ゆいレール・市立病院前駅から徒歩10分弱の高台にある「しむじょう」。市内を一望できる琉球家屋では、沖縄そばを中心とした伝統的な家庭料理に舌鼓を打つことができます。
すごいのはその人気ぶり。なんと11時の営業開始から長蛇の列が出来上がり、早い日には12時に売り切れることも。
時が止まったウチナーの空間と、心もお腹も満たされる優しいお料理。その二つを満喫できる念願の人気店を、今回筆者もようやく訪れることができたのでレポート形式でご紹介したいと思います。
1.しむじょうアクセス!11:00の開店前までに行くのが吉
2.琉球古民家の原風景に癒される
3.風味豊かな沖縄そばと家庭料理を味わう
もくじをすべて表示
1.しむじょうアクセス!11:00の開店前到着がおすすめ
「しむじょう」はゆいレール・市立病院前駅から徒歩約10分弱。筆者が市立病院前駅に降り立ったのは10時前。11時開店を見越してかなり早く来たつもりでしたが、同じく「しむじょう」を目指すお客さんが数組いらっしゃいました。
住宅街の入り組んだ坂道の先、高台の一番上にしむじょうはあります。
進むほどに道はどんどん細くなりお店の前の道幅は車1台分ほど。車でいらっしゃる場合は、事前によくよくルートを確認しておいた方がよさそうです。駐車場はお店の裏手、12台分ほど停められそうなスペースがあります。
お店に到着したのはちょうど10時。先客が3組ほどいらっしゃいましたが、開店1巡目は確定でホッとしました。しかし10時半ごろまでお客さんが途絶えず訪れ、みるみるうちに行列に。
準備が整ったのか、お店は開店時間より前の10時40分ごろに案内してくださり、待ち時間もそれほどなくスムーズにお店の中に入ることができました。
ちょっと早すぎたかなと思いましたが、結論から言うと開店前着のスケジュールで正解。1巡目の私たちがお店を出る頃(12時前)には、なんとお店の看板に準備中の文字が掲げられていたのです。
すでに列に並んでいるお客さんのおそばを提供して売り切れということなのでしょう。驚異の人気ぶりでした!
2.琉球古民家の原風景に癒される
「しむじょう」の一つ目の魅力は、沖縄らしい空間を楽しめるということ。お店の門を入ると、石垣と赤い屋根の琉球古民家。周囲には樹齢100年を超える古樹が植わっています。
お店の待ち時間でも、まるで時が止まったような佇まいの古民家は登録有形文化財というから驚きです。シーサーも敷地のいたるところで見られますよ。
お店の中も、まさに外観とマッチする、昔ながらの暮らしぶりが伝わる空間。木のぬくもりが心地よく、風が吹き抜ける開放的なお部屋。年中温暖なので、扇風機も置かれています。
お店でありながら、どこか古民家に遊びに来ているような感覚。心なしかお客さん同士の距離感も近く感じます。座ってしばし癒されていると、注文したメニューが運ばれてきました。
3.風味豊かな沖縄そばと家庭料理を味わう
「しむじょう」の2つ目の魅力は、風味豊かな沖縄そばと、優しい味の家庭料理です。スタンダードなメニューは、三枚肉そばとソーキそばとゆし豆腐の3つ。
おそばは+400円でセットにできますが、ゆし豆腐は基本がセットです。セットにはジューシー(沖縄の炊き込みご飯)、ジーマミー豆腐(落花生を使った豆腐)、日替わりの小鉢が2つ付いてきます。
筆者はソーキそばのセットを注文しました。まずおそばはこちら。豚骨とカツオが効いたスープに縮れた麺が入っています。トッピングはネギとかまぼこ、ソーキは別皿で提供されます。
透明感ある淡麗スープは、一口飲むとホッと一息つける美味しさ。あっさりとしたなかに豊かな風味を感じられ、麺によく馴染んでくれます。ほろほろとくずれるソーキも、味が染みて食べ応えがありますよ。最後に手作りしょうがも風味のアクセントに加えましょう。
ジューシーも出汁が効いてあっさりとした味わい。麺とセットでもサラサラと食べられてしまいます。ジーマミー豆腐はもっちりと濃厚でデザート感覚です。沖縄そばに加えて、こうした沖縄の家庭料理をいただけるのも「しむじょう」ならではです。
セットに加えて「てびち」を追加しました。豚足を煮込んだ沖縄の伝統料理です。一口目はぷるっと、そして口の中でとろっと溶ける食感が特徴。こちらもよく醤油が染みていて、クセになる味わいでした。
いかがでしたでしょうか。自然に囲まれた昔ながらの琉球古民家で、優しい沖縄そばと家庭料理をいただくことができる「しむじょう」。行列必至の名店ですが、ぜひ訪れて欲しいイチオシのお店です。
- 住所
- 沖縄県那覇市首里末吉町2-124-1
- TEL
- 098-884-1933
- 営業時間
- 11:00~売切れ次第終了 定休日火・水曜日。その他正月 清明祭 お盆
- 備考
- 当日売切れのお知らせはInstagramストーリーで配信されます
日本深掘りサイクリスト・フォトグラファー 土庄雄平
1993年生まれ、愛知県豊田市出身。同志社大学文学部文化史学科・英文学科卒。サラリーマンの傍、自転車旅&登山スタイルで、日本各地を駆け巡るトラベルライター。 四季折々の日本を五感で捉え、発信しています。