3.お誘いではない『○○しましょうね』
沖縄に移住して最初に遭遇した不思議なうちなー方言が『○○しましょうね』でした。移住妻に限らず、この『○○しましょうね』に騙された県外出身者は多いはず。
ビジネスや接客シーンで良く使われますが、『一緒に○○しましょう』というお誘いの言葉ではありません・・・。
【しましょうね|shi↑ma↓shou↓ne↓】
《意味》
:(私が)しておきます・します
《類語》
:○○しようね
《ネイティブ・ポイント》
:あくまでも“○○する”行動の主体は話している本人です。それさえ押えておけば、『しょうね』に騙されて、アナタが挙動不審になってしまう心配はありません!
《ありがちな間違い》
業者:『ハンコ押しましょうね~』
→アナタが一緒にハンコを押すワケではありません!
店員:『在庫確認しましょうね!』
→アナタが一緒に在庫を確認するワケではありません!
取引先:『失礼しましょうね』
→アナタが一緒に失礼するワケではありません!
素敵な同僚:『もう帰りましょうね』
→アナタとの親密度にもよりますが、多分『先に帰ります』と言ってるだけです!
4.『洋服をつける』『メガネをはく』
沖縄のラジオを聴いていたある日のこと。とあるパーソナリティーが『今日は、久々にスーツつけたよ』と言っているのを聞いたのがキッカケでした。
まぁ意味は分かるのですが、なぜ“つける”なのか・・・。調べてみると他にも『メガネをはく』などの派生語?があることが分かりました。
【洋服をつける】【メガネをはく】
《意味》
:洋服を着る/メガネをかける
《類語》
:ズボンをつける/靴をつける/帽子をはく etc
《ネイティブ・ポイント》
:ナゼこのような事態になっているのか定かではありませんが、沖縄では『着る・履く・かぶる」の使い分けを、あまり気にしないようです。服は“つける”ことが多く、帽子は“つけたり”“履いたり”します。
英語だって『wear』の動詞1つで、着たり・履いたり・かけたり・ヒゲまで生やすんだから、まぁイイか。と思う移住妻なのでした。
《今日から使える!うちなーセンテンス》
例:『この服つけてもイイですか?』
(試着してもいいですか?)
例:『早く靴つけなさい!』
(早く靴を履きなさい!)
例:『履いてる帽子、でーじジョートーやっさー』
(その帽子、とってもいいね!)