宮古島の海と言えば、高い透明度に種類豊富な生き物、そして特異な海中地形から、世界的にも有名なシュノーケリング・ダイビングスポットです。
なかでも「八重干瀬(やびじ)」は、”日本のグレートバリアリーフ”とも呼ばれ、国内最大級のサンゴ礁郡が広がっています。
八重干瀬(やびじ)は国の天然記念物にも指定されているんですよ。
今回は八重干瀬(やびじ)の見どころ・楽しみ方を存分にご紹介していきます。
「八重干瀬(やびじ)は聞いたことあるけど、どんなところなの?」「どうやって行けばいいの?」という疑問にもお答えしていきますので、参考にしてみてください。
▽八重干瀬(やびじ)とは
▽八重干瀬(やびじ)の「すごい」ベスト3
▽八重干瀬(やびじ)への行き方
▽八重干瀬(やびじ)見られる海の生き物
▽どこで遊ぶ?八重干瀬(やびじ)の名スポット
▽八重干瀬(やびじ)ツアーのおすすめショップ
もくじをすべて表示
宮古島の二大マリンスポット”八重干瀬(やびじ)”と”パンプキン鍾乳洞”を中心に、初心者でも安心して楽しめるマリンアクティビティを提供。
直前、当日予約もOK♪駐車場、温水シャワーなど設備も充実♪公式HPからの予約が一番お得!
八重干瀬(やびじ)とは
八重干瀬(やびじ)は、宮古島の北の沖合い15㎞の所にある日本最大級のサンゴ礁。
宮古島(平良港)からは船で約45分、池間島(池間港)からは船で約20分です(時期・潮流によって異なる)。
「八重干瀬(やびじ)」の由来は「八つの干瀬(サンゴ礁)が重なっている」であり、南北に約17km、東西に約6.5kmの範囲に、8つの大ビシ(大規模サンゴ礁)を中心とした100を超えるサンゴ礁から成り立っています。
豊かなサンゴ礁が広がる八重干瀬(やびじ)では、ボートエントリーでのシュノーケリング・ダイビングツアーが盛んで、サンゴ礁、熱帯魚やウミガメなど、宮古島の海で見たいものが勢ぞろいといっても過言ではありません。
またダイビングではドリフトができるポイントもあり、大物と遭遇できるチャンスも。
このマリンアクティビティのバリエーションの豊富さは、海の美しさと並んで八重干瀬(やびじ)を代表する魅力のひとつ。
宮古島の海を思いっきり堪能したいという方に、八重干瀬(やびじ)はイチオシのスポットです。
1.八重干瀬(やびじ)の「すごい」ベスト3
1:圧倒的な広さ
八重干瀬(やびじ)はなんと周囲25㎞もの広さがあります。。
たとえば、皇居は1周約5㎞、東京ディズニーリゾートの外周は約5.7㎞です。八重干瀬(やびじ)の広さには到底及びません。
JR山手線は1周34.5㎞なので、山手線の内側にならすっぽりと収まるイメージ!
日本のサンゴ礁としては、石垣島の「石西礁湖(せきせいしょうこ)」と並んで国内最大級なんです。
※石西礁湖は竹富島・小浜島・黒島・新城島周辺一帯にあります。
2:日本随一のシュノーケリングスポット
八重干瀬(やびじ)は、「幻の島」とも呼ばれています。
というのも、八重干瀬(やびじ)は水深がとても浅い所にあるため、年に数回ある大潮~中潮の日に潮が引くと八重干瀬(やびじ)が海上に露見します。まるで海の中に陸地現れたようなその光景から「幻の島」とも呼ばれるようになったそうです。
サンゴ礁は熱帯魚やウミガメなど多くの海の生き物たちの棲み処。
水深の浅い場所にある八重干瀬(やびじ)は、サンゴ自体、またその周辺を生活の場とする生物たちとの距離が近く、シュノーケリングでも”海の中の世界感”をより深く堪能できるのです。
3:100以上のポイント!それぞれに名前がついている
八重干瀬(やびじ)は8つの大きなサンゴ礁と、それを中心に小さなサンゴ礁が集まってできています。
未だに全部の群礁を解明明確には誰も把握できていないのだとか!
