インターネットで旅行の情報収集をしていると、かなりの頻度で見かける「トリップアドバイザー」。
世界的な旅行情報サイトなのでご存じの方も多いと思います。
2015年、「トリップアドバイザー」は投稿された口コミをもとに「人気の沖縄そば店トップ10」取りまとめられたのですが、この「人気の沖縄そば店トップ10」で1位に輝いたお店が、沖縄本島でも石垣島でも宮古島でもなく、久米島にある「やん小~(やんぐゎ~)」だったのです。
営業時間はお昼12時から15時まで。ただしスープが無くなった時点で閉店。
平日でも12時を過ぎると、古民家の中のお座敷も庭のテーブル席もあっという間に満席になってしまうほどの人気店。
名物は久米島特産のもやしがたっぷりのった味噌もやしそば。
今回は「やん小」をご紹介したいと思います。
<もくじ>
1.素敵な佇まいのお店
2.味噌もやしそばをいただきます。
2-1.やん小~のメニュー
2-2.惣慶もやしはもちろんうまいがだし汁が深すぎる!
3.基本情報
1.素敵な佇まいのお店
やん小~は、久米島観光の中心地イーフビーチからは車で15分ほどの具志川地区にあります。
那覇・泊からのフェリーが着く兼城港の近くです。
大きな青紫の布に大きくかかれた「やん小~」の文字。お庭の花も色鮮やかに、いかにもな雰囲気。
時間は11時45分、オープンまでには少し時間があります。
珊瑚が敷き詰められた庭の飛び石を辿って、まずは軒先までおじゃまします。
縁側に置かれたかごに山盛りにされたもやし。
久米島の名物の惣慶(そけい)もやしです。
惣慶さんがつくられたもやしなので惣慶もやしと呼ぶそうですが、久米島の水と作っているのが惣慶さんご夫妻だけなので久米島でしか食べられないそうです。
足のはやい一般的なもやしとは違って、冷蔵庫に入れれば1週間ほど食べられるとの事。
開店前の束の間、店主の仲宗根さんが教えてくださいました。
「ちょっと待ってね~」と言われて庭にあるテーブル席で少し待っていると、ほどなくして開店時間。
「どうぞ~」と言われて靴を脱いで縁側から席に着きました。
2.味噌もやしそばをいただきます。
2-1.やん小~のメニュー
お店の中はついさっきまでそこに家族団らんがあったような雰囲気。
沖縄の古民家らしく、向かって右から床の間・お仏壇・台所のパターンを踏襲しているのですが、アップライトのピアノが置いてあったり、小さい子たちの記念写真が飾ってあったり。
生活の息遣いが聞こえてくるようです。
やん小~のメニューはシンプル。
島そば
小¥550
中¥650
大¥800
肉もやしそば¥750
島味噌もやしそば¥800
ピリ辛味噌もやしそば¥810
その他、ジュース¥150と瓶ビール¥450、以上です。
そばはどれも久米島の食材をたっぷり使った一品。
今回はピリ辛味噌もやしそばと島そばを注文してみました。
2-2.惣慶もやしはもちろんうまいがだし汁が深すぎる!
私たちが注文をした頃にはお店は満席に。
厨房からはごま油の香りと一緒に、威勢よく野菜を炒める音が聞こえてきます。
10分も待たずに料理が運ばれてきました。
ピリ辛味噌もやしそばがこちら!
島そばがこちら!(これは小です)
まるで二郎系ラーメンのように麺の上に山盛りになったもやし炒め。
食べると期待通りの歯ごたえがうれしい!
シャキシャキの惣慶もやしをピリ辛味噌味で、箸がどんどん進みます。
もっちもっちの麺と一緒に食べても当然おいしいのです。
スープを飲んでみると、ん?ちょっと変わってる。
カツオベース?それとも豚ベース?昆布や生姜のような味もする?なんだなんだ?
シンプルな島そばのスープを少しもらってみても、分からない。
スープの味が深すぎます。
お店の方にスープのベースは何か聞いてみると、
「カツオも豚も昆布も鶏もゴニョゴニョゴニョ、なんせいーっぱい入ってる!」と教えてくださいました。
なるほどなるほど、企業秘密ですよね(笑)
ピリ辛味噌もやしそばに注目が集まりがちですが、純粋にスープが楽しめる島そばもぜひ食べていただきたい一品でした。
3.基本情報
味はもちろん、古民家の雰囲気もとっても素敵なやん小~。
昼間たった3時間の営業、観光のお客さんはもちろん地元の方も、お店を訪れる人の波は途切れません。
席の予約もできますので、久米島に行った際はぜひ試してみてください。
住所:沖縄県島尻郡久米島町字仲泊509
電話:080-3226-3130(予約可能)
営業時間:12:00~15:00(L.O.14:30) 日曜定休
駐車場:4台(お店の前2台と裏にも2台停められます)