沖縄本島から西へ約100km、那覇からは飛行機で約30分の場所に位置する久米島。
別名「球美の島」とも呼ばれ、琉球諸島の中でも最も美しい島としても知られています。
そんな久米島の海には、色とりどりの海の生き物がいっぱい!
魚群、大物・地形・マクロ・サンゴ礁と、初級ダイバーから上級ダイバーまでオールマイティに楽しめるダイビングエリアなんです。
今回はダイビング歴20年以上の筆者が、じっさいに久米島ダイビングに挑戦してきました。
おすすめダイビングポイントからダイビング後に行きたいお食事処まで、ご紹介させていただきます。
<目次>
1.久米島おすすめダイビングポイント
1-1 マンタステーション
1-2 イマズニ
1-3 シチューガマ
1-4 ウーマガイ
1-5 トンバラ
1-6 おまけ情報
2. 久米島ダイビングスケジュール
3. 久米島ダイビングシーズン
4. 久米島おすすめダイビングサービス
5. 久米島のアフターダイブ
6. おわりに
1.久米島おすすめダイビングポイント
初級ダイバーから上級ダイバーまでオールマイティに楽しめるダイビングポイントがある久米島。
今回筆者は2日がかりでダイビングをしてきましたが、その中でも特にオススメしたいダイビングスポットを5つピックアップしました。
ほとんどが初級ダイバーから潜れるスポットなので、ダイビング歴が浅い人でも気軽に訪れることができますよ。
※ボートの移動時間は、イーフビーチ近くの泊港からポイントまでの時間です。
1-1 マンタステーション
ボートの移動時間:約10分
最大水深:15m
レベル:初級ダイバーから
ポイントの説明:1年中高確率でマンタに遭えるポイント、「マンタステーション」。
日本では珍しいブラックマンタが現れることもあります。
透明度が高く、マンタが見やすい・探しやすいのが久米島のマンタポイントの特徴です。
ガイドから指示、注意をしっかり守って、マンタにストレスを与えない様に潜りましょう!
南風が強い時は入りにくく、4~5月の交尾期や大潮の時はマンタの遭遇率が少し下がるのだとか。
1-2.イマズニ
ボートの移動時間:約5分
最大水深:28m
レベル:初級ダイバーから
ポイントの説明: 潮通しが良いので大物が狙える人気のダイビングポイント、「イマズニ」。
ギンガメアジが通年で居着いています。
特に8~10月頃に大きな群れを作り、8月頃からホソカマス・オオメカマスの群れが現れ、ギンガメアジとカマスのコラボレーションが狙えますよ。
また地形も魅力のひとつで、2つの隠れ根・ドロップ・穴・クレバスと起伏に富んでいます。
この魅力にひとたび触れれば、やみつきになること間違いナシ!
1-3.シチューガマ
ボートの移動時間:約10分
最大水深:30m
レベル:初級ダイバーから
ポイントの説明: 昔生息していたシチュー(イスズミ科の魚)がガマ(穴)にいたことに由来しているポイント、「シチューガマ」。
水深20mほどのところに1つ目の縦穴があり、見上げると楕円形に縁どられたフレームに魚たちや、ダイバーの美しいシルエットが写ります。
浅場へ移動するとモンツキカエルウオ・セダカギンポ、ハマクマノミ・ノコギリダイなどが待っていますよ。
1-4.ウーマガイ
ボートの移動時間:約10分
最大水深:35m
レベル:初級ダイバーから
ポイントの説明:見られる魚の種類が島1番なポイント、「ウーマガイ」。
水深40m以上まで落ち込む、豪快なドロップオフからの景色が圧巻。
キンギョハナダイ・ハナゴイ・カスミチョウチョウウオなど、カラフルで美しい魚群れや、少し水深を落とすとスミレナガハナダイ・フチドリハナダイなど、タレントが豊富です。
透明度が良いので、水深30m以上まで行ってもまったく深さを感じません。
また流れがあまりないのも、初級ダイバーには嬉しいトコロです。
1-5.トンバラ
ボートの移動時間:約20分
最大水深:30m
レベル:中級ダイバーから
ポイントの説明:島の南東2kmにそびえ立つ大きな岩(=トンバラ岩)の周りを潜るポイントが、「トンバラ」。入った瞬間から何かが出そうなオーラがあります。
潮通しが良いので、流れに乗ってもぐる場合もあります。流れが複雑で変わりやすい為、中級~上級者ダイバーにオススメ。
通年で、イソマグロ・ロウニンアジなどの大物が狙え、4~7月頃はジンベエザメ、水温が24℃以下になる12~3月頃はハンマーヘッドシャーク、時にはザトウクジラが現れることもあります。
「トンバラ」は、言わずと知れた久米島のナンバーワンポイントです。
1-6.おまけ情報
こちらでは、久米島の海で見られるカワイイ生き物たちをご紹介!
