何度行っても新しい発見がある沖縄。旅行プランを立てるのもワクワクする楽しみの1つですよね!
そんな皆様にちょっと新しいご提案です。
車で移動することが前提となりがちな沖縄旅行で『あえて車を降りて歩いてみる旅』してみませんか?
今回は沖縄おさんぽ旅の入門編。今注目の本島南部にある南城市の観光スポットを車と徒歩でのんびり巡る旅です。
歩くからこそ出会える南城市の隠れた魅力を、写真たっぷりでご紹介します♪
<もくじ>
1.南城市ってどんなトコロ?
2.海風が気持ちいい散歩道|「テダ御川」周辺
3.森の中の幻想的な散歩道|「知念城跡」周辺
4.静かな海と祈りの散歩道|「百名ビーチ&浜川御嶽」周辺
5.史跡と絶景の散歩道|「グスクロード」周辺
6.“歩くからこそ”の新発見を!
1.南城市ってどんなトコロ?
南城市(なんじょうし)があるのは沖縄本島南部の東側。
「斎場御嶽(せーふぁうたき)」を筆頭に、パワースポットや史跡が集まる場所として知られています。また「ニライカナイ橋」をはじめ、絶景スポットや美しいビーチがたくさんあるのもポイント。
南城市へは那覇市周辺から路線バスが出ていますが、本数が限られます。おさんぽ旅をするなら、車+徒歩を上手に使うのが◎。
今回は車を停めて散策できる、観光スポットを中心とした4つのお散歩コースをご紹介していきます♪
※おさんぽの前に
今回のおさんぽコースには貴重な史跡・文化財・聖域も含まれます。周囲のものを持ち帰ったり、お祈りしている方の邪魔をするのはマナー違反。また、場所によっては足場が悪い所や茂みもあります。歩きやすい靴でお出かけしてください(茂みではハブに注意!)。
マナーを守って、安全に楽しく散策してくださいね!
2.海風が気持ちいい散歩道|「テダ御川」周辺
まずは南城市の右上あたり「テダ御川(テダうっかー)」周辺からスタートです!
【行き方】
国道331号線沿いに「テダ御川 500m」&「サンサンロード」の案内板が立っています。
案内板に従って坂を下って行くと、海沿いに駐車場があります。
【おさんぽ時間】
「テダ御川」→灯台の散歩道を歩いて30分程度。
【おさんぽポイント】
■知名グスク跡(ちなグスクあと)
駐車場の目の前にある小高い丘が「知名グスク跡」。残念ながら史跡等は残っていませんが、テダ御川の手前にある階段を上っていくと、この丘を歩くことができます。海を背景に小さな灯台がポツンと佇む道は、なんだかとってもノスタルジック。
■テダ御川(テダうっかー)
駐車場近くにある案内板にしたがって海沿いの道を進むと正面にあります。
テダ=太陽という意味で、昭和のはじめごろまでコノ場所には泉が湧いていたそうです。
「テダ御川」は、琉球王朝時代から伝わる“東御廻り(あがりうまーい)”と呼ばれる巡礼で訪れる拝所の1つ。今でも大切にされている聖域です。
【周辺スポット】
★「斎場御嶽」まで車で約5分。
★「テダ御川」から「斎場御嶽」の手前まで延びる「サンサンロード」は、海に面した気持ちの良い道。神の島と呼ばれる久高島や知念半島を臨めるロケーションは開放感たっぷりです!
南城市のドライブは国道331号線を使うことが多いですが、「テダ御川」周辺を通る際は、ちょっと回り道して「サンサンロード」を走ってみてくださいね♪
3.森の中の幻想的な散歩道|「知念城跡」周辺
南城市を代表する観光スポット「斎場御嶽」へ行くなら、ぜひ寄り道したいのが「知念城跡(ちねんじょうあと)」です。
【行き方】
国道331号線からニライカナイ橋へ。橋を上り陸上自衛隊の基地を過ぎたら「知念城跡 500m」の案内板がある道を左折。細い坂道を下って行くと左手に駐車場があります。
【おさんぽ時間】
知念城跡→周辺の史跡散策で30分~40分程度。
【おさんぽポイント】
■知念城跡
“東御廻り”巡礼地の1つ。沖縄最古の歌謡集にも登場する城(グスク)です。
修復工事がされているものの、“野面積み”と呼ばれる古い石垣も見ることができます。
自然と歴史が一体化したようなグスクは幻想的。海を見下ろす場所にあるため、まるで某アニメ映画に登場する『高度な文明を築いた天空都市』に来たかのような気分になれます。
■知念大川(ちねんうっかー)/知念按司の墓(ちねんあじのはか)など
知念城跡周辺の森の中には、ほかにも史跡や聖域が点在しています。各所に案内版があるので迷うことはありませんが、足場が悪い&茂みが多いので注意が必要です。
【周辺スポット】
★「ニライカナイ橋」まで車で約5分。
★「斎場御嶽」まで車で約10分。
※コチラの記事も合わせてどうぞ!
