宮古島から伊良部大橋で伊良部島へ渡り、そのお隣の島“下地島”には、屈指の観光スポット「通り池」があります。
ぽっかり穴が開いた場所にそれぞれ水が溜まったかのようないで立ちですが、なんと海底では池同士が繋がっていて、さらに海にも通じているのです!
また通り池は「世界のすべてを見通す目」という一説から別名「龍の目」と呼ばれる聖地でもあります。そしていくつもの伝説が語り継がれ、昔から神聖な場所として扱われてきた事がうかがえます。
そこで今回は、外から眺めても味わい深い“通り池”を体感して頂きたく、現地取材してきました!まるでその場にいるような臨場感を味わってくださいね。
<もくじ>
1.通り池にまつわるエトセトラ
2.写真でトリップ!通り池までの道のりを体感♪
3.アクセス情報
おわりに
1.通り池にまつわるエトセトラ
通り池のスポットがあるのは下地島。伊良部島から下地島へ陸路で渡ります。
するとパイロット訓練科目でもある「タッチ&ゴー」で有名な下地島空港を目指して進むと、滑走路沿いの西岸に見えてきます。
下地島でも屈指の観光スポットとして知られる通り池は、先にもご紹介した通り、地下で繋がる双子の池。国指定の景勝地として天然記念物にもなっている貴重な場所です。
またこの通り池の先には今は遊歩道が繋がっていないため行くことが難しい「鍋底」と呼ばれる池があります。
その昔龍が上がった休憩する場所とされていて、その岩には、火の神や水の神、風の神が宿っている、とも伝えられているのです。
また外海と繋がっていることから、その神秘を海中から見るためダイバーの憧れの場所にもなっています。
ですが海からのアプローチは宮古島でも最難関と言われているようで、プロさえもたどり着くのが大変なのだそうです。
ただしスキルさえクリアできれば特有の地形のおかげで、たどり着いた人のみが見ることのできる大変珍しい景色に出会うことができます。(海水がこのように緑に見えることもあるそうですよ!)
もともと鍾乳洞だった通り池。
その天井部分が陥没してこのような池になったと言われていますが、鍾乳石が多く含まれていることもあって上から見てもそのグラデーションが素晴らしいです。
「パワースポット」とも称されるのも納得できるのは、色々な条件が偶然重なってできた「奇跡」を目の当たりにできるからなのかもしれませんね。
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2.写真でトリップ!通り池までの道のりを体感♪
通り池は入口に大きな石像に書いてある「通り池」が目印!
わかりやすいので、迷うことなく行けると思います。
下地島空港の滑走路沿いにありますので、有名な空港北端の桟橋をぐるりと通りながら来るのも◎ですよ♪
入口はキチンと整備されていますので、車も通りやすいです!
駐車場は広く、大型バスもラクラクなほどのスペース。
観光前にはトイレを済ませることもでき、観光スポット巡りの休憩地点にも最適です!
休憩後はいよいよ通り池へと進みます。
遊歩道を歩いていくのですが、緑のトンネルをくぐるように進むその道さえも楽しく感じるハズです♪
一歩入るとそこはもう別世界!とてもこの先に池があるとは思えない1本道が続きます。
散歩道は途中枝分かれしていないので、ひたすら真っ直ぐ進めば必ず着く!という安心感は絶大です。
途中両脇に生い茂っているのは、自生(野生)のパイナップルやその他沖縄でも海岸線などによく見られるアダンの木など。
爽やかな風に包まれながら、非日常感をたっぷり味わうことができます。
「あぁ、南国に来ているのね」という実感も大切。沸々とわいてきます。
そよぐ木々の葉や小鳥のさえずりも合わせて楽しんで♪
と、ゆっくり5分ほどお散歩を楽しんでいたら突然現れる光景。
向かって左側には通り池にまつわる説明がされた石碑が、右側には東屋と呼ばれる展望台があります。
東屋からは池や宮古島の海を見渡すことができます。
運が良ければ大きな魚たちが跳ねる様子を見られることもあるのだとか。
展望台の目の前に見えるのは海側の通り池。
周辺は琉球石灰岩の岩盤がむき出しになっているのですが、日本でもこのような池は珍しいのだそうです。深みのある群青色が何とも神秘的。
池周辺の木道は続き、左右には同じ球石灰岩の岩盤がゴロゴロしています。
台風によって何度も壊されてしまっているのですが、根気よく治してくださっているそうですよ!
海側の通り池には木道から外れて撮影できるスポットもありますが、岩石までは手をかけていないので、気を付けて撮影することをオススメします。
そしてこちらは陸側の通り池。こちらもかなりの透明度で、水深がなんと50mもあるそう。
広い空と緑、そして神秘的な色を放つ池、と完璧な景色は、いつまでも眺めていたい心をグっと掴むものがあります。
なお木道は途中で切れています。
通り池のさらに先に進んで「鍋底」という池を見られることもできていたそうですが、現在は修復されていないため進むことができません。
危ないので、木道の最終地点から先は行かないようにしましょう。
3.アクセス情報
通り池 住所:沖縄県宮古島市伊良部佐和田1739 電話:0980-73-2690(宮古島市役所観光商工局 観光課) 料金:観光無料・駐車場無料 |
おわりに
いかがでしたでしょうか?
怖いほどの深い青、そして息を呑む絶景を感じていただけたでしょうか?
くれぐれも歩きやすい靴で、安全に観光を楽しんでくださいね!