沖縄本島から南西へ約300km、那覇からは飛行機で約50分の場所に位置する宮古島。
美しい海岸線と白い砂浜に珊瑚礁の海中景観など、豊かな自然に恵まれ、沖縄の海の中で最も美しいと言われています。
宮古島がダイバーに人気の理由は、地形ポイントのバリエーションの多さ・透明度の高さ!
比較的水深が浅く、太陽の光が降り注ぐようなポイントもあるので、初級から上級までレベルに応じて楽しめますよ。
今回はダイビング歴20年以上の筆者が、実際に宮古島のダイビングに挑戦してきました。
おすすめダイビングポイントから、ダイビング後に訪れたい場所などをご紹介します。
<目次>
1. 宮古島おすすめダイビングポイント
1-1. アントニガウディ
1-2. 魔王の宮殿
1-3. 中の島チャネル
1-4. クロスホール
1-5. Wアーチ
1-6. その他の気になるダイビングポイント
2. 宮古島ダイビングスケジュール
3. 宮古島ダイビングシーズン
4. 宮古島おすすめダイビングサービス
5. 宮古島のアフターダイブ
6. おわりに
1.宮古島おすすめダイビングポイント
宮古島にある多くのダイブショップは、伊良部島・下地島周辺の地形ポイントを中心にもぐってます。
時期・風向き・海況によっては、宮古島南岸や八重干瀬に行くこともありますよ。
以下では、オススメしたいダイビングポイントを5つピックアップしました。
※ボートの移動時間は、平良港からの時間です。
1-1.アントニオガウディ(下地島)
ボートの移動時間:約30分
最大水深:35m
レベル:中級ダイバーから
ポイントの説明:スペインの建築家であるガウディが造ったかのような、素晴らしい地形(ドーム)が水深30mにあります。
いくつものアーチが複雑に入り組んでおり、見る角度によって色々な見え方が楽しめるポイントです。
中でも代表的なものが、写真の「笑うガウディ」。
3つの岩のくぼみが、笑っている人間のような表情に見えてくることからそう名付けられました。
一番深い所で水深35m、水深と空気の残量チェックをしっかりと行いましょう!ウミガメとの遭遇率も高いポイントです。
1-2. 魔王の宮殿(下地島)
ボートの移動時間:約30分
最大水深:25m
レベル:初級ダイバーから
ポイントの説明:3つのホールをつなぐように、奥深く洞窟が続くポイント。
時間帯によっては1つ目のホールにまぶしい光が入ったり、2つ目のホールに光の柱が入ったりします。
日が高くなる夏にもぐると差し込む光が強くなり、青い光の柱がキラキラと幻想的で素晴らしいです。
水深20m程にいる時間が長くなるので、水深と空気の残量チェックをしっかりと行いましょう!
ダイバーのレベル、スキルに応じて、どこまで中に入っていくかを調整できるため、初級ダイバーでももぐる事が可能です。
1-3.中の島チャネル(下地島)
ボートの移動時間:約30分
最大水深:20m
レベル:初級ダイバーから
ポイントの説明:湾内にあるポイントのため、若干海が荒れているような時でももぐれるポイント。
チャネルとは「割れ目」を意味し、写真の様な割れ目がいくつもあります。
割れ目を進む様に泳ぐので、はじめて潜る方は方向感覚を失いがち。
いつの間にかボートの下に戻って来てくることに、ビックリする事でしょう。
(※写真の被写体になる小さな生物=マクロ生物も多く、地形と生物をのんびり楽しめるポイント、カマスの群れとの遭遇率も高いですよ。)
1-4.クロスホール(伊良部島)
ボートの移動時間:約30分
最大水深:25m
レベル:中級ダイバーから
ポイントの説明:名前の通り、亀裂が2本クロスし、ホール内から見上げると十字架の様に見えます。
暗い洞窟の先の光が差し込む光景はとても綺麗!