→斎場御嶽&おすすめ周辺スポットをノンビリおさんぽ旅
(https://okinawa-labo.com/sefautaki-8302)
4.静かな海と祈りの散歩道|「百名ビーチ&浜川御嶽」周辺
南城市の右下に位置する「百名ビーチ&浜川御嶽」周辺は、美しいビーチと大切に守られてきた聖域がある場所。『お散歩したいけど、やっぱり観光もしたい!』なんてアナタはコチラへどうぞ!
【行き方】
国道331号線の「受水走水(うきんじゅはいんじゅ)」「新原ビーチ(みーばるビーチ)」「百名ビーチ(ひゃくなビーチ)」と書かれた標識が目印。坂を下っていくと新原ビーチの駐車場(有料)があります。
「百名ビーチ&浜川御嶽」へは新原ビーチから歩いて行きます。
新原バス停の横にある案内板に従って歩くと、10分程で「受水走水」です。さらに5分程歩いた正面の森が「浜川御嶽」、右手が「百名ビーチ」になります。
【おさんぽ時間】
「百名ビーチ&浜川御嶽」の散策は30~40分程度。
あわせて「受水走水の散策道」を歩くなら60分程度。
【おさんぽポイント】
■浜川御嶽(はまがわうたき)
“東御廻り”巡礼地の1つ。かつて琉球を創った女神・アマミキヨが仮住まいした場所と言われています。ガジュマルの木が生茂る森に、波の音が響く凛とした空間。自然と背筋も伸びます。
■百名ビーチ(ひゃくなビーチ)
神の島・久高島から渡って来たアマミキヨが最初に着いたとされ場所。今でも聖地として地元の人々が大切に守る、静かで美しいビーチです。
■受水走水(うきんじゅはいんじゅ)
“東御廻り”巡礼地&沖縄の稲作発祥地。ニライカナイから稲種子を持ってきたアマミキヨが、村の人々に稲作を教えたのだとか。「受水走水」から森の中へ続く散策路を抜け「浜川御嶽」or「新原ビーチ」へ行くこともできます。
特に「受水走水」→「浜川御嶽」は筆者個人も好きな散歩道。でも、このコースは階段をひたすら上ることになるため、運動不足だと筋肉痛がもれなく付いてきます・・・。
【周辺スポット】
★新原ビーチ
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→冬でも沖縄の海を満喫!新原ビーチでグラスボート体験♪
(https://okinawa-labo.com/miibaru-beach-7374)
★奥武島(おうじま)まで車で約10分
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→沖縄天ぷらの聖地ココにあり!奥武島で絶品天ぷら食べ歩き
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5.史跡と絶景の散歩道|「グスクロード」周辺
おさんぽコースの最後は史跡と絶景が楽しめる「グスクロード」周辺へ行ってみましょう!
【行き方】
国道331号線から県道137号線に入ります。百名交差点を過ぎ少し走ると、左手に「グスクロード」の案内板があります。今回ご紹介する各スポットには駐車場があるので、プランに合わせて駐車場を決めればOK。
ちなみに「グスクロード」を端から端まで歩くと片道約45分。歩けない距離ではないのですが、1本道のため行きと帰りの景色が変わらないのが難点です。このコースは『車で移動→散策』を繰り返す方がベター。
【おさんぽスポット1】
■玉城城跡(たまぐすくじょうあと)
県道137号線からグスクロードに入ると、最初にある城跡。
現在は城の一部が残るのみですが、自然の岩をくり抜いて作ったという城門が印象的です。“東御廻り”巡礼地かつ、アマミキヨが築いた琉球七御嶽の1つ。
長い階段を登った先は東海岸を一望できるロケーション。地元の人にはサンライズスポットとしても人気です。ただし急勾配の階段、茂みの多い城壁内では注意が必要!
【おさんぽスポット2】
■グスクロード公園
「玉城城跡」から700mほど進んだ先にある公園。地元の人が集まる憩いの場で、広い芝生や展望台もあり、一息つくのにちょうどイイ感じです。平和記念公園のある糸満市まで見渡せる隠れ絶景ポイント。
【おさんぽスポット3】
■糸数城跡(いとかずじょうあと)
「グスクロード公園」から車で5分ほど走った場所にある城跡。
南部観光総合案内センター近くに「糸数城跡」案内板があります。駐車場は、細いジャリ道を登った先の広場です。
「糸数城跡」は、3方を囲む崖&高く積まれた城壁により、防備を固めていた城。
海側は深い茂みに覆われていて景色はあまり臨めません(そもそも崖なので近づけませんが)。そのかわり、美しいカーブを描く堅固な城壁を間近で見ることができます。
こんなに素晴らしいのに“知名度が低いグスク”とうのもマニア心をくすぐるポイント。
【周辺スポット】
★「ガンガラーの谷」まで車で約10分。
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→沖縄・ガンガラーの谷で一生モノの感動体験してみない?
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6.“歩くからこそ”の新発見を!
歩いて旅する沖縄・南城市編いかがでしたでしょうか。
もちろん今回ご紹介しきれなかった史跡や絶景スポットは数え切れないほどあります。よく見れば道のアチコチに“まだ見ぬドコか”へ続く案内板を見つけることができるはず・・・。
そう、沖縄には歩くからこそ出会える素敵なスポットが、まだまだ眠っているんです!
ときにはノンビリ歩く旅。ワクワクの新発見をアナタもしてみませんか?