沖縄を代表するお酒と言えば、やはり泡盛(あわもり)。
黒麹をもとに作られた日本最古の蒸留酒で、15世紀頃にタイから伝わったとされています。
アルコール度数は一般的に30度。
お酒が弱い人にとっては縁がなさそうですが、じつはスッキリとした飲み口でクセがなく、意外と飲みやすいんです。
もちろん蔵元や銘柄そして熟成年数によって味わいが全然違います。
そこで 今回は、那覇空港から車で15分の糸満市にある「まさひろ酒造」を訪問。創業は明治16年。なんと134年の歴史を持っています。
無料試飲や工場見学ができるほか、限定の泡盛古酒(くーす)やグッズなどもあり、お土産探しにもオススメなのです。
<目次>
1. 工場見学に参加してきた
1-1 見学コーナー
1-2 酒造工場見学
2. オススメのお土産
3. まさひろ酒造といえば「瓶踊り」!
4. おわりに-全国のまさひろさんに朗報
1. 工場見学に参加してきた
まさひろ酒造の工場見学は、事前に電話で問い合わせをするのがベター。
スタッフの方がアテンドしてくださって、より詳しく泡盛を知る事ができます。(問い合わせ電話番号は文末にてご確認ください。)
私も事前に予約して工場にお伺いしました。
出迎えてくださったのは、今回ガイドを担当してくださるまさひろ酒造の稲福(いなふく)さん。
工場見学の流れは、2階にある見学コーナーで泡盛の歴史や文化を学んでから、実際に泡盛を製造している工場のなかへと移ります。
1-1 見学コーナー
稲福さんの後ろに続いて、見学コーナーのある2階へと進みます。
その道すがら早速1つ目の見どころ、戦前の広告ポスター「琉球美人」です。
「女性の肌が少しだけ透けて見える」という理由でわずか1年弱で使用禁止となった戦前の広告ポスター。今では幻のポスターと呼ばれているそうです。
胸もとのVが多少深い気もしますが、この程度で使用禁止になるとは。
※2階ギャラリーは通常撮影禁止ですが、特別に許可をいただいております。
2階ギャラリーにズラリと並ぶまさひろ酒造の銘柄。
まさひろ酒造では、沖繩県外だけしか販売していない銘柄「島唄」という泡盛があります。
美味しい酒を紹介する人気漫画(2018年春にTVドラマ化決定)「居酒屋ぼったくり」の7巻に紹介されているという人気の銘酒です。
泡盛のメッカ“沖縄で飲めない”泡盛、初めて知りました。
なおさら飲んでみたくなります><。
そしてヴィンテージ泡盛のコレクションです。
第二次世界大戦後や琉球政府時代に作られた500点以上ものヴインテージ泡盛がずらりと展示されています。
当時は泡盛用の瓶がなく、ウィスキーやソーダ瓶をリサイクルして使用していたのだそう。泡盛の歴史から沖縄の世俗史を感じ取れるのもおもしろい所。
ご高齢の方は、懐かしそうな様子で見学されていくそうです。
戦前の泡盛作りの道具などが展示されており、さらに深く歴史や文化を学ぶことができます。
泡盛の主原料は、日本米ではなくタイ米を使っているってご存知でしたか?
泡盛は、沖縄県民にとって一番身近なお酒ですが、驚きの連続でした。
1-2 酒造工場見学
工場は、ギャラリーに隣接されています。ガラス越しから瓶詰め工程を見学することできます。
今回、特別に工場内も見学させていただきました。
工場内入ると泡盛特有の香りがします。
泡盛の製造工程を、機械を見ながら説明いただきました。
出来上がった泡盛の原酒はすぐに出荷されるわけではなく、最低でも10ヶ月から1年ほど工場内で貯蔵させているそうです。
長い時間をかけて熟成させるからこそ、まろやかで芳醇な泡盛を楽しめるのですね。
2. オススメのお土産
工場見学を終えて、1階の試飲&お土産コーナーへ。
古酒や限定品の泡盛など色々と飲み比べをさせていただきました。
工場見学の後の試飲は、何とも味わい深い…。
試飲させていただいた中で、オススメのものを厳選してご紹介。
<五頭馬>
国際品評会モンド・セレクションで連続「最高金賞」を受賞した一品。
10年の歳月をかけて熟成させているため、口当たりがすごくまろやかです。
樽貯蔵による芳ばしい香りと淡い琥珀色から、まるで高級なウィスキー飲んでいるかような気分にもなります。
<梅酒>
泡盛に国産の紀州梅をつけこんだ梅酒です。
まさひろ酒造のオススメは泡盛だけではない!
私は甘いお酒が苦手なのですが、この梅酒ならスッキリしてずっと飲める。
泡盛に特有のニオイもないので、泡盛が苦手な方にもオススメです。
泡盛の生成過程でとれたもろみの酢。クエン酸が豊富なのに酸味は控え目で飲みやすい。健康のため飲み続けたい。
アルコールは入ってないので、運転される方もこれなら試飲できますね。
泡盛以外にもTシャツなどここでしか手に入らないグッズや限定品があり、お土産選びにも最適です。
3. まさひろ酒造といえば「瓶踊り」!
(糸満大綱引きのパレードで瓶踊りをしている光景)
じつは今回、まさひろ酒造の訪問した理由が、工場見学以外の他にもうひとつありました。
先日開催された「糸満大綱引き」のパレードで、頭に一升瓶を乗っけて踊る姿が、あまりにも印象的だったからです。
私も瓶踊りに挑戦したいと思いレクチャーしてもらいました。しかし踊るどころか頭においた瓶から手を離すことすらできません・・・。
練習すればこの通り!
社員全員がMy一升瓶を持っており、朝礼の時に毎回瓶踊りの練習をしているとのことでした。これは、朝から眠気も吹き飛びますね。
工場見学の帰りは、まさひろ名物「瓶踊り」でお見送りいただきました。
これぞ、まさひろ名物の瓶踊り! まじかで見ることができて感激です。
今回は、製造工程から泡盛の歴史まで色々と教えていただき本当にありがとうございました〜!
4. おわりに-全国のまさひろさんに朗報-
皆様の身近な方で、お名前が「まさひろ」さんはいらっしゃいませんか?
お名前が「まさひろ」さんには、オリジナル古酒(非売品)「俺も!まさひろだ。」をもれなくプレゼント(要身分証)。
年間400人以上もの、まさひろさんが訪れてくるらしいですよ。
編集後記
工場見学で色々と試飲させていただき終盤は、すっかりとほろ酔い気分です。
そして2次会は近くの居酒屋へ。
工場見学で学んだ泡盛のうんちくを、友人に語りながら楽しいひと時を過ごしました。
まさひろ酒造ギャラリーは、那覇空港からすぐ近く。
旅の締めくくりに工場見学をしてみてはいかがでしょうか。
泡盛がもっと味わい深いものになるはずです!
収容人数:100名 開館時間:9:30〜17:30 休館日 :年末、年始(5日間) 入場料 :無料 電話番号:098-994-8080 FAX :098-995-0800 住所 :〒901-0306 沖縄県糸満市西崎町5-8-7 受付時間:月~金曜日 9:30~17:30 (年末年始5日間の受付は、お休み) 【参照サイト】 |