【左:ガイコツパンダホヤ 右:ウルトラマンホヤ】
水温が下がってくる11月頃から4月頃まで、あちこちで見られるのが、ダイバーの中でひそかな人気を呼んでいるガイコツパンダホヤやウルトラマンホヤ。
いずれも小さなホヤの赤ちゃんなのだとか。写真映えすること間違いナシです!
カクレクマノミを筆頭にハマクマノミなど、5種類のクマノミも見られます。
また海のアイドルとも言えるウミガメもあちこちにいて、出遭える確率は高め◎
島西側のポイント「カメパラダイス」では、多い時で30匹以上見られることもあるんですよ。
2.久米島ダイビングスケジュール
以下では、実際に潜ってきたスケジュールと基本的な潜り方・注意点などをまとめてみました。
基本的には1日2~3ダイブ。。朝08:30頃にダイビングサービス集合し、車で約5分ほどの港へ向かいます。(※イーフビーチエリアのホテルは送迎あり)
3ダイブの場合は14:30頃ショップ帰着⇒器材洗い⇒解散。
2ダイブの場合は12:30頃ショップ帰着⇒器材洗い⇒解散。
主要なダイビングポイントは港から5~20分と近く、1ダイブごとに港に戻って休憩するので、船酔いが心配な方も安心です。
港には売店が備わった休憩所があるのが嬉しい!
お菓子・ドリンク類などが購入可能なので、小腹が減る人は小銭の準備をしておきましょう。
-船のスペック-
①小型船(トイレなし)荷物は、頭上のネットに置きましょう。
②大型船(トイレ、キャビンあり)荷物はキャビンに置きましょう。
⇒いずれもシャワーはありませんが、もぐる度にお湯の入ったボトルがもらえます。(頭や顔を軽く洗い流す程度)
※翌日もダイビングがある場合、器材はメッシュバッグに入れて船に積んだまま。ウエットスーツなど乾かしたいものはサービスの干し場に保管しておきましょう。
基本的にはアンカリングしたボートダイビング。
※フリー潜降できた方が良いですが、アンカリングがメインなので、ロープ伝いでも潜降可能。
耳抜きが苦手など、不安がある場合は事前にガイドに伝えておきましょう。
3.久米島ダイビングシーズン
久米島では、1年を通してダイビングが可能ですが、季節に応じた水温に応じた装備、準備で快適に潜りましょう。
島の周りにたくさんダイビングポイントがあり、風向きにより当日のベストポイントを選択します。
北風が強い冬場は南(西)側のポイント、南風が吹く夏場は北(東)側のポイントで潜る事が多くなりますよ。
ダイバーにとっての「ベストシーズン」の解釈はさまざまですが、色々な人の話を聞いてまとめた筆者個人的な見解は以下の5点。
①3~5㎜のウエットスーツ潜れるシーズンは、4~11月頃。
②ギンガメアジの群れやカマスの群れ、イソマグロ・ロウニンアジなど、迫力のある水中シーズンが見られるのは4~11月頃。
③上級ダイバーで、ハンマーヘッドシャークを狙うなら12~3月頃。
④マンタステーション以外でも、マンタとの遭遇率が上がるのは11~3月頃。
⑤ジンベエザメとの遭遇率が上がるのは5~8月頃。
あらかじめ見たい生き物をチェックして、、そのシーズンを目掛けて行ってみてくださいね。
4.久米島のおすすめダイビングショップ
今回の取材でお世話になったダイビングショップ「イーフスポーツクラブ」は、イーフビーチホテルの敷地内にあります。
