沖縄県にある沢山の島々。その中でも群を抜く美しさを持ちあわせている極上の「はての浜」は、まさに誰もが探し求めている楽園の島です。他にも緑豊かな自然に愛され、のどかで過ごしやすい場所でもあります。
そこで今回は、神々に選ばれし島、久米島の必須スポットや見どころ、久米島を楽しむために知っておきたい観光情報についてご紹介したいと思います。久米島はどんなところなのか、興味のある方必見です♪
なお久米島へはどうやっていけばいいのか、久米島島内の移動はどうなってるのかも合わせてご紹介したいと思いますので、ぜひチェックしてみてくださいね!
<目次>
1.久米島ってどんな島?
2.久米島で外せない「はての浜」
2-1.はての浜とは
2-2.はての浜の行き方
3.久米島島内の見どころ・観光スポット
3-1.久米島パワースポット!ミーフガー
3-2.神々の庭園!?宇根の大ソテツ
3-3.亀裂が見事!畳石
3-4.必須スポット!おばけ坂
3-5.日本のマチュピチュ的存在!宇江城城跡
4.久米島のホテル
4-1.イーフビーチホテル
4-2.サイプレスリゾート久米島
4-3.リゾートホテル久米アイランド
5.久米島島内のアクセス・移動
6.久米島への行き方
あとがき
1.久米島ってどんな島?
久米島は沖縄本島西方向より100kmほど離れた場所にある、沖縄諸島でも最西端の島です。自然豊かで美しい久米島は1983年に島全体が県立自然公園に指定され、今でも変わらない美しさを保ち続けています。
特に注目を浴びている「はての浜」は無人島になっていて、この海を求め大勢のダイバーやシュノ―ケラーが訪れます。
どこまでも澄んだ海が自慢ではありますが、でも久米島はそれだけではありません。泳ぐだけではなく、観光スポットとして押さえておきたい場所も結構あるんです。
ここ比屋定(ひやじょう)バンタは果てしなく続く景色をゆっくり眺めて、心の洗濯をするのにとても良い場所です。晴れていれば慶良間(ケラマ)諸島や渡名喜(となき)、粟国(あぐに)島などが見えることも。
断崖絶壁で眼下に海を望める場所もあれば、一方内陸では見事な「五枝の松」を鑑賞できる場所もあります。国の天然記念物で日本の名松百選にも選ばれているこちらの松の木は、横へ横へと広がっていき、320㎡にも及びます。人の手が加えられたのではなく、自然のチカラによってできた場所はとても神秘的です。
沖縄なら大体出会うさとうきび畑ですが、久米島はどこか素朴で温かい景観が心地良いところです。島の方々の触れ合いも、心が“じわっ”とこみあげるような、心の優しさに触れる旅ができることでしょう。
キレイ海はもちろんそうですが、久米島を選ぶ理由の1つとして、やはり癒しや和みの空間を求めている方にオススメの島とも言えます。
2.久米島で外せない「はての浜」
2-1.はての浜とは
「はての浜」は久米島の東に位置し、細長く広がって砂浜だけでできている無人島です。
色で言えばまさに「エメラルドグリーン」の海が見渡せて、東洋きっての透明度を誇ります。
はての浜は全長7kmほどで、その中でも「メーヌ浜」、「中の浜」、「はての浜」と3つに分かれています。その浜のうち一番果てにある、その名の通り「はての浜」が一番大きな浜となっています。
木々も生えない真っ白な砂浜ですが、実は「はての浜」は「サンゴでできた島」なんです。
白い砂は「サンゴ砂」と呼ばれるものが幾千もの時をかけて積み重ねられたもの。「サンゴ洲島(コーラル・サンド・ケイ)」と呼ばれる、日本ではとても希少で世界でも有数の場所です。そしてサンゴ砂を作り出す正体は、白化したサンゴや貝殻が壊れたもの、星砂・太陽砂、ウニの殻までもが流れ着きます。更にサボテングサなどの石灰を分泌する藻類のかけらなどが幾つもの奇跡を生み出し、砂となって生まれ変わります。
このように自然が重なった神秘の浜が人々の目に留まり、今も感動を沢山与えてくれている楽園とも呼べる場所。サンゴもそうですが、彩り豊かな魚たちも沢山見ることができます。
どの季節にどんな角度から見ても、美しく澄んだ海を見ることができるのが「はての浜」の魅力です。東洋一美しいと言われる場所へ立つ喜びはひとしおですよ!
