自然のなかにすっぽりと身を置き、テレビもパソコンもない静かな夜を過ごす。旅と同様、キャンプも非日常を楽しめる代表的なレジャーです。
一般的なキャンプといえばテント・寝袋などの簡素な装備が定番ですが、
アウトドアの本場アメリカで誕生した「グランピング」は、いままでのキャンプのイメージをくつがえす新しいスタイル。
そもそもグランピングとは、グラマラス(魅惑的な)とキャンピングをかけ合わせた造語。
言葉の組み合わせ通り、基本はキャンプですが、テントの中とは思えないようなおしゃれなインテリアの中でアウトドアを楽しむのです。
日本国内でもここ2~3年グランピングができる施設が増えています。
沖縄では、恩納村のリゾートホテル「かりゆしビーチリゾート・オーシャンスパ」が、2017年1月よりグランピングの宿泊サービスを開始。
今回、機会があってかりゆしビーチリゾート・オーシャンスパではじめてグランピング体験!
海水浴シーズンが終わった冬の沖縄のビーチの一夜をお伝えします。
1.宿泊体験
1-1.かりゆしビーチでグランピング
1-2.お部屋拝見!
1-3.ディナーは専属シェフ付BBQコース
1-4.体が冷えたらお風呂で温まろう
1-5.海を見ながら朝食を
2.よかった点・心配な点
3.予約方法
おわりに
1.グランピング体験
1-1.かりゆしビーチでグランピング
午前中から昼過ぎまで那覇でお料理教室と陶芸体験をして(お料理教室と陶芸体験の様子も別のページでご紹介しています))から、車を走らせること約1時間。
恩納村と名護市の境界ちかくに、今回の目的地かりゆしビーチリゾート・オーシャンスパはあります。
国道58号線からホテルの入り口となる坂をのぼり、まずはホテルのフロントでチェックインを済ませます。
ホテルのエントランスは高い吹き抜けになっていて、theリゾートホテルといった様相。
豪奢なエントランスを後に、客室のアメニティ(ビーチバッグ1つ)を受け取っていざテントのあるビーチへ。
ホテル本体の建物からテントが建てられているかりゆしビーチまでは、車で3分ほど。
夏はマリンアクティビティの受付やレストランが営業しているビーチハウスを通ってビーチに出ます。
すると、波打ち際から5メートルほど離れた場所に頭をのぞかせる巨大なテント。
ビーチハウスで管理人さんと挨拶をしていざお部屋(テント)へ
一般的なテントの2倍くらいの高さがありそうな巨大ドーム。
早く中を見たい!
1-2.お部屋拝見!
かりゆしビーチリゾート・オーシャンスパのグランピングは、3種類のインテリアから好きなものを選ぶ事ができます。
カジュアルなビーチスタイル、アジアンなバリスタイル、落ち着きのある琉球スタイルの3種類です。
今回2張のテントに分かれて宿泊するので2種類選べる♪
私たちは少しももめる事なくバリスタイルと琉球スタイルを選びました。
さっそく素敵なインテリアをご覧ください!
<琉球スタイル>
黒っぽいインテリアにシャープな照明がベース。
全体的に落ち着きのある、大人なインテリアです。
少しわかりにくいかもしれませんが、ベッドの左奥にテントが少し開いている部分があります。
主にはあそこから出入りをして、入り口の近くには靴を置くためのすのこが置いてあります。
<バリスタイル>
籐の椅子や大きな貝の照明がたくさん置かれ、落ち着いたマリンテイストがバリスタイルの特徴
電源は、テントの端っこ1か所に集中していました。
室内照明もスタイルごと異なり凝っていて、暖色の灯りがムード満点
どちらスタイルも、正ベッドには天蓋が付いています。
うひゃーロマンチックー☆
アメニティーもキャンプとは思えないほどの充実!
タオル類、ドライヤー、室内着、電気ポット、お茶受けなどなど。
ベッドは3台目からエアーマットで、膨らませて、上にベッドパットを敷くようになります。
電動の空気入れがあり、ものの1分もあればパンパンのエアマットが出来上がります。
テントのビーチに面した部分はファスナーで全面開閉可能。
全開にするとベッドに寝ながら沖縄の海を独り占めです。
うんもぉ~~~~最高!
