宮古諸島の北側にある池間島は、本島から池間大橋でつながっている周囲約10kmほどの小さな島。
池間島周辺の海は宮古諸島の中でも特に透明度が高く、隠れ家的な天然ビーチが島内に点在しています。
今回はそんな池間島のおすすめのビーチ3つをご紹介します。

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【池間島おすすめビーチ3選】

池間島のビーチは基本”天然ビーチ”で、監視員がいたりシャワーなどの設備がある管理されたビーチはありません。
訪問される際は、長く多くの人が楽しめるよう、ご自身の安全、それにビーチ、地域住民、他の利用者それぞれへの配慮を心掛けましょう。

1.フナクスビーチ（池間ブロック）

フナクスビーチは、池間島の北東に位置する隠れ家的ビーチでシュノーケリングもできるビーチです。
20台ほど停められる駐車場が整備されていて、海水浴シーズン中は駐車場隣接のトイレが解放され、海の家もオープンし、駐車場が満車になる事も珍しくありません。

駐車場から池間大橋方向に20mほど離れた路肩の茂みの中にビーチへ続く砂の小道があり、背の高い草木の先に小さいながらも真っ白で綺麗なビーチが目の前に現れます。
プライベート感があり、ビーチは少し入り江にもなっているので波も比較的穏やかです。

ビーチはサラサラで白砂ですが、海に入ると波打ち際から20ｍ～30ｍほどで珊瑚礁が広がり、シュノーケリングで熱帯魚を見る事もできます。
珊瑚は固く凹凸が鋭いですので、シュノーケリングをを楽しみたい人はマリンシューズやスポーツサンダルを履いて楽しみましょう。

ちなみに、フナクスビーチの通称「池間ブロック」は、昔、ビーチ入口に目印のブロックが積み上げられていたことが由来になっているそう。
フナクスビーチのすぐ南隣にある「くじら岩」や大神島を望めたりと、泳いでもぼーっとするだけでもその絶景の虜になるビーチです。

2.カギンミヒダビーチ（池間ロープ）

カギンミヒダビーチは、アクティブな方、”穴場”ビーチに行きたい方におすすめのビーチです。
池間島の北西部に位置し、前述のフナクスビーチから300mほどの近い場所にあります。
カギンミヒダビーチにはトイレ、シャワーもありませんが、ビーチの入り口手前に6台分ほどの駐車スペースはあります。

１番の特徴は、ビーチに行くのにロープを伝って昇り降りしないといけない事。これが通称「池間ロープ」の由縁でもあります。
砂浜の直前部分が約4ｍほどの少し急な崖になっていて、そこにロープが括り付けられています。
多少段が形作られていますが、なかなかの急こう配ですので、荷物が多い場合や小さなお子様連れは避けた方が無難かもしれません。

ロープを無事降りると、そこはちょうどビーチの真ん中あたり。左右に視界が開け、白い砂浜が広がります。
海に近い部分はゴツゴツした岩や珊瑚があり、海に入れば綺麗なお魚が迎えてくれます。
崖の昇り降り、岩や珊瑚が多い事から、カギンミヒダビーチに訪れる際はマリンシューズ・スポーツサンダルを履いてきましょう。
また奥に行くと水深が急に深くなるポイントがあるので、注意して楽しむことを心がけましょう。

3.イキヅ―ビーチ

池間島の西側にあるのがイキヅービーチ。
イキヅービーチはトイレ、シャワー、分かり易い駐車スペースも無く、また道路とビーチの間に草むらがあるので、気づかずに通り過ぎてしまう人も多いかもしれません。
行かれる場合は地図アプリで下調べしてから向かいましょう。
車は路上駐車する事になりますので、周囲への配慮を心がけましょう。

イキヅービーチは今回ご紹介した3つのビーチの中で一番広く解放感があり、浜に近い場所でシュノーケリングもできます。
また夕方には海に沈むサンセットが美しいスポットです。

イキヅービーチ周辺でチェックしておきたいのが、イキヅービーチから150mほど池間大橋側にある「ハート岩」です。
ハート岩はNHK朝の連続テレビ小説「純と愛」のロケ地になった事で著名となりました。
道沿いには『ハート岩』と書かれた看板あり、近くに駐車場と「gelato cafe ninufa」というジェラートやさんもありとても分かり易いので、イキヅービーチとあわせて観光してみてください。

なおハート岩は干潮時にだけ全貌を見る事ができますので、潮位（気象庁にリンク）を事前に調べてから向かいましょう。
またハート岩のあるビーチは私有地である為、冬季はビーチに立ち入ることができません。

番外編「八重干瀬（やびじ）」

池間島周辺は、宮古諸島の中でも特にたくさんの珊瑚礁や漁場があり、池間島の北東にボートで約30分ほどのところには、日本最大級の珊瑚礁群「八重干瀬（やびじ）」があり、八重干瀬周辺ではダイビングやシュノーケリングなどのアクティビティが盛んです。

八重干瀬は海面近くに珊瑚礁があるため、珊瑚礁やそこに棲む海の生き物たちを間近で観察する事ができ、スポットによってはウミガメが見られる事もあります。
美しい海を求めて池間島のビーチをお探しであれば、思い切って360°広がる海の楽園・八重干瀬、おすすめです。

池間島へのアクセス

宮古島と池間島とは1992年に池間大橋が開通して以来、車でアクセスすることができます。
宮古空港からは車で約30分、下地島空港からは車で約50分です。
池間島へはレンタカーが基本。
宮古島から路線バスで入島する事もできますが、島の入口エリアまでしか乗り入れておらず本数も少ないため、日帰り海水浴には不向きです。

池間島の天然ビーチで、基本的にシャワーなどの設備や監視員、海の家などのサービスは整っていません。
手つかずの自然美を長く、多くの人が楽しめるように、

１　ゴミは持ち帰る
２　安全を心掛ける
３　複数人で訪問する
４　珊瑚を傷つけない
５　海洋生物にむやみに触らない

など最低限のマナーをもって楽しみましょう。