Photo by Flickr:辺銀食堂 / Ippei Suzuki
石垣島には地元の食材を楽しめるお店がたくさんあります。
中でもおすすめしたいお店が、「辺銀食堂」。
食べるラー油ブームのはしりとなった、石垣島ラー油を生み出した辺銀夫妻のお店です。
夫妻が営む辺銀食堂は、自然と健康にこだわった予約必須の人気店。中国出身のご主人のレシピと、沖縄料理を合わせたオリジナルメニューが中心です。
島の食材を生かした料理は、どれも化学調味料や添加物を使わない自然の味。
今回はそんな「辺銀食堂」の生い立ちから、じんわりとした美味しさが身に染みるおすすめメニューまでご紹介させていただきます!
<目次>
1. 辺銀食堂の生い立ち
2. イチオシメニューはこれ!
3. 絶大な人気を誇る逸品「石垣島ラー油」
4. 見たら行きたくなる!映画「ペンギン夫婦の作り方」
おわりに
1. 辺銀食堂の生い立ち
石垣島ラー油のブームとともに、すっかり有名になった辺銀食堂。
辺銀食堂とは、夫妻の本名から付けた名前。
「ペンギン」なんて変わった苗字だと思いませんか?実は、中国の西安出身のご主人が、日本に帰化した際につけた苗字なのです。
辺銀は動物のペンギンから作った当て字。ペンギンは、一度カップリングすると相手を生涯変えないそう。そんなペンギンにあやかりたいとつけた、ロマンチックな苗字です。
そんな愛情いっぱいの夫妻が生み出したラー油は石垣島の食材をふんだんに使い、全て手作業で作られています。
ラー油の味の評判が広がるとともに、夫妻が本当に美味しいものを食べてもらいたい、と開いた食堂も大人気店となりました。
辺銀食堂は、石垣島のお土産物店が集まるユーグレナモールの裏手、ゆいロード沿いにあります。道幅が狭いので、徒歩の方が便利です。
石垣島のお食事処コラム
2. イチオシメニューはこれ!
辺銀食堂のメニューの特徴は、島の食材を生かしたオリジナルメニュー。
Photo by Flickr:辺銀食堂 / Ippei Suzuki
料理当番を奪い合うほど、という料理好きの辺銀夫妻が厳選したメニューが並んでいます。なかでもイチオシは「手作り五色の島水餃子」。
ご主人得意料理の水餃子を、石垣島の食材でカラフルにアレンジした、おすすめ料理です。五色の色は、赤、黄、緑、黒、白。
Photo by Flickr:辺銀食堂 / Ippei Suzuki
どれも天然の色素を生かしたもので、例えば、黄色はウコン、黒はイカスミ、緑はほうれんそうなど。餃子の中身は島らっきょうや葉ニンニクなど、旬のものを使っています。
もう一品おすすめしたいのは、「ジャージャンすば」。中国の叔母さん直伝の特製肉みそを沖縄そばにかけた、沖縄と中国のコラボ料理です。
これに、お店に常備されている石垣島ラー油をたっぷりかけて頂くのがツウな食べ方です。
他には、レモングラス丼はベトナムの鶏そぼろがヒントになった料理。レモングラスのエスニックな香りが食欲をそそります。
また主な定番メニューを味わうには、ランチのセットがお得。少量ずつ人気のメニューが楽しめます。夜はオリジナルのアラカルトメニューが充実。
様々な国で食べ歩いてきた夫妻ならではの、ユニークな無国籍メニューがおすすめです。
3. 絶大な人気を誇る逸品「石垣島ラー油」
©ペンギン食堂
石垣島ラー油は、小さな工房で完全手作り。
島とうがらしやウコン、黒糖など島の材料をたっぷり使って、一つ一つ丁寧に作られています。ラー油といってもそれほど辛くないのが、石垣島ラー油の特徴。様々な料理に相性抜群です。
特におすすめしたい食べ方は、卵かけご飯!ラー油の旨みがダイレクトに味わえます。他には、納豆にかけると香ばしい風味でグレードアップ!においも気にならなくなりますよ。
また、使い終わった石垣島ラー油は、容器に残った具も再利用。
容器にゴマ油を加えて、残った具ごと和え物やチャンプルーの調味料にすると、最後までラー油を楽しめます。
4. 見たら行きたくなる!映画「ペンギン夫婦の作り方」
©OCVB
辺銀夫妻が島に根付くまでの様子は、映画「ペンギン夫妻の作り方」に描かれています。
奥さんの思い付きで島に住むことになった夫妻が島の生活に試行錯誤しながらも次第に島に溶け込み、やがてご主人の日本への帰化をめぐって、愛情を深めていくストーリー。
もちろん石垣島ラー油のエピソードも登場します。
映画の中で食卓に登る料理は、実際に夫妻の手作り!
辺銀食堂のメニューは、映画に登場する、日ごろ夫妻が食べていた料理がもとになっています。
例えば、皮から手作りする水餃子や、ジャージャン味噌などは、今や食堂の定番メニュー。
映画を見てお腹がすいた人は、是非辺銀食堂に行ってみてください。映画の中に登場した料理が、そのまま楽しめます。
映画のように、石垣島ラー油をどの料理にもたっぷりかける食べ方も、辺銀食堂でしか出来ない、ぜいたくな食べ方です。
おわりに
Photo by Flickr:辺銀食堂 / Ippei Suzuki
辺銀食堂のモットーは、食は命薬(ぬちぐすい)。
ぬちぐすいとは沖縄の言葉で、生きる力になる体験のことです。
食べることは生きること。辺銀食堂が人気なのは、「体によくて美味しいものを提供したい」という夫妻の気持ちが伝わった結果なのかもしれません。
辺銀食堂のメニューには、石垣島の食材が地元の言葉で書かれています。
どういった食材がわからないのも、料理を楽しむ秘訣。一つ一つの素材を尋ねながらゆっくりと食べるのも、石垣島ならではの料理の楽しみ方です。
ゆったりとした時間を過ごしながら、ぜひ南の島でしか味わえない料理を召し上がってみてはいかがでしょうか?
【辺銀食堂】
■住所:沖縄県石垣市大川199-1
■電話:0980-88-7803
■営業時間:ランチ 11:30~14:00
ディナー 19:00~売れ切れまで
■定休日:日曜日および不定休
■アクセス:新石垣空港から車で約30分
■駐車場:無
■公