海側のデッキも、それぞれのスタイルに合わせたエクステリア。
琉球スタイルにはシーサーもいましたよ。バリスタイルにはハンモックがありました。
まさにグラマラスなキャンピング!
先ほどチェックインの際に受け取ったビーチバッグの中には、保温機能のある保温コップに、管理人さんと連絡の取れるPHS、テントの鍵となる南京錠が入っていました。
電気ケトルでお湯を沸かし、お茶で一服。
写真を撮りまくり、ただただぼーっと海みつめ、あっという間に時間が過ぎていきました。
1-3.ディナーは専属シェフ付BBQコース
すこーし薄暗くなった頃、ホテルのスタッフの方々がテントの横にBBQコンロをセッティングしてくださいました。
なんと、専属のシェフがその場で料理を焼き・仕上げ、サーブしてくださるのです。
少し風の強い日だったんですが、テーブルクロスの裏にテープを付けて飛ばないように配慮してくださっています。
プラスチックのワイングラスも置かれ、雰囲気作りが本当に徹底しています。
日もすっかり暮れたころ、BBQディナーが始まります!
(食べ物の画像がうまく撮れなくて恐縮ですが、、、)前菜はマグロのカナッペ
野菜たっぷりのスープにホタテと白身魚のグリル
メインはお肉と野菜のグリル、ミディアムレアのお肉がたーーーーっぷり。
〆はみそ味の焼きおにぎり!
波の音を聞きながら、愉快な時間が過ぎていきました。
1-4.体が冷えたらお風呂で温まろう
ところで、キャンプで不安になるのが、トイレ・お風呂ではないでしょうか?
キャンプ場などによくあるトイレって、薄暗いし、虫がいっぱい出たりでちょっと気が引けますよね。
かりゆしビーチのグランピングは、冬場オフになったビーチハウス内のトイレを使います。
テントからは歩いて1分位です。
グランピング時は不審者がビーチに入れないように、ビーチハウスのドアに鍵をかけているので、トイレに行くときは、チェックインの際に渡された鍵を持って行く必要があります。
トイレは決してテント内のようにゴージャスではありませんが、広々として整った設備のトイレでひと安心です。
次にお風呂はというと、シャワーであればビーチハウスの2階にあります。
車での移動が必要になりますが、グランピングのお客様はホテルの大浴場も利用できます。
朝は6:00からで、最終入場は22:30の23:00クローズ。
手ぶらで車に乗ってしまいましたが、フロントでタオル類をお借り出来たので無事温かいお風呂に浸かる事ができました。
ちなみにかりゆしビーチリゾート・オーシャンスパには、地下1階に海の湯・森の湯という2種類の大浴場があります。
私はフロントから近い森の湯しか行けませんでしたが、海の湯も気になる所です。
お風呂からあがって、かりゆしビーチリゾート・オーシャンスパ冬の風物詩イルミネーション(かりゆしミリオンファンタジー)を見てからテントへと戻っていきました。
形ばかりの女子会(寝つけの酒を飲む会)が終わった頃には、風がさらに強まり、テントがバサバサと音をたてます。
小雨も振り出し、少々心細い気持ちに。
グランピングといえども、もとはと言えばキャンプ。
波の音も風の音も、ものすごくダイレクトです。
「寝れないかも~」と毛布を頭までかぶって目をつぶりましたが、次に目を開けた時には朝になっていました。
4時頃に雨が降ったそうですが、ちっとも気づかず、驚くほどの熟睡でした(笑)
1-5.海を見ながら朝食を
前の晩に約束していた朝食の時間になると、ホテルの方がかごに朝食を入れてテントまで持ってきてくださいました。
テーブルにササっと出しただけなのに、なんとも絵になる!
