まつだ商店は2023年7月にオープンした読谷村にある「まちやぐゎー」。まちやぐゎーとは沖縄で雑貨店を指す言葉で、まつだ商店では、野菜や精肉、鮮魚といった生鮮食品をはじめ、洗剤や日用雑貨など、地域の生活を支える商品を販売しています。
元々は1953年創業の「スーパーまつだ」として営業していましたが、時代の変化に加え新型コロナウイルスの影響により2020年に惜しまれつつも閉店。
その後、地域を盛り上げたいと「まつだ商店」と屋号も新たに再出発。「令和のまちやぐゎー」をコンセプトに掲げ、古き良き商店の人との繋がりを大切に守りつつ、時代の変化に合わせた店舗が誕生しました。
1.まつだ商店に行ってみた
2.ジュース屋さん、お肉屋さん、お魚屋さん
3.沖縄土産におすすめBEST3
4.アクセス・営業時間
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1.まつだ商店に行ってみた
まつだ商店は、もともと「スーパーまつだ」の倉庫として使用していた建物をリノベーションした店舗となっています。外観はいわゆる「商店」とは似ても似つかないモダンな風貌。どちらかと言うと、カフェとかケーキ屋さんと言われた方がしっくりくる佇まい。
店内に入れば外観と同じくオシャレな雰囲気が広がります。これまた、「商店」と言えばこじんまりした印象がありますが、そんなイメージを吹き飛ばすほどの売り場の広さです。
仕切りや什器に木材が多く使われていて、また商品が梱包されていた段ボールやビールケースもレイアウトの一部として活用され、まるで小さな商店が軒を並べているよう。
店内のいたるところで見え隠れするレトロな演出も注目ポイント。「まつだ商店」の看板やポスターが昭和の香りを漂わせ、なんだか懐かしい空気感を作り出しています。
そんなどこか懐かしく、居心地の良い空間にまつだ商店がセレクトした商品が並びます。青果をはじめ、お肉、お魚、焼き菓子、飲み物、お酒、調味料、お菓子などなど。
沖縄県産品もそうでないものも幅広いジャンルの商品がズラリ。
まつだ商店らしいのが、陳列する商品にとことんこだわっているところ。スーパーでは目にしないような調味料、お菓子が並んでおり、読谷村をはじめとする「沖縄県産品」や、健康をテーマとした「オーガニック」な商品が目立ちます。
「スーパーと同じものばかり揃えたら価格勝負になってしまうじゃないですか。だから、スーパーではあまり見かけないけど、自分たちが『これだ!』と思うものを提供しているんです」と、語るのは店長の照屋さん。
そのこだわりがお客様にも伝わっている様子が取材時にも伺え、多くのお客様が売り場を何周も回っていて、買い物を楽しんでいる姿が見て取れました。
ちなみに、売り場や商品も自慢ですが、「お手洗い」にもこだわっているんだそう。インタビュー時「トイレ見ました?うちトイレに一番こだわっていて、お手洗いだけでも使いに来てほしいぐらいなんです」と、照屋店長に案内されるままトイレに行くとビックリ。
商店のトイレとは思えないほど雰囲気があって、傍らには小さなお庭、トイレ内はエアコンまで完備されていて、なんとも心穏やかになりそうなトイレ。
こちらのトイレは、倉庫として使用していた際の壁面タイルを剥がすと風合いがカッコよかったので、あえて残しているとのこと。
品揃え然り、トイレ然り、小さなこだわりがお店のそこかしこにあって、「これが令和のまちやぐゎーか」と妙に納得してしまいました。
2.ジュース屋さん、お肉屋さん、お魚屋さん
お店の中にお店があるのもまつだ商店のユニークな魅力です。まつだ商店では「対面販売」を大切にしていて、店舗に入って右側には、ジュース屋さん、お肉屋さん、お魚屋さんがそれぞれ営業し、プロ・職人さんが売り場に立っています。
ジュース屋さんを担うのは、県内で珈琲豆を栽培する「沖縄珈琲畑」さんです。こちらでは農家さんが作ったジュースをいただける贅沢なコーナーとなっています。
看板メニューの酵素フルーツドリンクは、果物の魅力が楽しめる一品。ほどよい炭酸とフルーツの甘みがマッチしていて爽快感バツグン。小粒の果肉が入っているのもポイントです。
お肉屋さんは「かつ政精肉」がのれんを掲げます。地元読谷産のお肉を中心に、職人さんが目利きし仕入れた精肉がズラリ。
日頃いただくお肉はもちろんのこと、普段あまり目にすることのない豪華なお肉まであるのがユニーク。バーベキューにこんなお肉を持って行けば盛り上がりそう。
魚屋さんとして鮮魚を担当するのは「神谷鮮魚店」です。これまで板前として鮮魚に関わってきた魚のプロが「競り」で仕入れた魚がショーケースに並びます。
新鮮な魚をプロの板前が刺し身にするのですから美味しくないわけがありません。ビールをいただきながら、頬張る刺し身はたまりません・・・!
3.沖縄土産におすすめBEST3
まつだ商店では生活に必要な商品が並んでいますが、沖縄土産としても喜ばれそうなものもあったので、BEST3に絞ってご紹介。
まず1つめが、季節の果物。まつだ商店では「青果」として旬の果物を取り扱っていています(7月の取材時はマンゴーがピックアップされていました)。発送も店舗で受け付けしてくれるので、沖縄らしい南国フルーツを購入するのもオススメです。
2つめが「島野菜ピクルス」です。まつだ商店と同じく読谷村でカフェを営んでいる「Pasta Cafe のりーちぇ」さんが作る一品です。カラフルで見た目から楽しめるピクルスは、ゴーヤーや島らっきょうといった沖縄らしい野菜を使用しているのがポイント。
3つめが「紅芋パイ」です。読谷村の名産「紅芋」を使った一品です。パイも紅芋も味の主張が強くなく、ほんのりと感じる紅芋の風味が特徴的。どちらかと言うと大人が好きそうな焼き菓子で、コーヒーと一緒にいただくのがオススメです。
4.アクセス・営業時間
まつだ商店は那覇空港から車で1時間30分ほど。読谷村の高志保という地域で営業しています。国道58号線・読谷村の「伊良皆」の信号を海の方へ曲がります(那覇方面からだと左折)。
曲がった道(県道6号線)をひたすら道なりに進み15分ほど走らせると右手に見えてくる縦長の看板が目印です。
店舗前には無料駐車場が用意されているので、車はこちらに停めましょう。残波岬や体験王国むら咲むら、ホテル日航アリビラ、星のや沖縄といった観光スポット・著名な宿泊施設へと向かう道中にあるので、そちらに行く前の休憩にオススメですよ。
- 住所
- 沖縄県読谷村字高志保300
- TEL
- 098-923-1531
- 営業時間
- 9:00~19:00