現在把握されている大小100以上ものサンゴ礁には、それぞれ名前がついているのも八重干瀬(やびじ)の特徴。
「カナマラ」「ウツ」「ムーナガビジ」「イフ」「キジャカ」「サグナナガビジ」など、そこで多く生息する生き物や地形などを表す島古来の方言で名前がつけられています。
サンゴ礁の種類もイシダンゴ、ハマサンゴ、キクメイシなど多種にわたり、海の中のお花畑の様なサンゴ礁ではスズメダイ、クマノミ、ミーバイ、チョウチョウウオなどを観察する事ができ、運がよければウミガメにも出会う事ができます。
スポットごとの特徴は、4.どこで遊ぶ?八重干瀬(やびじ)の名スポットの章でご紹介しています。
どうやって行けばいいの?|八重干瀬(やびじ)への行き方
八重干瀬(やびじ)は宮古島から北へ15㎞ほど離れたところにあるため、船でしか行くことができません。
人が住む島から離れているからこそ、今もなお多様性が保たれているのかもしれませんね。
宮古島から八重干瀬(やびじ)に行く際は、ダイビング・マリンスポーツショップが主催しているツアーを利用しましょう。
多くの八重干瀬(やびじ)ツアーがありますが、ツアー選びのコツはまずは発着地に着目。
八重干瀬(やびじ)までの移動にかかる所用時間が大きく異なります。
【発着地と八重干瀬(八重干瀬)までの移動所要時間(片道)】
①宮古島市街地近く/45分~1時間
②池間島/15~30分
※所要時間は時期・潮流によって変動
特に11月以降の冬季に八重干瀬(やびじ)へ行かれる方は、市街地近く出発だと八重干瀬(やびじ)への往復にさらに時間がかかるので、レンタカーや送迎があれば、池間島出発のツアー方がおすすめです。
ツアー後に池間島を観光するのもよいですね。
八重干瀬(やびじ)で見られる海の生き物
八重干瀬(やびじ)は、サンゴや海の生き物の宝庫です。
たとえば、サンゴで言えば、テーブルサンゴやユビエダサンゴ、クシハダミドリイシなどを見ることができます。
テーブルサンゴも、宮古島のビーチ近くではほぼ見ることができないくらいの大きなダイニングテーブルサイズのものがごろごろ生息しています。
また、生き物では、カクレクマノミやチョウチョウウオなどの熱帯魚をはじめ、運がよければウミガメやロウニンアジなど大物にも出会うことができますよ。
そしてなんと、イルカの目撃情報もあるので、とっても運がよければイルカも見れるかもしれません!
八重干瀬(やびじ)はかなり広く、その場所や時間などで見ることができる魚の種類も異なります。インストラクターの方が丁寧に島の特徴や魚の説明などをしてくれます。1度行けば、2度・3度訪れたくなるほど綺麗な海の世界に魅了される筈です。
どこで遊ぶ?|八重干瀬(やびじ)の名スポット
続いて、八重干瀬(やびじ)の人気シュノーケルスポットを紹介します。
「ドゥ」
ドゥは八重干瀬(やびじ)で最大のサンゴ礁郡で、島古来の方言で「胸」「胴」という意味です。
一面に色とりどりのサンゴが広がり、フタイロハナゴイやケラマハナダイなど熱帯魚の楽園となっています。
「イフ」
イフは、島古来の方言で「胃」を意味します。八重干瀬(やびじ)の中央あたりに位置する場所にあり、まるで絵に描いたようなターコイズブルーの海と空の絶景を見ることができます。
お魚は少ないですが、干潮になると浅瀬の島ができ、上陸をすることもできます。ただただ広がる八重干瀬(やびじ)の美しさを感じることができるスポットです。
「ナカガウサ」
初心者の方には少し深めのポイントになりますが、ゆっくりと魚などを観察できます。薔薇の形をしたリュウキュウキッカサンゴや、ユビエダハマサンゴの群生を見ることができます。その珊瑚群の上を、小さく太陽の日差しが当たるとキラキラ輝くデバスズメダイの群れがとても綺麗で、時間も忘れ見入ってしまいます。
「キジャカ」
キジャカは池間島から最も近いサンゴ礁で、お花畑と呼ばれるほど美しいサンゴが咲いています。また、ウミガメの遭遇率が高いのも、キジャカの人気の理由です。「ウミガメと泳いでみたい!」という方はここがおすすめです。ちなみに、私はキジャカで4頭のウミガメさんと出会いました!とても運が良かったみたいです♡
「ユラビジ」
キジャカの近くに位置するユラビジは魚の数がとても多く、まるで「竜宮城に来たのか」と思うくらいのカラフルで素晴らしい世界が広がっています。ウミガメも見ることができ、シュノーケリングだけでなくダイビングスポットとしても有名です。
八重干瀬(やびじ)ツアーのおすすめショップ|アクアベース
八重干瀬(やびじ)ツアーをお探している方にぜひおすすめしたいショップ、池間島にある「アクアベース」をご紹介させていただきます!
