野底岳(のそこだけ)は、日本全国の離島から選出される「しま山100選」に選ばれている山。
標高は約280mと決して高くはありませんが、山頂にある巨大な岩に登ると、360度のパノラマ絶景が広がります。
その景色の良さは、石垣島内でも指折りの爽快さ！
野底岳は、離れ離れになってしまった男女の悲しい恋の伝説があり、その主人公の女性の名が”マーぺー”であることから、地元では“野底(ぬすく)マーぺー”という愛称でも親しまれています。
1.野底岳登山口アクセス
2.狭くて勾配が急な登山道を15分
3.野底岳頂上の絶景！
4.悲恋伝説転じて恋愛成就スポットに？野底マーペー
5.おわりに～服装に注意しよう～
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1.野底岳登山口アクセス
野底岳は空港から車で約30分、市街地からは約40分の場所に位置しています。
登山口は麓の方と山の途中(標高約200m地点)の2箇所があり、山頂までの所要時間はそれぞれ約1時間、約15分です。
やや本格的な山登りを楽しみたい方は麓の方、できるだけ楽に山頂からの景色を楽しみたい方は山の途中にある登山口を選びましょう。
どちらの登山口も「ここで合っているの？」と不安になるような道ですが、近くに車数台分の駐車スペースがあるため見つけやすいかと思います。
周辺にはコンビニどころか自販機もないため、市街地などで事前に購入しておくことがオススメです。
2.狭くて勾配が急な登山道を15分
今回は比較的メジャーな片道１５分の山の中腹から始まるコースをご紹介します。
Google mapでは「野底マーペー登山口（近道）」と登録されています。
コースは基本的に1本道で途中には道しるべもあり、危険なエリアや勾配がきついエリアにはロープが張られているため、初心者でも迷うことなく登れます。
登山道も基本的には歩きやすくなっていますが、季節によっては植物が生い茂っているのと、雨が降った場合は赤土が滑るため要注意。
登山初心者の方は、「のんびり焦らず」が鉄則。散歩するくらいのイメージで足元をしっかり確認しながら進めば、疲れにくいですし、怪我の予防にもなります。
3.野底岳頂上の絶景！
そんなこんなであっという間に頂上。たった15分ですが、勾配が急なので達成感もまずまず！
頂上からの景色は圧巻で、石垣の山々や美しい海岸線を見ることができます。
頂上には無数の岩があり登ることもできますが、風化や侵食などの影響で崩れ落ちてしまう可能性もあるので、注意しましょう。
わずか標高282mと高い山ではありませんが、高層ビルなど景色を遮るものがない石垣島では、十分な高さ。
南西方向には県内最高峰の於茂登岳が見えますが、黒島を含む八重山諸島の多くはその影に隠れて見えません。
このことが、野底岳の悲恋の伝説に繋がります。
4.悲恋伝説転じて恋愛成就スポットに？野底マーペー
八重山諸島の一つ”黒島”に、カニムイという男とマーペーという女がいました。
幼馴染である二人は結婚を約束していましたが、「石垣島で土地を開拓し、作物を育て、もっと多くの年貢を納めよ」という王様の命令によって、黒島と石垣と別々で暮らすことになりました。
やがて石垣島で感染症が流行りマーぺーも病に犯されてしまいますが、最後にカニムイの住む黒島を見ようと野底岳の頂上まで登りました、
しかし、黒島は於茂登岳の影に隠れて見えず、精根尽き果てたマーペーは悲しみとともに石になってしまったと言います。
カニムイのことを強く想うマーぺーの気持ちから、野底岳は恋愛成就のスポットとしても知られています。
5.おわりに～服装に注意しよう～
登山といえば、頂上までの道のりが醍醐味ですが、もちろん帰るためには下山しなければいけません。
勾配がきつい分帰りは大変ですが、所要時間は10分程度なのでゆっくりと下りましょう。
土がぬかるんでいたりすると滑りやすいので、ロープなどを利用しながら下ることをオススメします。
温暖な島ですが、虫刺されや擦り傷などを防ぐためにも、肌の露出を控えた格好で。
冬でも暑い日が多いため飲み物やタオルは必須ですが、頂上は風が強いため体を冷やさないよう注意してくださいね。
安全面に注意しながら、登山を楽しんでくださいね！
