最近はテレビなどでもパワースポットと呼ばれる、目に見えぬパワーをもらうことが出来るというスポットが注目されていて、パワースポットを巡る人もたくさんいますが、沖縄はまさにパワースポットの宝庫と呼べる場所です。
沖縄には、島全体に神様が宿ると考えられている場所や、今も信仰の聖地としてあがめられている場所など、魅力的なスポットが満載で、パワースポットに興味が有る人はもちろん、観光旅行の合間に訪れて見るとまた違った沖縄の一面を垣間見ることが出来ます。
今回は、沖縄にあまたあるパワースポットから、比較的行きやすくて有名な7か所を選んでご紹介させていただきます。
<目次>
1 斎場御嶽
2 久高島
3 首里城
4 ガンガラーの谷
5 浜比嘉島
6 古宇利島
7 大石林山
パワースポットに行く時に気をつけたい事
まとめ
1 斎場御獄
斎場御嶽という文字を見て「いったい何て読むの?」と思った人も多いと思いますが、実は(せいふぁーうたき)と読みます。斎場御嶽は世界遺産にも登録されている有名なパワースポットなんです。
沖縄県には、御嶽(うたき)と呼ばれる神事を執り行う場所がたくさん点在しています。そして、琉球神話では、神様が沖縄本島を作り出した時に9つの聖地を作り出し、そのうちの7つの聖地が現存。
琉球開闢七御嶽(りゅうきゅうかいびゃくななうたき)として7つの御嶽は信仰されていますが、その御嶽の中でも最も神聖な場所としてあがめられているのが斎場御嶽なのです。
沖縄の御嶽は、本州の神社仏閣と違って、神殿などが建てられていなくて、自然の巨石などを神殿に見立てて崇拝するという信仰の仕方がほとんどです。
ですから、人によっては、斎場御嶽に行っても「見る建物が無い」などという人もいますが、それは見方が誤っているんですね。周囲の自然や、空気の質感、そこに存在する樹木や巨石などから生み出される自然のエネルギーを吸収する場所だと思って訪れることが大切なのです。
2 久高島
久高島(くだかじま)は、沖縄県を代表するパワースポットで神の島とも呼ばれています。久高島は、沖縄本島の南部にある南城市(なんじょうし)という町の沖合に5km程船で向かった先にある、島の周囲は約8kmといったとても小さな島なんですよ。
このような小さな島がパワースポットと呼ばれるゆえんは、琉球を開いたとされる神、アマミキヨが天の世界から舞い降りてきて、この久高島の地から国づくりを始めたと言い伝えられている琉球の聖地だからなのです。
そんな言い伝えがある久高島は島全体がパワースポットといっても過言ではなく、島をゆっくりと歩いて巡るだけでも神聖な力をいただくことが出来るように感じます。
久高島には、現世とは異なる時空に存在する「ニライカナイ」からやってくる神々が降り立つという「イシキ浜」や、琉球を生み出した神が最初に降り立ったとされる「カベール岬」など、神聖な場所も多数存在するので、一日かけてゆっくりと島を巡れば、普段の日常生活では味わうことが出来ない神聖なパワーを受け取ることが出来るかもしれません。
3 首里城
沖縄県に観光に来れば誰もが訪れると言われるほどメジャーな観光スポットの首里城ですが、ここも隠れたパワースポットなんですよ。
首里城は琉球王朝の風水師によって風水を計算して設計されていて、風の気を受け止めるように設計されているといわれています。風の気を受け止めることで縁に関する運気が風水上はアップすると考えられています。
ですから、社交運や出会い運がアップすると考えられていて、そのパワーは更に水にふれることで効率よく運気を吸収できるとされています。
そのためか、首里城の城郭へ向かう途中には、龍樋(りゅうひ)と呼ばれる王宮の飲料水として使用されていた清らかな湧き水が湧き出る場所がありますが、こういった場所も風水の考え方から設計されているといえます。また、この龍樋自体もも知る人ぞ知るパワースポットなんですよ。
また、城主までの途中の首里城内にも、琉球王朝時代に王が祈りをささげた御嶽も残っていて、城全体がパワースポットと呼べる首里城は、観光も楽しみながらパワーももらえるおすすめスポットですよ。
首里城の周囲にも、歴代の琉球王朝の王様のお墓なども残っているので時間があれば、城郭の周囲も見てみるのもおすすめですよ。
4 ガンガラーの谷
ガンガラーの谷は、おきなわワールドのちょうど向かいに隣接するので、沖縄観光とあわせて立ち寄ることが出来るおすすめパワースポットです。
ガンガラーの谷では、何万年も前の人類の化石が発掘されたり、古代人の住居跡があったりと、いにしえの時代に人類が暮らしていたという場所です。谷には、鍾乳洞があったり、樹齢 何千年にもなるガジュマルの木が生えていて、この樹木には精霊が宿るとされています。
