おきなわ工芸の杜は、ありそうでなかった「沖縄の工芸」を楽しめる施設。
「みたい・しりたい・やってみたい」の3つの切り口で沖縄の工芸に触れられるスポットです。
沖縄と言えば、自然やリゾートのイメージが先行しているかと思いますが、じつは全国的に見ても工芸が盛んな地域。国が指定する「伝統的工芸品」は16品目あり、全国で3番目の数なんです。
そんな沖縄の工芸を網羅して触れられる「おきなわ工芸の杜」について、この記事では展示と工房、体験プログラムについてお届けします!
1.おきなわ工芸の杜―常設展示と工房巡り―
2.体験プログラムも豊富
3.おきなわ工芸の杜 アクセス
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1.おきなわ工芸の杜―常設展示と工房巡り―
おきなわ工芸の社は2022年4月にオープンした沖縄県の施設です。建物は3階建てになっていて、一棟丸ごと「沖縄の工芸」がテーマとなっています。特に一般来館者向けなのが2階のフロア。
まず出迎えてくれるのが開放感のあるエントランスホールです。中央にあるテーブルにはタブレットが設置されていて、こちらで沖縄の工芸について学べるようになっています。
ただ調べられるだけでなく、品目はもちろんのこと、素材や色といったカテゴリーから工芸品を検索できるのがポイント。見学者の興味をくすぐる工夫を感じます。
エントランスホールの隣にあるのが「展示室」です。沖縄の工芸品がずらりと展示され、品目ごとの概要や特徴を学べるエリアとなっています。
品目によっては質感を確かめることができ「触れられる」見本を準備していたり、材料を設置するなど、完成品だけを展示するだけでなく、好奇心を刺激する仕掛けが。
ここでもタブレットが活躍していて、興味を持った工芸品について、すぐに深堀り出来るようになっています。
沖縄の工芸と言うと琉球ガラスや壺屋焼がメジャーかと思いますが、「沖縄にはこんなにも工芸品があったんだ」と驚き。沖縄の工芸の全体像に触れられる貴重なエリアです。
さらに、おきなわ工芸の杜の真骨頂はここから。館内には十数か所の個人工房があり、工房さんによっては商品を購入することも出来ちゃうんです。
(商品の販売などは行っていない工房さんもいらっしゃるので、その点はお気をつけください!)
「漆 works 三時茶」は琉球漆器に使われている漆の技術を「今の生活に馴染む」をテーマに活動する作り手さん。格式を感じる作品の数々にうっとり。
「atelier47」は沖縄をモチーフにポップな紅型を生み出す作り手さんです。カラフルな色合いの作品は「気持ちが晴れやかになる」そんな魅力を醸し出しています。
「kamii jewelry」は金細工の技術でジュエリーを制作する作り手さん。シンプルで洗練されたジュエリーの数々は普段使いにピッタリなデザインです。
タイミングによっては職人さんのものづくりの様子を垣間見ることができ、直接お話を聞けるのは工房があるからこその醍醐味。単に工芸のことを学べるだけでなく、作り手さんと触れ合えることができるのがおきなわ工芸の杜ならではです。
2.体験プログラムも豊富
取材時点でおきなわ工芸の杜で体験プログラムを提供しているのは陶芸1工房と藍染め2工房。
陶芸体験ができる「さんご焼き工房」では沖縄らしいシーサーからカップやお皿といった実用性のあるものまで、様々なメニューが用意されています。丁寧に指導いただけるのが嬉しいポイント。
製作したものは乾燥から焼き上がりまで1~2か月の時間がかかるそう。出来上がったものは郵送していただけるため、沖縄旅行の余韻を忘れたころに思い出させてくれるサプライズになりそうです。
琉球藍研究所では白地のTシャツなど用意されているグッズか、持ち込んだ私物で琉球藍染めが体験できます。
漬け込む回数によって色合いが変わっていく様子に「どんな仕上がりになるんだろう?」とワクワク。一味違った沖縄旅行の思い出に藍染め体験も面白そうです。
〇体験工房一覧※お問い合わせ・ご予約は各工房へお願いします。
3.おきなわ工芸の杜 アクセス
おきなわ工芸の社は那覇市のお隣「豊見城市」に位置します。那覇空港からは車で15分ほどのアクセス良好な立地です。
併設している「沖縄空手会館」を目標にするのがオススメですよ。おきなわ工芸の杜には無料駐車場も完備されているので、お車でお越しの方はそちらに駐車しましょう。
沖縄は歴史的背景から様々な国との交流があり、その影響を受けた工芸品が多く存在します。そんな沖縄の風土で育まれてきた工芸品に触れてみてはいかがでしょうか。
- 住所
- 沖縄県豊見城市字豊見城1114番地1
- 営業時間
- 9:00~18:00 月曜定休