2-2.はての浜の行き方
ではこんなに美しい「はての浜」へどうやって行ったらいいのかをご紹介したいと思います。
上陸は基本「船」での移動になります。久米島現地のツアー会社で催行されているプランが多数ありますので、予算と目的に合うコースを選びましょう。
繁忙期は要予約が多く、閑散期も前日や当日予約ができるところもありますが、原則として予約を入れておいたほうが後々の予定も立てやすくオススメです。
なお冬季はグラスボートで海を鑑賞しながら行く限定ツアーを企画しているところもありますので、ぜひチェックしてみてくださいね。なお基本の半日プランは以下の通りです。
~基本の流れ ※半日コースの場合~
9時00分 フィッシャリーナ集合・出発
9時30分 はての浜到着
12時00分 はての浜出発
12時30分 泊フィッシャリーナ 到着
※各ツアー会社によって多少異なります
こちらでは、シュノーケリング付きのツアーや、グラスボートに乗ってはての浜へ行くツアーなどを比較して予約できます。
3.久米島島内の見どころ・観光スポット
3-1.久米島パワースポット!ミーフガー
2つの岩からできている「ミーフガー」は、久米島の観光スポットとして有名な場所です。
「ミーフガー」とは地元の方言で「女性」という意味のようで、女岩とも言われています。400万年以上も前にできたと伝えられているミーフガーですが、もともと久米島は南西諸島東シナ海側寄りの火山列島の1つでもあり、輝石安山岩からできている火山島のため岩石も多く見られます。
ミーフガーも火山島を象徴する奇岩の1つで、陸側のほうは火山岩と火山灰が堆積されてできた岩なんです。海側は石灰岩でできていますので、地質の異なる岩が繋がって見えることが奇跡そのものでパワースポットとしても人気が高いところです。
女性の岩ということもあり、久米島には古い言い伝えがあります。それは子宝に恵まれない女性がこの岩に向かって拝むと、子宝に恵まれるというご利益を得ることができるとか。
なお岩と岩の間まで徒歩で行くことができますので、お時間のある方はぜひのぞいてみましょう。岩までの足場はかなり悪いので、歩きやすく滑りにくい靴で行かれることをオススメします。
3-2.神々の庭園!?宇根(うね)の大ソテツ
「ソテツ」は沖縄や九州などで南国を象徴する常緑低木のことです。
沖縄へ来るとよく見かけるソテツなのですが、じつはこちらの喜久村家敷地内にある「宇根(うね)のソテツ」は「琉球一」と言われる大きさを誇ります。
樹齢は250年~300年とも言われ、その長さは4mと6mがあります。「真謝(まじゃ)のちゅら福木」も合わせて見学ができ、いずれも沖縄県指定天然記念物です。
喜久村家が代々大切に守ってきた大ソテツの迫力はぜひカメラに収めたいところ。なおガイドブックにも載る観光地ではありますが、一般のお宅なのでマナーを意識して鑑賞してみましょうね!
※駐車場はないのでご注意ください
住所:久米島町宇根5
電話:098-985-8547
3-3.亀裂が見事!畳石
自然のチカラを感じる芸術品と言われる畳石は、2014年7月に「久米島町奥武島の畳石」として沖縄県の県指定天然記念物となりました。久米島の東にある橋で渡れる島が、畳石がある「奥武島(おうじま)」。なお、奥武島の東には「オーハ島」、さらにその先には「はての浜」が広がります。
畳石は溶岩が冷えて固まったものとされ、まるで亀の甲羅のような形がおよそ1,000個以上広がっています。大小さまざまなものがありますが大きいものでは直径2mにも及び、見た目が亀の甲羅に見えることから「亀甲岩」とも呼ばれています。
主に火成岩に見られる現象でもある「柱状節理」からなる奇岩は、世界でも大変珍しいとされています。同じような現象は他にも秋田県の筑紫森岩脈(流紋岩)や福井県東尋坊(安山岩)、福岡県芥屋大門(玄武岩)なども有名で、いずれも天然記念物となっています。
干潮時になると現れる畳石は、徒歩でその上に乗ることができます。所々小さな穴もあり、コッソリ覗いてみると干潮の流れに沿って戻ることができなかった小さな魚たちが泳いでいることも!潮の流れをチェックして、干潮時を狙って観光してみてくださいね♪
※潮の流れのチェックはこちらのサイトが便利です。
■琉球諸島の潮汐表
http://tide736.net/ryukyu/
3-4.必須スポット!おばけ坂※おばけ出ませんのでご安心を
はじめから種明かしをすると・・・こちらのおばけ坂は「縦断勾配錯視(じゅうだんこうばいさくし)」と呼ばれている錯覚が引き起こす、摩訶不思議な体験ができる坂です。
どういうことかと言うと、真っすぐに伸びている坂の奥が急な上り勾配になっている場合や、植物の生え具合によって、上り坂でありながらも下り坂のように見えてしまう錯覚の一種を体験することができます。
観光に行く際ぜひ持っていってもらいたいもの、それは「転がるもの」です。実験をする際スマホやビデオなどで動画を撮っておくのもいいかもしれません。もしもまだあるのなら、坂のはじまりにあるホイールで試してみてもOKです。
観光案内の看板も立っていますので、その案内通りに進めば必ずや「ミステリアス」な体験をすることができます。島での不思議体験、ぜひお試しくださいね!