夏は、強くまっすぐ差し込みますよ。
ホール天井から外に出ると水深5mほどの浅瀬に出ますので、最後はゆっくりフィッシュウォッチングを楽しみましょう。
1-5.Wアーチ(伊良部島)
ボートの移動時間:約30分
最大水深:18m
レベル:初級ダイバーから
ポイントの説明:
名前の通り、2本のアーチが楽しめるポイント。
どちらのアーチも見る角度によってハート形の穴に見えます。
マクロ生物も豊富なので、アーチを楽しんだ後は、じっくり観察可能。
流れもほぼありませんので、ゆっくりのんびりと、もぐれるポイントです。
1-6.その他の気になるダイビングポイント
①七又アーチ(宮古島南岸)
北風で海のコンディションが良い時のみの、ポイント。
そのたたずまいは、さながら水中に沈むパルテノン神殿のようです。
②通り池(下地島)
上級ダイバー&海のコンディションが良い時のみの、宮古島を代表するポイント。
「通り池」単体でご紹介している記事もあるので、気になる方はコチラからチェックしてくださいね。
2. 宮古島ダイビングスケジュール
以下では、実際にもぐってきたスケジュールと基本的なもぐり方、注意点などをまとめてみました。
①基本的には1日2~3ダイブ。
08:00 ホテルへお迎え、車で港へ
08:30 出港
09:30 1本目のダイビング
11:30 2本目のダイビング
12:30 *ランチタイム
13:30 3本目のダイビング
15:00 帰港
15:30 ホテルへお送り
(*季節に合わせてお弁当・温かい汁物・お茶などを用意してくれます。)
※主要なダイビングポイントは、港からボートで30分~40分ほどで、温水シャワー、トイレは完備。
基本的に船上で1日過ごしますので、体調万全でのご参加を。船酔いしやすい方は酔い止めが必須です!
②基本的にはアンカリングしたボートダイビング
フリー潜降できた方が良いですが、アンカリングがメインなので、ロープ伝いでも潜降可能。
耳抜きが苦手など、不安がある場合は事前にガイドに伝えておきましょう。
3. 宮古島ダイビングシーズン
宮古島では、1年を通してダイビングが可能ですが、季節に応じた水温に応じた装備、準備で快適に潜りましょう。
3~5㎜のウエットスーツで快適に潜れるシーズンは、4~11月頃。
(※12~3月頃も5mmまたは6.5mmウエットにフード、ドライスーツがあれば快適に潜れます。)
また当日の風向きによりダイビングポイントを選択、行きたいダイビングポイントに行きやすい時期がベストシーズンと言えるでしょう。
南風の時は伊良部島エリア、北~東風の時は下地島エリアがオススメです。
ちなみに、夏と冬では風向きが逆になるので、行きやすいダイビングエリアも逆になります。
4. 宮古島のおすすめダイビングサービス
今回の取材でお世話になったダイビングサービス。
安全管理もしっかりしていて、快適に潜ることができました。
アイランドエキスパート宮古島 住所:〒906-0013 沖縄県宮古島市平良字下里356-63 電話番号:0980-73-7060 公式HP:http://ie-miyako.com/ |
5. 宮古島のアフターダイブ
宮古島には絶景が沢山ありますので、時間があれば、ぜひレンタカーで巡ってもらいたいもの。
山がなく平坦なので、ドライブに最適な島ですよ。
<泊まる>
空港から車で約15分、宮古島の中心部に位置し、お食事や買い物に大変便利です。
大浴場、全室に乾燥機付き洗濯機・電子レンジ・ダイビング器材の洗い場&ロッカーがあり、ダイバーに嬉しい設備を完備。
ダイビングに出発する港も、ダイブショップの送迎車で約5分です。
ホテルピースアイランド宮古島 市役所通り 住所:〒906-0012 沖縄県宮古島市平良字西里328 電話番号:0980-79-5071 公式HP:http://www.peace-k.jp/miyako2/ |
<巡る>
①伊良部大橋
宮古島と伊良部島結ぶ長さ3,540mの橋、無料で通行できる橋としては長さはなんと日本一。
ジェットコースター気分で、爽快ドライブ!
街から近く、空港から約7キロ、15分ほどです。
②与那覇前浜ビーチ
沖縄で一番美しいと言われるビーチ。
真っ白な砂浜とエメラルドグリーンの海は、眺めているだけで癒されます。空港からは約7キロ、15分。
6. おわりに
宮古島には素晴らしい地形ポイントが沢山あり、世界を見ても、こんなにバリエーションが多い場所はないのではないかと感じました。
また季節、風向き・海況・ダイバーのレベルなどの条件により、もぐれるダイビングポイントが決まる事が分かりました。
皆さんも、次回のダイビング旅行で宮古島を訪れてみてはいかがでしょうか?