コロンとまあるいひと口サイズのカステラに干支の文字。
沖縄には、干支の守護神が祀られたお寺をまわるという「首里十二支詣り」「テラマーイ(寺廻り)」と呼ばれる、古くから続く参拝方法があります。
首里の住宅街にある「榮椿」は、この首里十二支詣りをモチーフにした見た目にも可愛いカステラのお店。
黒糖や紅芋など沖縄産の素材を使い、歴史ある首里の街歩きのお供に、またはお土産にもぴったりです。
1.榮椿はこぢんまりとした優しいお菓子屋さん
2.榮椿の優しいお菓子たち
3.歴史ある首里ならではのお菓子
4.榮椿の基本情報・駐車場
もくじをすべて表示
1.榮椿はこぢんまりとした優しいお菓子屋さん
栄椿の店舗は、店主の金城さんのご両親が住まわれていた古民家。家だった時の玄関が店舗スペースになっていて、コンパクトなスペースにお菓子が7種類とショーケースがこぢんまりと置かれています。
本家(むーとぅやー)でもあるため奥のお部屋には仏壇が置かれているそう。
ご夫婦で少しでもこちらで過ごす時間を増やそうという思いから、お菓子作りが得意な奥様がかりんとうとカステラを作って売ってみようか、というのがお店をはじめたきっかけになったそうです。
2.榮椿の優しいお菓子たち
▲2023年2月訪問時撮影▲
カステラは柔らかいふわふわバージョンとモチっと少し硬めバージョンの2種類。
▲2023年2月訪問時撮影▲
すぐに食べられるお菓子は黒糖かりんとうとカステラ6種類。
▲2023年2月訪問時撮影▲
箱入り商品は①カステラ詰合せ、②黒糖かりんとう、それと③カステラと黒糖かりんとうの詰合せがそれぞれ大・中・小とあります。あとは人気の冬瓜漬けきな粉箱入(大)。
奥様が手掛けられた包装も素敵!
人気の品は沖縄でも珍しい冬瓜漬け入りのカステラとのことで、その冬瓜漬は沖縄の老舗「謝花きっぱん店」の冬瓜漬を使用しているそうです。
今回は焼印付き十二支カステラ(ふわふわバージョン)とチョコチップを買ってみました。
とにかくふわふわで優しいお味。娘とふたりで食べたらあっという間に全部食べちゃいました。
榮椿のお菓子は保存料等の添加物が使用されていない、というところも優しさのひとつ。お子さんも安心して食べてもらえます。
3.歴史ある首里ならではのお菓子
琉球王朝時代、王府が首里にある十二のお寺それぞれに干支をあてはめて都の守護としていました。
現在は首里に現存する4つのお寺に十二支があてはめられ、年末年始や人生の節目に十二支巡りをする人が多いですが、今でも地元の人たちがお供え物を持参して伝統的な方法で祈りを捧げている場面も見られるそうです。
榮椿店内にも首里説明書きが掲示されていました。
首里高校出身の私から見ても、首里十二支詣りはだいたい全長3キロほどとかなりの長距離&坂道お散歩。これは水分とおやつは必須です(笑)
干支の順にまわるのが一般的なようで左側にある首里観音堂から、安国寺、達磨寺、盛光寺のルートとなります。達磨寺から盛光寺の途中で榮椿に寄るのがベスト。
ふわふわカステラをほおばりながらラストスパートをかけて完歩を目指しましょう!
4.榮椿の基本情報・駐車場
榮椿はゆいレール儀保駅から徒歩10分ほど。
店舗付近の道は狭いので、車で行かれる方はあらかじめ地図を確認しておいた方がいいかもしれません。
お店の旗を目印に。店舗裏に駐車場があります。
- 住所
- 沖縄県那覇市首里儀保町1-36
- TEL
- 098-886-5889
- 営業時間
- 金・土・日の週末のみ営業 11:00〜17:00(売切次第閉店)
- 備考
- 最新情報はInstagramにてご確認ください。
あや
1974年生まれ、沖縄県那覇市出身。”いつもの”に納まりがちな同世代の皆さんに元気になってもらいたく、大人のための沖縄情報配信を密かにがんばる週末ライター。