住所:沖縄県久米島町具志川
電話:098-896-7010 (久米島町観光協会)
3-5.日本のマチュピチュ的存在!宇江城城跡(うえぐすくじょうあと)
久米島で一番の絶景を見られるのが、琉球王朝時代に建てられた城跡「宇江城岳」です。こちらのグスクの標高は約310mと、沖縄県内で最も高いとされていて久米島全体を一望できるほか、はての浜はもちろんのこと、晴れていれば近隣の島や沖縄本島までも見渡すことができる場所です。
景観が良いだけではなく、城跡から発掘される中国輸入陶磁器の欠片が出土され、現在も発掘作業が行われている場所としても有名です。
なお断崖絶壁の石垣は、人の手で積み重ねられたもの。当時の大変さも伺える貴重な場所です。立ち入り禁止となっている場所もありますので、禁止場所を乗り越えたり城壁の上に登ったりしないようにしましょう!
住所:沖縄県島尻郡久米島町宇江城
アクセス:空港車で約30分
料金:見学自由
駐車場:あり(無料)
4.久米島のホテル
4-1.イーフビーチホテル
人気のイーフビーチを目の前に展開され、絶好のロケーションを持ち合わせた「イーフビーチホテル」。
ビーチ直結という大変便利な立地ということもあり、朝から晩まで楽しめるのも魅力です。
東側に位置していますので、朝には海から太陽が出てくる様子も見ることができますよ!
施設内はとても充実していて、プールやテニスコート、レストラン、それに別棟はスパやマリンショップなどもあり、不自由なく過ごすことができます。
イーフビーチは日本の渚100選に選ばれた、長さ2kmほどのビーチです。
遠浅で小さなお子様も楽しく遊べる海水浴場です。干潮時は泳ぐのがちょっと難しい、そんな場合はプールもありますので、臨機応変に対応できるのもビーチ直結のいいところです♪
また人気なのが、深層水を利用したミネラルたっぷりのビーチ展望風呂。
朝からゆっくりお風呂に入って朝日を眺める、といった過ごし方ができます。
住所:沖縄県島尻郡久米島町謝名堂548
電話:098-985-7111
料金:スタンダードツイン(ガーデンビュー)の場合、1泊18,480円~
URL:http://www.courthotels.co.jp/kumejima/
4-2.サイプレスリゾート久米島
全室オーシャンビューのリゾートホテルとして人気の高い「サイプレスリゾート久米島」は空港からのアクセスが良好です。ホテルのフロントからはシンリ浜が見え、目の前に広がる海の景色は吸い込まれそうなほど!大きな窓から差し込む光も心地良い空間を作り出しています。
ビーチの目の前にある美しいインフィニティプールは、泳ぎながら景色を眺めていると海との一体感を味わうことができます。どちらかと言うと大人向けのバカンスの場、という雰囲気で、プールサイドでのんびり本を読んだり音楽を聞いたりする方も多く見受けられます。
もう1つの特徴はイーフビーチとは反対方向にあることもあり、こちらのシンリ浜に面したホテルでは、夕日を楽しむことができます。
海を楽しみに行く、何もしない贅沢を味わいたい、ただそれだけの目的以上が期待できるホテルです。のんびり過ごしたい方はぜひどうぞ!