バラのテーブルクロスは極めて女子力の高い同行者がわざわざ持ってきたもの。本来は籐とガラスでできた、テーブルです。
朝食の中身は、サンドイッチにキッシュ、トルティーヤ、フルーツカクテルにヨーグルトとヨーグルト用のフルーツソースです。
ホット・コールドそれぞれのドリンクは前日の夜に希望を伝えたもの。
コーヒー・紅茶とオレンジジュース・パイナップルジュースから好きなものを選べます。
サンドイッチの中のハムが本格派でおいしかったな~。
コーヒーを飲みながら海を眺めます。
はー本当に幸せ。言葉にすると安っぽくなって悲しいけど、今までに無い最高の沖縄の過ごし方でした。
2.よかった点・心配な点
2-1.よかった点
なんといってもお部屋のインテリアが素敵すぎ☆
海がすぐ近くにあるだけでも胸が高まるんですが、テントの中のおしゃれなインテリアでさらに高まる!
アメニティも揃っていて安心感がありました。
24時間営業のコンビニ(ローソン)が近くにあるのも便利。
またホテルにお風呂に入りに行ったとき、イルミネーションを見るためにグループの人たちと別行動をしたんですが、その際のホテル⇒テントの送迎にもサッと対応してくださったのも、ホテルが運営しているサービスのよさなのかなと思います。
2-2.心配な点
ここまで揃っていてなぜ?という感じなんですが、テント内のスリッパはありましたが、テント外の外履きが無かった!
何も考えずハイカットのスニーカーを履いていったので、トイレに行くのが面倒でした。テントに1~2個でいいから欲しかったです。
また日によりけりですが、風が強くてテントがバサバサ音をたてているときは、やっぱりこれはキャンプだなと実感しました。
結局は布一枚で外気と分けられているだけなので、寒がりの方や体調が悪い方、音に敏感な方はご注意ください。
3.予約方法
私たちは迷いもなくバリと琉球スタイルのインテリアにしましたが、今までで一番の人気はビーチスタイルだそう(!)
バリと琉球の2択だと、私は琉球スタイルの方がスタイリッシュで好み。
バリスタイルはロマンティック、琉球スタイルはスタイリッシュです。
ビーチスタイルも見てみたかったなぁ!
じつは、かりゆしビーチリゾート・オーシャンスパのグランピングは試験的な企画で、ひとまず今年の4月1日の宿泊を最後に、その後企画を延長するかどうかは決まっていないそうです。あと2か月弱の期間限定!
2月末に確認したら5月14日宿泊まで予約期間延長されていました!でもほぼ埋まってるけど(汗)試験的な試みなので、予約もかりゆしビーチリゾート・オーシャンスパのホームページからしかできません。
以前は期間限定だったけど、いまは通年でチャンスがあるみたい。
現在は宿泊プランが無い状態なので、2020年も出来るかは不明。
主にオフシーズンのビーチを利用したものなので、もしかするとちょっと前の6月以降にチェックしたらいいかもしれません。
本当スペシャルな体験だったのでおすすめです!
かりゆしビーチリゾート・オーシャンスパ グランピング特集ページ(予約ページ)
http://www.kariyushi-oceanspa.jp/glamping/
ディナーのシェフ付きBBQも、かご入りの朝食も基本のサービス!これだけついて1泊ひとり¥20,000は納得だよねと話していました。
(試験期間中の価格のため、今後延長の場合は変更になる可能性もあります)
→お値段はかりゆしビーチリゾートの専用ページでご確認ください!
かりゆしビーチリゾート・オーシャンスパ グランピング特集ページ(予約ページ)
http://www.kariyushi-oceanspa.jp/glamping/
海水浴シーズンということで年夏季期間はクローズするグランピング。また来年のオフシーズンに再開するといいなぁ!
おわりに
今回はじめてグランピングを体験しましたが、高級ホテルに泊まるにも匹敵するような特別感。
特にかりゆしビーチリゾート・オーシャンスパのグランピングは、インテリアのテーマ性が強く、ホテルの部屋にはないオリジナリティが溢れていました。
夕日の沈む海を独り占めするなんてめちゃくちゃ夢ありますよね。
テント泊に抵抗が無いならば、カップル・女子グループ・家族みーんなにグランピングおすすめです。
(今のところ)期間限定の特別体験、ぜひ味わっていただきたい特別な夜となりました。