那覇空港から車で約1時間、沖縄市にある「沖縄こどもの国」は動物園を中心とした複合型レジャー施設。筆者は月に1度は家族で訪れるお気に入りのスポットです。
「わざわざ沖縄にまできて動物園?」という声も聞こえてきそうですが、動物園では沖縄を感じられる展示があり、また動物園以外に科学展示やワークショップがあるワンダーミュージアム、自然や文化を学べるチルドレンズセンターと屋内施設も充実。なにより多種多様な楽しみ方があるのに15歳以下の入園料は無料!
今回はそんな「沖縄こどもの国」の魅力を現役ママ目線でご紹介します。ファミリーでの沖縄旅行を計画中の方は、ぜひ参考にしてください。
1.沖縄こどもの国の楽しみ方
┗迫力満点!動物たちに会える「アニマルゾーン」
┗「パークゾーン」でおおはしゃぎ
2.こどもの国の人気イベント
3.ベビールーム・ベビーカーレンタルあり
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1.沖縄こどもの国の楽しみ方
沖縄こどもの国は、動物が展示された「アニマルゾーン」と遊園地や水遊び場などがある「パークゾーン」に分かれています。観光の所要時間は2時間から4時間程度ですが、園内には動物園だけでなく、遊園地やワンダーミュージアムなど多彩な施設がそろっているため、ゆっくり楽しむなら半日以上の滞在もおすすめです。
我が家は朝早めに行って動物を見たら、持参したお弁当を食べて(園内にビュッフェレストランとパーラーもあります)、午後はワンダーミュージアムで遊ぶので、毎度半日以上のがっつり滞在しています。
迫力満点!動物たちに会える「アニマルゾーン」
ゲートをくぐると園内マップがあるので、まずは周回するルートを決めましょう!ホームページで「くわっちータイム」もチェックしておくのがおすすめ。くわっちーとは、沖縄の方言で「ごちそう」という意味で、飼育員さんが動物に餌やりをしているところを見ることができます。
はじめに向かったのは「琉球弧」。ここでは、沖縄を含む南西諸島で暮らす希少な生きものたちに出会えます。
展示パネルには沖縄方言での呼び名が紹介されていたりもします。
▲ジョークも効いています▲
琉球弧の北端・屋久島に分布するニホンザルの亜種「ヤクシマザル」。ニホンザルとほとんど見分けが付きませんが、少し小柄で体毛が長く・黒く、毛質が粗いそうです。
アクリル窓越しに見ていると、お猿さんがガラスに手をピタッとくっつけてきました。まるで感動的な出会いを果たしたかのようで、これには子ども達も大興奮。
ちなみに、猿山の上の部分はネットになっていて、たまにフンを投げてくることがあるそうなので、頭上には要注意です(怖)!
▲感動の出会い?!▲
「里山の迷宮」と名付けられたエリアでは、沖縄本島には生息していないタヌキやキツネといった哺乳類をメインに飼育しています。
▲入り口のデザインが日本昔話っぽくて可愛い▲
▲水遊び中のマレーグマ▲
次に向かったのが、カバやゾウ、キリンといった大型の草食動物達に出会える「草食獣のあしびなー」。あしびなーとは、方言で「遊び庭」の意味です。改修工事中のアミメキリン舎では、キリンがながーい首を活かして、高いところにある草をむしゃむしゃと食べていました。
▲「琉人」と「琉花」という、沖縄らしい名前のインド象が2頭います▲
▲カバはほぼずーっと水の中▲
ゾウエリアのすぐ隣にあるのは「ハンターの潜む秘境」。熱帯湿潤な地域に住む動物を中心に飼育されており、ワニや南アメリカの古代遺跡をイメージした外観が目を引きます。内装も古代遺跡を模したデザインで、歩いているだけで楽しい。
▲このエリアでいちばんのお気に入りポイントは、ワニを下から観察できるところ!▲
▲普段あまり見られない位置にいたジャガー。下から見上げる不思議なアングルにワクワク▲
最後に、ライオンたちの住処「ライオンフィールド」を訪問。獣舎のまわりには園路が巡らされており、高い場所からも低い場所からもライオンたちの様子をじっくり観察できます。
動物園エリアは広く、1周するとかなり歩くことになりますが、ところどころに屋根付きの休憩所やクーラーが効いた部屋型の休憩スポットがあるので、暑さをしのぎながら無理なく見て周れます。
「パークゾーン」でおおはしゃぎ
