自然が豊かな沖縄県、普通の観光でも十分に楽しめますが、少しばかり飽きが来てしまったという方もいるのではないでしょうか。
今回はそんな方のために、観光の主役こそにはなれないものの、いぶし銀の活躍をするであろう沖縄の珍スポット10選を紹介していきます。
定番から大きく離れた今回のスポット、あなたはいくつ行ったことがありますか?
1.民俗資料博物館
2.真栄原おもしろ看板
3.山田水車屋【閉店】
4.おばけ坂
5.メロディーライン
6.珍しい石敢當
7.米子焼工房・シーサー農園
8.BAR CINDY(休業中)
9.巨大な建造物
10.海のポスト
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民俗資料博物館
「民俗資料博物館」は、名護市羽地のさとうきび畑を抜けた先にある私設の博物館です。
看板に書かれた上下逆さの”戦争”の文字には、戦争反対の意味が込められています。
入場料500円、たったひとりの男性が営んでいる博物館ですが、展示数はおよそ2万点。
イベントの際には公立博物館が展示品を借りにくるほどのクオリティを誇る民俗資料博物館、これまでに費やしたお金は”億”を超えるとか。
日用品や農具など、沖縄の人々の生活に関わってきたものから、機関銃やバルカン砲などの沖縄戦にまつわるものまで、ありとあらゆるものが揃っています。
車線が左から右に変わったときの看板や方言札など、戦後から現代に至るまでのものも多く、歴史を間近で体験することもできます。
見学後には、人柄がとってもいい館長さんに「コーヒーでも飲んでいきなさい」と言われることが多いので、時間にゆとりを持っていくことをオススメします。
- 住所
- 沖縄県名護市親川628
- TEL
- 090-2507-1011
- 営業時間
- 9:00〜17:00 不定休
真栄原おもしろ看板
宜野湾市真栄原には、街のあらゆる場所にクセが強めの看板があります。
「お年寄りは労わろう 空手は板割ろう」、「あせりは禁物 あさりは海産物」など、絶妙なユーモアとメッセージ性を兼ね備えたおもしろ看板の数々。
前真栄原区自治会長(現宜野湾市議会員)の知名康司(ちな やすじ)さんが、多くの人の目にとまるように始めたと言います。
批判の声も上がったそうですが、テレビや新聞、ネット記事など多くの場所でシェアされているおもしろ看板は、多くの目に止まったのではないでしょうか。
現在は昔と比べて数は減っているものの健在なので、興味あるかたは真栄原に足を運んでみてくださいね。
渋滞が多い真栄原ですが、あせりは禁物です。
渋滞の時間を利用して、ゆっくり看板を探してみるといいかもしれません。
- 住所
- 沖縄県宜野湾市真栄原周辺
山田水車屋【閉店】
国道58号線を北上し読谷村から恩納村に入るとすぐに、高さ約10m、赤と黄色の派手なボーダー柄の巨大な柱が2本見えてきます。
異質な雰囲気を持ったその場所の名は、沖縄そば屋「山田水車屋」。
外観からもわかるように店主の遊び心が満載のお店で、敷地内には謎のオブジェ、パターゴルフ、三線、パチンコ(スリングショット)などが用意されています。
そんな山田水車屋のメニュー、”スペシャルそば”を注文すると付いてくるのが、店主の手作りアトラクション「バンジーブランコ」。
ギシギシと音を立てるワイヤーに吊り上げられる恐怖や不安は、ジェットコースターよりも大きいです。(笑)
空腹かつ刺激にも飢えているという方は、山田水車屋でスペシャルそばを注文してみてください。
- TEL
- 098-965-4757
- 営業時間
- 2021年に閉店しました
おばけ坂
久米島の観光スポット「おばけ坂」は、一見するとなんの変哲もないなだらかな上り坂ですが、車や空き缶が勝手に坂を上がっていく奇妙な場所。
勾配が緩やかなので分かりづらいと思いますが、下のgif画像をご覧あれ。ホイールが坂をのぼっているように見えるような気がしませんか?