住所:沖縄県島尻郡久米島町字大原803-1
電話:098-985-3700
料金:【早期割90】(エコプラン)朝食付・アンバサダースイートの場合:1泊朝食付き16,500円~
URL:http://www.cypresshotels.co.jp/kumejima/index.html
4-3. リゾートホテル久米アイランド
白い外壁に赤瓦屋根、至るところで南国植物が生い茂る「リゾートホテル久米アイランド」。
イーフビーチからは徒歩2分、周辺はホテルが営業するレストラン「南島食楽園」をはじめとした飲食店が充実。徒歩約数分でコンビニにも行け、滞在中不便な思いをすることなく過ごせるでしょう。
広い敷地内にはアウトドアプールを筆頭に、テニスコートやパークゴルフ場、さらにはインドアスポーツエリアも完備。
ホテル内でも様々なスタイルで滞在をお楽しみいただけますよ。
部屋タイプも豊富でリーズナブルなことから人気の久米アイランドですが、ペットと過ごせる「ワンちゃんルーム」を設けているのも大きな特徴。グループでワイワイ楽しく過ごされたい方に、オススメのホテルです。
住所:〒901-3112 沖縄県島尻郡久米島町字真我里411
電話:098-985-8001
料金:【早期割90】(エコプラン)朝食付・アンバサダースイートの場合:1泊朝食付き16,500円~
URL:http://www.kumeisland.com/
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5.久米島島内のアクセス・移動
島内のアクセスは以下の通りです。ぜひ参考にしてくださいね!
■車(レンタカー):久米島ではレンタカーを利用することができます。ただし島でのレンタカー事情は、観光客の増加によって予約が厳しいのが現実です。閑散期はそこまでではないので、まずは地元のレンタカー会社で予約が取れるか確認しましょう。
~主なレンタカー会社~
・イーストレンタカー(ABCレンタカー久米島営業所)
電話:098-896-7766
・オリックスレンタカー・久米島空港前営業所
電話:098-985-5151
・ニッポンレンタカー久米島営業所
電話:098-985-3724
■タクシー:空港から利用することができて、その他各観光スポットまでの利用も可能です。運転手さんと相談して、行きたい場所をベストルートで走ってもらえるのも魅力ですよ♪楽しく触れ合いながら巡れるのも利点です。
~主なタクシー会社~
・久米島相互タクシー
電話:098-985-2095
・共栄タクシー
本所電話:098-985-2634
■町営バス:時間に余裕のある方は町営バスで移動が可能です。地元民も利用する独特のバスで、旅の思い出として「町営バスに乗れた」感を残せるのがステキです♪
詳しくは久米島町役場時刻表でチェックしてみてくださいね!
http://www.town.kumejima.okinawa.jp/sightsee/bus/timetable_airport_way.html
■レンタサイクル・バイク:実は久米島は、北側のアップダウンがきついのでレンタサイクルでの移動が厳しいかも知れません。ただし南側はそこまでではないので、どうしてもと言う方は上手に使い分けられることをオススメします。でもやっぱり料金の安さが魅力です。バイクもいいですが、運転には気をつけましょう!
~主なレンタサイクル会社~
・レンタルバイク ラッキーゲイト
電話:098-985-8195
6.久米島への行き方
久米島までの行き方は空路と海路の2パターンから選択することができます。
そこで図を使って解りやすく説明したいと思います。
まず東京羽田空港からは1日約31便、大阪伊丹空港からは1日約5便運行されています。各出発地から那覇空港まで到着してから、2つのパターンを選択して久米島まで行く流れとなります。
まず飛行機で行く場合。那覇空港から久米島までの所要時間は約30~35分で、1日のうち7~8便ほど運行しています。乗継の際の所要時間も含めて、時間に余裕の持てるようにチケットを押さえることをオススメします。
余談ですが私の場合は、羽田出発が30分遅れて那覇空港から久米島行きまで遅れてしまった経験があります。乗継の際ひたすら走りましたが、かなり苦い経験となりました。自分が遅れた訳ではないのですが、久米島行きの飛行機に乗り込んだ際待たされた他の方々の視線が痛かったです。
次に、フェリーの場合は、那覇空港に到着後フェリーターミナルまで移動します。移動の所要時間は約15分~30分ほどです。那覇・泊港から久米島・兼城港までは高速船かフェリーを選ぶことができますので、のんびり船旅を楽しみたい方はオススメです。なお高速船、フェリー合わせて1日2便と少なく、所要時間は高速船で2時間50分ほど、フェリーですと3時間20分ほどかかります。こちらも時間に余裕を持って行動しましょう。
なお注意したいところは、直行便と渡名喜島経由便があることです。いずれも45分ほどプラス、という感じですので、下調べをした上で船旅を選んでくださいね!
あとがき
久米島の魅力は「はての浜」をはじめ神聖な自然を満喫できる場所が沢山あります。
ご紹介できなかったヤジャーガマ洞窟や具志川城址など、まだまだ伝え切れない魅力があります。那覇空港からのアクセスも良好ですので、ぜひゆっくり島時間を楽しみに来られてはいかがでしょう。やはり、ご自分の足で久米島を踏みしめて感動を味わうのが一番ですよね!一度はぜひ足を運んでみてくださいね♪