パークゾーンは、動物園(アニマルゾーン)とはひと味違う、子ども向けの遊びや体験が盛りだくさんのエリアです。
毎回欠かさず楽しむのが、乗り物コーナー!1回100円を入れて足のボタンを押し続けると動くタイプ。子どもに人気のキャラクターもあって小さな子は大喜び。ミニカー以外に、メリーゴーランド、列車があり、連休になると出張アトラクションも登場します。
橋では魚に餌をあげることもできます。
夏に人気なのが、スプラッシュパーク!ここは2024年5月3日に本格オープンした新しい施設です。アーチ噴水、ミストシャワー、ウォーターフォールなどがあり、最大でも水深20cmだから小さい子も安心。動物だけを見に来たつもりでも、水遊びをする可能性を考えてタオルや着替えは持参しておくことをおすすめします。
土日祝には、フィッシャーマンズデッキというエリアで釣り堀も楽しめます。池にはティラピア(外来魚)が放されており、釣った魚は園の動物たちのエサとしても活用されているそうです。釣りセット(釣り竿・バケツ・パン1枚)は1セット300円とリーズナブルなのも嬉しい。
最後に、パークゾーンのメイン施設ともいえる「ワンダーミュージアム」へ。3階建ての建物には、科学・哲学・芸術の要素を組み合わせた体験展示が40点以上あり、大人も一緒になって楽しめます。入場料はかかりません。
▲フォトスポットとして人気の人が小さく見えるビッグソファー!▲
▲木製のカラクリ遊具に子どもが夢中になって遊んでいました。▲
屋内施設なので、雨の日や暑さを避けたい時にもピッタリ。エアコン完備で快適に一日過ごせます。親子で使える小さめトイレや授乳室、ベビールームも完備されているため、小さい子連れでも安心です 。定期的に開催されるワークショップや企画展も豊富で、涼みながら1日中飽きずに遊べますよ。
2.こどもの国の人気イベント
沖縄こどもの国では、毎年、通常営業とは異なる特別イベントも開催しています。
その一つが、NIGHT ZOO(ナイトズー)。土日祝を中心に、夜21時まで延長される夜間開園。日中は眠っている夜行性の動物たちが活発に動き始め、昼とは違う息遣いや眼差しが感じられます。水とみどりの広場では、巨大ウォータースクリーンに映し出されるプロジェクションマッピングの「ナイトウォーターショー」が圧巻。キッチンカーやフードエリアも夜仕様になり、一杯の沖縄そばを片手に幻想的なナイトタイムが過ごせます。
ゴールデンウィークに旅行をするなら、ぜひ訪れて欲しいのがズージアムフェスタ(正式名称は「沖縄こどもの国フェスティバル」)。例年ゴールデンウィークに開催され、朝から夜まで一日中楽しめるイベントです。ステージではキッズショーや琉装ダンス、声援あふれるキャラクターショーが連日行われ、ワークショップや缶バッジ作りなど体験コンテンツも充実。夜はNIGHT ZOOとの融合で、昼夜問わずエンタメ満載です。
そして毎年12月21日〜31日には、大人気イベント「クリスマスファンタジー」が開催され、園内一帯が約140万球の光に包まれます。ナイアガラやハートランドなど映えるフォトスポットに、音と光と花火がシンクロする「スーパーオーロラアトラクション」は必見。降雪ショーやエイサー祭り、恐竜バトル、ホラーエリアも登場し、12/31にはカウントダウン&年越し花火でフィナーレを迎えます。
3.ベビールーム・ベビーカーレンタルあり
沖縄こどもの国の園内には授乳室やオムツ替えもできる清潔なベビールームが複数設置されており、快適に過ごせます。
▲授乳室までの距離を示す標識があるのも嬉しいです。▲
また、ベビーカーも1回200円でレンタル可能(数に限りあり)。広い園内を楽に移動でき、抱っこや歩き疲れの心配も少なく済みます。
さらに、バリアフリー設計でベビーカーでもスムーズに回遊でき、休憩スペースや冷房完備トイレも充実。子連れファミリーに配慮された安心設計で、ママパパもリラックスして楽しめますよ。
- 住所
- 沖縄県沖縄市胡屋5丁目7−1
- TEL
- 0989-33-4190
- 営業時間
- 平日9:30~17:30 ※入園は16:30まで/土日祝9:30~21:00※入園は20時まで 火曜日定休
※特別イベントの際は営業時間を変更する場合があります。
- 備考
- 入園料:16歳以上1,000円 15歳以下無料