近年、素朴な美しさやプライベート感から天然ビーチが注目されています。
天然ビーチは観光客が少ないのでのんびりとした時間を過ごすことができ、手つかずの自然を感じられるのが最大の魅力です。
しかしライフガードの監視や海の家、設備等がないので、安全面や持ち物等自分で気をつけなければならないのも事実。
そこで今回は設備等がない天然ビーチで快適に楽しむための持ち物やポイントをご紹介します。
1.事前準備
・事前に水着は着ていく
・暑い時間帯は避けよう
・最寄りのトイレをチェックしておく
・基本の持ち物
― あると便利な持ち物
2.当日の注意点
・リーフ(珊瑚礁)の内側で遊ぶ
・シュノーケリング時は定期的に自分の場所を確認する
・ハブクラゲに刺されたら
・魚の餌やりにも配慮を
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1.事前準備
事前に水着は着ていく
天然ビーチには更衣室が無いので、水着は衣類の下に着てから行くと楽です。
お気に入りの水着で映える写真を撮るのもいいですね!
暑い時間帯は避けよう
沖縄の日差しは内地に比べてとても強く、晴れたら冬でも半袖になれるほど。
特に15時頃はもっとも日差しが強くかなり暑いので避けた方が快適です。
例えば午前中はビーチで遊んでランチへ行き、午後は別の観光スポットへ。
もしくは午前中に観光スポットなどを楽しみ、15時以降の陽が落ちる前にビーチで遊そんで、そのままビーチでサンセットを眺めるのもおすすめ!(夕日が見られるスポットかどうかは事前に確認しておきましょう)
最寄りのトイレをチェックしておく
天然ビーチにはトイレの設置も無いことが多いので、出かける前にトイレをは済ませておきましょう。
ビーチに向かう際にカーナビやGoogleマップなどで最寄りのお手洗いスポットのチェックもお忘れなく。
基本の持ち物
・バスタオル1枚〜2枚
頭からかぶるタイプのバスタオルがあると着替えやすいです。
・ラッシュガード、レギンス、帽子
日焼け防止のほかクラゲ対策の意味合いも。
・着替え一式
ゆったりとしたワンピースだとパッと着替えやすいです。
・日焼け止め
日焼け止めの中には珊瑚に優しいオーガニック製品もあるんですよ。
・飲み物
熱中症、脱水症状にならないように必ず持参していきましょう。
・ライフジャケット
海の事故もあるのでお子様は特に着用した方が安全です。
・大き目のビニール袋
予備で1枚あると便利。
あると便利な持ち物
・マリンシューズ
ビーチが岩場だと素足で歩けなかったり怪我をすることがあるのでマリンシューズを履きましょう。マリンシューズを履いたままフィンを着ける場合は、内部の水が抜けやすいメッシュ素材のもの、岩場が多い場所で使う場合は、ソールの厚いものを選びましょう1,000円〜2,000円程度でスポーツショップやネットで購入することができます。
・レジャーシート
ビーチの砂は熱くなっているのでレジャーシートやタオルなどを敷きましょう。
・ポップアップテント
天然ビーチは日陰が少ないのでポップアップテントが1つあると日除を作れて便利です。ポップアップテントは100均などで1,000円~2,000円程度で購入することができます。
・携帯タンク
天然ビーチにはシャワーが無いのでホテルに帰ってからシャワーを浴びることになります。潮のベタつきが気になるな、という方は携帯用のポリタンクにお湯を入れ、保温ケースなどに入れて車のトランクに積んでおくとサッと身体を流すことができます。どちらも100均で500円〜1,000円程度で販売しています。
・シュノーケルセット
シュノーケリングマスクとフィンのセット。沖縄のいろとりどりの魚たちを眺めてみて。天然ビーチにはレンタルが無いのでドンキホーテやスポーツショップで購入になります。価格帯は3,000円~4,500円位から販売しています。
・浮き輪、ビート板等
泳ぐのが苦手な方は浮き輪などプカプカ浮けるアイテムがあると安心です。大きいものは膨らますポンプもあるとスムーズですね。
レンタカー利用の場合、車内が砂等での汚れてしまった場合は返却時にクリーニング代を請求される場合もありますので、海で遊んだ後の事までしっかり考えて準備しましょう!