宿泊と合せて利用すると移動もなく、集合やアフターダイブに便利です。
久米島でのガイド歴は、なんと27年!海を知り尽くしたマネージャーの久米さんを中心に強力なガイド陣が集結しています。
レンタル器材はしっかりメンテナンスされており、器材洗い場と干し場・温水シャワーも完備。ボートコートの無料貸し出しもあります。
クラブハウス2階には海洋深層水の大浴場もあり、イーフビーチホテル宿泊者は無料で利用可能です。
イーフスポーツクラブ 住所:〒901-3107 沖縄県島尻郡久米島町謝名堂548 久米島イーフビーチホテル内 電話番号:098-985-8733 公式HP:http://www.aqua-navi.com/ |
5. 久米島のアフターダイブ
ダイビングを楽しんだあとは、のんびり久米島タイムを楽しんでみてはいかがでしょうか?
きれいな白砂ビーチでまったりしたり、美味しい沖縄料理やお酒を楽しんだり・・・。
【泊まる】
日本の渚100選に選ばれた、イーフビーチが目の前に広がる「イーフビーチホテル」。
オーシャンビューの客室は開放感抜群!ホテル内にはミネラルたっぷりで、美肌効果もある海洋深層水を使った大浴場も完備しています。
ダイビング後のリラックスタイムにぜひどうぞ。
イーフビーチホテル 住所:〒901-3107 沖縄県島尻郡久米島町謝名堂548 電話番号:098-985-7111 公式HP:https://www.courthotels.co.jp/kumejima/ |
【食べる】
イーフビーチホテルから徒歩5分ほどの裏通りにあり、地元客と観光客で賑わっている「海鮮味処 亀吉(かめよし)」。
地元料理をはじめ、定食・丼もの・中華など、メニューが豊富。サクッと食べたい方、ガッツリ食べたい方、どちらにもオススメです。
また夜や昼のどちらかのみ営業している店が多い久米島で、ランチからディナーまで営業あいているので、何かと助かります。
海鮮味処 亀吉(かめよし) 住所:沖縄県島尻郡久米島町字比嘉160-39 営業時間:11:30~23:00 定休日:火曜日 TEL:098-985-8703 |
イーフビーチホテル1階にあり、ガラス張りの店内からイーフビーチが一望できる「レストランSABANY(サバニ)」。
じつは車えびの生産量が日本一を誇る、久米島。
せっかくなので、たっぷり車エビが乗ったシーフードパスタをいただいてみました。見た目以上にボリュームがあり美味!ランチがオススメです♪
グループなら夜のBBQがイチオシ、星空のもとBBQパーティもできますよ。
レストランSABANY(サバニ) 住所:〒901-3107 沖縄県島尻郡久米島町謝名堂548 久米島イーフビーチホテル内 営業時間:モーニング07:00~09:30・ランチ11:30~14:30・ディナー18:00~21:00 定休日:無休 |
6. おわりに
今回のダイビングはNEWポイント「マンタステーション」で潜る事などが主な目的でしたが、それだけが久米島ダイビングの魅力ではないことが分かりました。
温暖な久米島では、季節様々な生物や水中シーンを楽しむことができますよ。
ぜひ、次回のダイビング旅行で久米島を訪れてみてはいかがでしょうか?