アクアベースのおすすめポイント
①池間島発着なので船での移動時間が短い&冬季は市街発着ツアーよりも催行率が高い
冬季は風の影響で、市街地発着は欠航だけど、池間島発着ツアーは催行可なんて事もあります。
②男女別温水シャワー、更衣室、貴重品ロッカー、パウダールーム完備
ショップによっては港集合・解散(シャワーや更衣室無し)、シャワーがあっても水だけなんて場合もありますが、アクアベースなら温水シャワーや更衣室・パウダールームが完備だから、八重干瀬(やびじ)後すぐに観光に出掛けられます。身支度後にゆったりできる休憩スペースもおしゃれ。
③レンタル充実。こだわりのウェットスーツにマスク、船上での防寒着も!
ウエットスーツは600着以上。子ども用機材や度付きマスクなどもあり
アクアベースでは、ファミリー向けから本格派向けのものまで、お客さんのニーズに合わせてさまざまな八重干瀬ツアーが用意されています。
シュノーケリングツアーはツアー時間別に3パターン、さらに体験ダイビングも出来るものもあります。旅の予定に合わせて楽しむことができますよ。
八重干瀬ツアーBEST3
①八重干瀬シュノーケルトリップ(2~3ポイント案内)
所要時間:約3時間 料金8,500円~
②八重干瀬半日シュノーケルトリップ(3~4ポイント)
所要時間:約4.5時間 料金13,000円~
③八重干瀬1日シュノーケルトリップ(5ポイント以上時間内無制限案内)
所要時間:約7時間 料金17,600円~
また、「海には入らないけど、八重干瀬(やびじ)は見てみたい」という方には「八重干瀬クルージング」がおすすめ。
海の透明度が本当に高いので、船の上からでも存分に八重干瀬(やびじ)の魅力を感じられます。
八重干瀬(やびじ)以外おすすめ宮古島のマリンツアー
パンプキン鍾乳洞
潮がひいている時しか現れない入口の中にある鍾乳洞。そのまるまるとした形からパンプキン鍾乳洞と名付けられました。
現在は環境保全協定を締結した特定の業者が催行するツアーに参加しないとパンプキン鍾乳洞へは行けません。ツアーではシーカヤックやケービングも体験でき、プチ冒険も楽しめる宮古島ならではのマリンスポットです。
\こちらの関連記事もどうぞ/
宮古島の注目スポット「パンプキン鍾乳洞」とは~見どころ・ツアー選びのポイント~ 宮古島のパワースポットへ行こう!
ウミガメツアー
宮古島ではビーチエントリーでもウミガメと出会えるスポットが複数あります。ツアーに参加すれば遭遇率UP!
その他、干潮時のみ現れるユニの浜上陸ツアーや伊良部島にある青の洞窟など、宮古島には海の楽しみがいっぱいありますよ!
まとめ
一面青く輝く海に浮かんでプカプカ。この圧倒的なスケールは八重干瀬ならでは。
海の中を覗けば、水深が浅い所が多いので、シュノーケリングでもいろいろな生き物たちを間近で観察できます。
宮古島旅行では「八重干瀬(やびじ)」に行って、ワンランク上のシュノーケリング体験をしてみてはいかがでしょうか?