斎場御嶽(せーふぁうたき)は、かつて琉球国王や最高神女が国家の平和と繁栄を祈った「祈りの場所」。2000年12月には「琉球王国のグスク及び関連遺産群」のひとつとして、世界文化遺産に登録されています。
巨石が織りなす神秘的な空間や、鳥のさえずりが響く趣ある石畳の参道、鬱蒼とした木々に囲まれた御嶽の中は目には見えない大きな力に満ているよう。沖縄本島南部観光の目玉とも言える、由緒ある気高いパワースポットです。
1.斎場御嶽とは
2.入場料金・営業時間
3.斎場御嶽観光の注意点・アドバイス
4.斎場御嶽と併せて行ってみたい「知念岬公園」
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1.斎場御嶽とは
斎場御嶽は、沖縄南部の南城市に位置し、創世神話に登場する神々が降臨したとされる琉球王国の中で最も格の高い聖地。「斎場(せーふぁ)」とは「最高位」、「御嶽(うたき)」とは聖域とされる空間、祈りの場を意味します。
琉球王国時代は神事をつかさどる女性のみが入る事を許され、国王含め男子禁制の地でした。琉球の最高神女「聞得大君(きこえおおきみ)」の聖地巡礼の行事を今に伝える「東御廻り(あがりうまーい」の参拝地として、現在も多くの人々に崇拝されています。
鬱蒼とした森に囲まれた斎場御嶽には6つの拝所―大庫理(うふぐーい)、寄満(ゆいんち)、シキヨダユルアマガヌビーの壺、アマダユルアシカヌビーの壺、三庫理(さんぐーい)、チョウノハナ―があり、1時間弱でひと通り見て周れます。
▲大庫理▲
▲寄満▲
▲シキヨダユルアマガヌビーの壺、アマダユルアシカヌビーの壺▲
特徴的な景観の一つとされるのが、巨石が重なり形作られる三庫理・チョウノハナへと続く三角形の空間。この空間の先、突き当りに三庫理があり、その隣にチョウノハナがあります。
現在は聖域保護のため立入禁止になっていますが、それでも尚足を止めつい見入ってしうほど神秘的。
▲三庫理・チョウノハナから見える久高島(撮影2010年)▲
三庫理・チョウノハナがある場所は沖縄開闢の地とされる久高島が臨め、最高位たる由縁に納得です。
2.入場料金・営業時間
斎場御嶽を観光するうえで注意していただきたいのは、チケット売り場が離れた場所にある事。チケット売り場は「がんじゅう駅 南城」、徒歩7分ほどの場所に斎場御嶽の入口となる「緑の館・セーファ」があります。がんじゅう駅 南城から緑の館・セーファまでは、道中案内の方が立ってくれています。
●斎場御嶽 入場料金(一人あたり)
大人300円、小中学生150円
※団体(20名以上)200円
営業時間は、3〜10月は9:00〜18:00(チケット販売17:15まで)、11月〜2月は9:00〜17:30(チケット販売16:45まで)。
個人は券売機で購入し、団体は窓口で受付します。
また、有料のガイドを申し込むことも可能(利用日の2日前17時まで要事前予約)です。
1〜2名は2,000円、3名〜19名は一人1,000円、20名以上は一人800円。
- 住所
- 沖縄県南城市知念久手堅541(がんじゅう駅 南城)
- 営業時間
- 3〜10月 9:00-18:00 11~2月 9:00-17:00 年2回休息日あり
- 備考
- チケット販売は閉園45分前、入園締切は30分前
3.斎場御嶽観光の注意点・アドバイス
歩きやすい靴で
斎場御嶽内、石畳の散策路は整備されていますが、凹凸があり濡れていると滑りやすいので、ヒールなど歩きづらい靴は避けるのが無難です。受付でサンダルのレンタルがありますので、必要な場合はスタッフの方に声を掛けましょう。
また訪問の際は、神聖な場所であることを尊重し、静かに心を落ち着けて巡ることが求められます。露出の激しい服装はなるべく避け、敬意をもって参拝する事を心掛けるといいでしょう。
日傘が役立つ
チケット売り場から斎場御嶽までの道中、日陰がほとんど無いので日傘があると役立ちます。道沿いにはおしゃれな雑貨屋さんやカフェ、クラフト工房などが立ち並んでいるので、斎場御嶽見学前後に立ち寄ってみるのもおすすめです。
4.斎場御嶽と併せて行ってみたい「知念岬公園」
斎場御嶽から車で約3分の場所に、眺望抜群な知念岬公園があります。晴れた日には、神の島と呼ばれる久高島やコバルトブルーの海が一望できる隠れた絶景スポット!
ぜひ斎場御嶽と併せて訪れてみてください。
- 住所
- 沖縄県南城市知念久手堅