また、鍾乳洞には、種之子御嶽という御嶽(うたき)があって、谷には神秘的な雰囲気が漂っています。太古の樹木や、鍾乳石から力を得ることが出来る場所で、しかもここは那覇空港からもアクセスが良好なので、比較的簡単に行くことが出来るスポットでおすすめです。
ガンガラーの谷はツアー形式でガイドの人に案内してもらって回る形ですから、基本的に事前予約していくことがおすすめですよ。
5 浜比嘉島
浜比嘉島(はまひがじま)は、沖縄本島のちょうど中央あたりに位置する、沖縄本島からは離れた小島ですが、現在は海中道路と呼ばれる、海の上に整備された美しい道路を抜けて、アクセスすることが出来るんです。そして、浜比嘉島には30を超える拝所があって、祭事が年中行事としてたくさん行われています。
また、浜比嘉島は、昔ながらの赤色の瓦屋根や琉球石灰岩の石垣などが点在して、自然豊かな島ですが、大きなガジュマルの下にひっそりとたたずむ、東の御嶽(別名シヌグ堂)や、緑豊かな森の中にひっそりとそびえるシルミチューの洞穴などはどれも、趣のある神秘的な空間です。
そんな浜比嘉島を散策するのなら、車を停めて村の中をゆっくりと歩いて回るのがおすすめです。 ここには、昔ながらの島時間が流れていて、島を歩いているだけでも何か神秘的な力をもらえて、リフレッシュできるような気分になりますよ。
6 古宇利島
古宇利島(こうりじま)は、一周が8km程度しかない小さな島で、最近は沖縄本島でも数少ない昔ながらの沖縄の本来の景色や海が残る場所として人気がありますが、ここも実は知られざるパワースポットなのです。
そして島には、7つの御嶽があって、それぞれに安産祈願が子宝を授かる為に祈りが捧げられています。島の西側にあるチヌグ浜という浜の付近には、西ヒジュルと呼ばれる御嶽があります。注意しなければいけないのは、西ヒジュルは男子禁制ということです。参拝にはルールがあるので地元の人に案内してもらうなどして、失礼のないようにお参りすることが大切ですよ。
琉球人は古宇利島から誕生していったという伝説が残るパワースポットは、周囲の絶景とともに心も身体も癒してくれること間違いありません。
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7 大石林山
沖縄本島の最北端の辺戸岬(へどみさき)の近くに、大石林山(だいせきりんざん)と呼ばれる巨石群がそびえ立っているんです。ここはパワースポットといわれなくても、明らかに周囲との景観が異なり大地の強烈なパワーを感じます。
大石林山は、最初に神が光臨してきて聖地を作ったとされる場所で、今でも40箇所あまりの御嶽が存在する沖縄きってのパワースポットなんです。
巨大なガジュマルや巨石群、パワーストーンとこの場所は、たくさんそびえる大きな石からエネルギーが放出されているのを感じ取れます。
沖縄本島最北端に位置するので、アクセスは結構大変ですが、太古の昔の巨石群や辺戸岬などの景観も最高で、周囲のやんばるの山々もまた南部と違った沖縄の魅力を提供してくれておすすめのスポットですよ。
パワースポットに行く時に気をつけたい事
パワースポットに行く時に一番気をつけないといけないのはマナーです。パワースポットは、自然豊かな場所に多くありますが、その場所にある石や植物などはその場所に存在することに意味があるので決して持って帰らないという事と、むやみやたらにパワースポットの周囲を散策しないという事です。パワースポットは沖縄の人には神聖な場所ですから、荒らしたりしないように注意が必要です。
特に沖縄の御嶽は現在でも地元の人々が神聖な場所として崇め奉る場所ですから、観光客が遊び半分で訪れることは失礼極まりない行為といえます。
また、訪れる時の服装は、草木がたくさん茂るような場所もあるので、虫刺されなどから体を守るために、体の露出が少ない服装がお勧めです。
そして、パワースポットを訪れる際には、事前にしっかりとその場所について勉強して、失礼のないように訪れるようにしなければいけません。また、沖縄の旅には車は必需品ですが、村落内を移動するなどの際には、徒歩で移動するなど地域住民の生活にご迷惑をかけないようにする心配りも必要ですよ。
まとめ
沖縄は、たくさんのパワースポットがあってまさに神秘の島です。ここに紹介した以外にもたくさんのパワースポットは存在し、更には、離島もあわせればその数は数えきることが出来ません。沖縄の観光を楽しむ合間に、パワースポットを訪れて新たな力を授かることが出来れば、旅行から帰ってもまた翌日からの生活に力いっぱいチャレンジすることが出来ます。
パワースポットに興味がないという人も沖縄のパワースポットはまた一味違いますから、その魅力に取り付かれてしまうかもしれませんよ。