2.当日の注意点
リーフ(珊瑚礁)の内側で遊ぶ
一番の基本はリーフの内側で遊ぶ事。アウトリーフ(リーフの外側)は潮の流れが速く、最悪離岸流により流されてしまう危険性があります。
万が一、離岸流に流されてしまった場合は、慌てずに岸と平行に泳ぎ、離岸流から離れます。沖向きの流れを感じなくなったら岸に向かって泳ぎましょう。泳ぐのが苦手な方は、無理に泳がず浮くことを意識してください。
シュノーケリング時は定期的に自分の場所を確認する
シュノーケリングに夢中になっていると、いつの間にか潮に流されている事があります。元の位置から左右に流されて戻る場所がわからなくなることもあるので、定期的に頭を水面から出して自分の位置を確認するようにしましょう。シュノーケルをつけたまま水面から頭を上げて確認すれば大丈夫です。ちょっとでも不安になったら遠くへ行きすぎないように位置を調整して安全な距離で楽しんでくださいね。
ハブクラゲに刺されたら
5月~10月は沖縄全域でクラゲが発生し、クラゲの成長も進んだ7月〜9月の夏休み期間はクラゲ被害件数もピークを迎えます。なかでも最悪死に至るほどの猛毒をもつハブクラゲには要注意。
ハブクラゲの透明で細長い触手には毒針と毒の入ったカプセル=刺胞がたくさんついていて、接触するなど刺激が加わると刺胞が割れて毒針と毒が発射する仕組み。
万一刺された際はパニックで溺れないように落ち着いて岸に上がり、刺された箇所に残っている細胞をそっと取り除きます。ゴシゴシ擦ると刺胞がはじけてしまうので厳禁です。
流す場合は海水を。ハブクラゲと明らかに分かった場合は「食酢」も有効です。
※真水で洗うと浸透圧の関係で余計に毒を発射することがあるので絶対にやらないようにしましょう。
※食酢は毒針・毒の発射を抑制します(ハブクラゲのみに有効/毒の中和や痛みの緩和に効果はありません)。
※ハブクラゲ同様有毒のカツオノエボシは食酢・真水ともにNG。海水で洗い流しましょう。
応急処置後は、患部を冷やし、すぐに近くの病院で診てもらいましょう。クラゲ対策としては、ラッシュガードやスパッツなどで肌を露出しないようにするか、クラゲ予防クリームも売っていますので活用してもいいかもしれません。
魚の餌やりにも配慮を
珊瑚のある海では色鮮やかな魚が集まりのんびりと泳ぐ姿を眺めることができます。
シュノーケルなどで遊ぶ際には魚に餌を与えないように、もしくは添加物などしっかり配慮されたものにしましょう。
実は魚に人間が加工した食品を与えると、添加物で奇形が生まれたり、生態系を崩してしまう可能性があるので、禁止されている地域も増えているんです。
また、珊瑚礁の減少が深刻な環境問題の一つになっているので、珊瑚の上には立たないように気をつけましょう。自然な状態を守りながら楽しみたいですね。
おわりに~対策はやり過ぎ位がちょうどいい~
天然ビーチにはライフガードがいないので、僻地にある場合は何かあった場合に救急車などもすぐに来ることができないため、できる限りの対策をしておきましょう。
マリンシューズや子ども向けのライフジャケットは基本中の基本です。
手付かずの自然とプライベート感が魅了のプライベートビーチですが、モラルや事故などで利用不可になる場所も増えているので、ゴミは持ち帰る等のマナーは守り、安全に気をつけて楽しむことを皆で心掛けていきましょう。
自然にお邪魔させていただいているという感謝の気持ちを忘れずに、沖縄の美しい海をいつまでも守りながら楽しめたらいいなと思う筆者なのでした。