じっさいは下り坂を転がってるだけなんです。
「おばけ坂」という名前の通りおばけが住んでいるというわけではなく、これは「縦断勾配錯視」と呼ばれる目の錯覚によるもの。
途中で勾配が変わることで、上り坂が下り坂(もしくは逆)に見えているそう。
頭では理解していても、不思議な気持ちを感じることができます。
とはいえ、普通に車を走らせると何も気づかずに素通りしてしまうので、一度止まって奇妙な現象を体験してみてください。
車の場合はギアをニュートラルにして車を流して体感することもできますが、空き缶などを持っていた方がよりわかりやすいのでオススメです。
車通りは決して多くはありませんが、安全面に注意を払った上で楽しんでくださいね。
メロディーライン
国道331号線(旧道)を北上すると、名護市二見にある杉平バス停あたりで、車道に大きなト音記号が出現します。
そのト音記号を過ぎると、どこからともなく民謡が流れてくる不思議な現象が起こるのですが、そこが「メロディーロード」です。
道に刻まれた溝が音階のようになっており、タイヤの振動や接触による音、空気の破裂音を利用してメロディーが作られています。
センサーで感知して音楽を流しているわけではないので、歩いても音楽が流れることはありませんし、スピードが早すぎてもメロディーが綺麗に聴こえないのも面白い所。
全国に約30箇所あるメロディーライン、各地に馴染みのある音楽が流れるのが一般的ですが、ここでは「二見情話」という民謡が流れてきます。
旧道なのであまり利用する道ではありませんが、興味がある方はドライブがてら行ってみてください。
夜のドライブで、何も知らない怖がりの人を連れて行ってもいいかもしれませんね。
珍しい石敢當
沖縄の道端でよく目にする石敢當(いしがんとう)は、魔除けの一種とされています。
古くから魔物たちは目が見えないと考えられており、T字路や曲がり角などを曲がれない魔物がその場所に居止まったり建物にぶつかったりすることを避けるために、設置され始めたようです。
そんな石敢當ですが、よく見渡してみるとバリエーションが豊富。
壁に埋め込まれているもの、手書きで書かれているもの、横書きのもの、石”巌”當など字が異なるものなど様々です。
サイズに関しても、手のひらのサイズから、約3mの超巨大なものまであります。
目線を下げて、色々な種類の石敢當観察を探してみると新しい発見があるかもしれませんね。
- 住所
- 沖縄県のT字路、Y字路、曲がり角付近
米子焼工房・シーサー農園
石垣島の定番ビーチ”米原ビーチ”のすぐ近くにある米子焼工房は、お店の前に巨大でカラフルなシーサーがズラリと並んでいます。
その光景は、初見の方は必ずと言っていいほど二度見してしまうほどの衝撃的です。
米子焼工房のシーサーは、石垣島川平の粘土で形を整えた後に1000度を超える高温で焼き、ネオカラー(短期屋外用絵の具)で何度も重ね塗りして色を付け加えているそう。
そのため伝統的なシーサーの製法とは大きく異なりますが、自由で個性的な作品が出来上がっています。
米子焼工房の裏には33,000㎡の広大な敷地の至る所にさまざまな種類の米子焼シーサーあり、そこはまるで異世界にいるような異様な空間です。
入場も無料で写真も取り放題なので、石垣島に行った際はぜひ足を運んでみてください。
もちろん、店内には販売用のシーサーもあるので、お土産の購入もすることができますよ。
- TEL
- 0980-88-2559
- 営業時間
- 9:00~17:45 不定休
BAR CINDY
宜野湾市普天間にあるBAR CINDYは、50年以上の歴史がある老舗のAサインバーです。
Aサインとは、戦後の沖縄で米軍に公認された飲食店や風俗店に与えられた許可証のことで、”A”はApproved(承認済み)からきています。
1972年に廃止されたAサインが置いてあるのは、老舗のバーならではですね。
BAR CINDYの壁や天井は名前の書かれた1ドル札がびっしりと埋まっていますが、これは戦争に赴く米軍さんが無事に帰って来る願掛けとして貼っていたようです。
インテリアとしてAサインが飾られているお店はありますが、当時から経営されているお店はかなり貴重で滅多にありません。
沖縄の歴史、米軍さんの想いが感じられる素敵な空間のBAR CINDY。
- TEL
- 098-892-0205
- 営業時間
- 20:00~LAST 日曜日、月曜日、祝日
巨大な建造物
沖縄の公園では、巨大なクジラやカニ、ドラゴンなど、さまざまな巨大シリーズを見ることができます。
巨大生物シリーズが公園にあること自体が沖縄ならではなのですが、シーサーやヤンバルクイナなど、沖縄独自のものも豊富です。
読谷村”残波岬公園”にある残波大獅子は高さ8.75mを誇り、世界一大きいシーサーとも言われています。
他にも、沖縄本島の最北端”辺戸岬”近くには高さ11.5mの超巨大なヤンバルクイナ展望台、八重瀬町の友寄馬場公園には高さ7m長さ15mの獅子舞滑り台があるなど、バリエーションは様々。
その他にも多くの公園で多種多様な巨大生物の造形物を見ることができるので、いろんな公園に足を運んでみると面白いかもしれません。
特にお子様連れの方にオススメですが、安全面には注意してくださいね。
ヤンバルクイナ
- 住所
- 沖縄県国頭郡国頭村辺戸
友寄馬場公園
海のポスト
Instagram:みんさー★カウンセラー様よりご提供
那覇空港から最も近いビーチ”波之上ビーチ”がある”波之上うみそら公園”には、海の郵便ポストが2カ所あります。
ひとつは水深約4〜7mにある海底ポスト。こちらはダイビングやシュノーケルなどをして潜って投函する必要があります。
もうひとつの郵便ポストは浅瀬の方にあり、潮が引いているときであれば歩いて投函することができます。
どちらのポストも水に濡れるため耐水ハガキを使用する必要がありますが、公園内でハガキを購入することも可能なようです。
ハガキの行方が気になるところですが、後日ダイバーが回収して、郵便局に引き渡されるとのこと。
日本でも滅多にない海のポスト、機会があれば思い出に投函してみてもいいかもしれませんね!
- 住所
- 沖縄県那覇市辻3-3-1
おわりに
沖縄の珍スポット、あなたはいくつ行ったことありましたか?
美しい自然やインスタ映えするスポットが多い沖縄ですが、たまには少し変わった場所に行ってみてはいかがでしょうか。
違った角度から見ることで、新たな沖縄の魅力を見つけられるかもしれませんよ!