沖縄には近年小さなパン屋さんがあちこちにオープンし、地元客だけでなく旅行客の心と胃袋もがっちりつかんで離しません。今回は旅行中にわざわざ行きたくなる沖縄の注目パン屋6軒をご紹介します。
<もくじ>
1.hoppepan
2.ippe coppe
3.ぱん工房 おとなりや
4.水円
5.オハコルテベーカリー
6.Pain de Katio
7.おわりに
1.hoppepan
那覇空港から車で約30分ほどの宜野湾市にある「hoppepan」。交通量が多い通り沿いにあるので見逃しがちですが、店先にあるメリーゴーラウンドのお馬さんかのようなオブジェを目印に探してみましょう。
小さな店内に入るとカウンターにはぎっしりとパンが並び、それでも焼きたてのパンが奥から次々と運ばれてきます。たくさんの種類を少しずつ焼き上げていて、いつ来ても豊富なラインナップからパンが選べて嬉しい♪ こちらのおすすめはなんといっても総菜パン。「海老とドライトマトのタルティーヌ」や「炙り厚切りベーコンサンド」、「明太カマンベール」など、聞いただけでおなかがぐぅ~っと鳴りそうなアイテムばかり。旅行中の朝食にたっぷり買い込んじゃいましょう。
【住所】宜野湾市大謝名3-8-25 1F
【電話番号】098-988-4493
【営業時間】8:00~19:00
【定休日】水・木曜
2.ippe coppe
人気スポット「浦添外人住宅街」にある「ippe coppe」。ベンジャミンやアセロラの木に囲まれた店舗のとなりには広々としたお庭があるのですが、このお庭では夏季限定でかき氷屋「喫茶ニワトリ」がオープンするという少し変わったパン屋さんです。
靴を脱いで店内にあがると、ちょこんと控えめなたたずまいでショーケースに並んでいるパンやスコーンが目に入ります。こちらは大人気店のため、時間によってはショーケースがガラガラ、ということもあるので、来店時には取り置き予約がおすすめ。
なかでも必ず取り置きしてほしいのが食パン。派手さこそないけれど、「毎日食べる食パンはあくまでもシンプルに」という店主の想いがこもったやさしい食パンなのです。旅行中に見つけたとっておきのジャムやフィリングを買っておいて、ぜひこの食パンとあわせてみて。
【住所】浦添市港川2-16-1
【電話番号】098-877-6189
【営業時間】12:30~18:30
【定休日】火・水
3.ぱん工房 おとなりや
日本一人口の多い村「読谷村」にある「ぱん工房おとなりや」は、周辺は住宅街というまさに“わざわざ訪れるパン屋さん”の立地。店主のお子さんにアレルギーがあったことから原材料については人一倍こだわりが強く、レーズンとイチジクを使った自家製の天然酵母や国産のオーガニック小麦、県産無農薬野菜などを使用しています。
3人も入ればぎゅうぎゅうになりそうな店内には、艶やかな焼き色をまとったパンたちもぎゅうぎゅうに並んでいます。ハード系から総菜パン、菓子パン、デニッシュまでバランスの良いラインナップで客層を選びませんが、私のイチオシは「琉球松」という切り株の形をした黒糖味のフレンチトースト。味のある手製のPOPを読み進めると、パン欲にさらに拍車がかかり、手作りの木製トレイにはパンが山盛りになること必至です。
【住所】読谷村瀬名波633-2
【電話番号】098-958-6260
【営業時間】10:00~18:30
【定休日】木・日曜
4.水円
大きなガジュマルの木とロバが出迎えてくれる「水円」は那覇空港から車で約1時間の読谷村にあるパン屋。たっぷりの緑に囲まれたなかに佇む小屋のような店舗に一歩足を踏み入れると、高い天井と木のぬくもりのある空間が広がります。おとぎの世界に迷い込んだようなこの雰囲気の中ではイートインも可能。ゆったりとした沖縄でもひときわスローな時間が流れているように感じられます。
こちらの素朴な風貌のパンは味わい深く、石臼でひいた粉の甘味がしっかり。ランチタイムには、このパンに鮮やかな野菜をたっぷり挟んだサンドイッチプレートや野菜のポタージュが楽しめます。どのメニューもこの素朴でシンプルなパンがあるこそで、まさにパン屋さんのランチ。テイクアウトももちろんできますが、ぜひこの森に広がるスロータイムを感じながら味わっていただきたいです。
【住所】沖縄県読谷村座喜味367
【電話番号】098-958-3239
【営業時間】10:30~売り切れ次第終了
【定休日】月・火・水曜
5.オハコルテベーカリー
沖縄で一番人気のパティスリーなのではと思っている「オハコルテ」が手がけた「オハコルテベーカリー」。那覇空港から車で約15分、そして国際通りからも歩けるという便利な立地にあり、モーニングタイムから混みあう大人気のお店です。モーニングでは「フレンチトースト」、ランチやディナーではスモークした豚脂を練り込んだ「スモーキーハンバーグ」が人気ですが、もちろんショーケースに並ぶパンのイートインだってOK。
店内にはゆとりあるイートインスペースの他、地元野菜やオリジナルグッズ、セレクトしたキッチン雑貨などお土産にピッタリなアイテムが並ぶパントリーも併設されています。那覇のホテルに泊まった朝は、こちらでモーニングを楽しみつつ、オハコルテセレクトのお土産をゲットしちゃいましょう。
【住所】那覇市泉崎1-4-10 喜納ビル1F
【電話番号】098-869-1830
【営業時間】7:30~21:30
【定休日】なし
6.Pain de Katio
那覇空港から車で約1時間15分の名護市に店舗を構える「Pain de Kaito」。カウンターにずらりと並ぶパンは、なんと50種類以上! そして見渡してみると全体的にお求めやすい価格のような・・・。それもそのはずで、地元の人が普段使いできるようにという想いから、毎日来ても飽きない豊富なラインナップとリーズナブルな値段設定を実現させているそう。
私がおすすめしたいのはデニッシュ。紫芋やアップル金時、キャラメルアーモンドなど種類豊富でこぶりなので、思わず全部買いしたくなっちゃいます。旅行中に沖縄料理が続いた反動でどっさりパンを買い込んでも、ここなら「あれ?」と思うような価格で納まるのも嬉しいところ。店内には無料サービスのコーヒーもあるので、焼きたてはぜひその場でほうばって。
また2017年に那覇西町店もオープン。空港からも近いので、最終日に時間があったらぜひ立ち寄っておやつやランチ用のパンを買ってから帰路につきましょう。
【住所】名護市宇茂佐の森4-2-11
【電話番号】0980-53-5256
【営業時間】8:00~19:00
【定休日】なし
7.まとめ
沖縄のパン屋さんは原材料へのこだわりが強く、個性的なところばかり。人気店はオープン早々に売り切れが出てしまうというパンもあるので、可能ならば予約を上手に活用しましょう。
ホテルの朝食ビュッフェもいいけれど、とっておきのパン屋さんで買ったパンで一日をスタートするのも旅の楽しみのひとつですよ。
アサミ
沖縄愛が止まらない東京在住ライター。2人の怪獣男児と沖縄を旅しながら、子連れにやさしいお店や宿、旅行テクニックを蓄積中。
著書「子連れで沖縄 旅のアドレス&テクニック117 」