沖縄離島の人気スポット、石垣島と宮古島。どちらも美しい海と豊かな自然に恵まれ、魅力たっぷりの島ですが、「石垣島と宮古島、どっちに行こう?」と迷う方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、どちらを選んでも素晴らしい旅が楽しめます。ただし、それぞれに特徴や違いがあり、旅の目的やスタイルによって「ぴったりの島」は変わってきます。
本記事では、アクセス、自然、アクティビティ、グルメ、宿泊施設、そして旅のスタイル別のおすすめまで、石垣島と宮古島の魅力を徹底比較。あなたの理想の沖縄旅にぴったりの島選びをお手伝いします!
・アクセスのしやすさ
・自然・海の美しさで選ぶなら
・アクティビティ&観光スポットの充実度
・グルメ・繁華街の規模
・ホテルや宿泊の選びやすさ&価格帯をチェック
・まとめ~石垣島と宮古島どっちがいい?
もくじをすべて表示
アクセスのしやすさ
石垣島がやや優勢
旅行の計画を立てるうえで気になるのが「アクセスのしやすさ」。とくに初めての沖縄離島旅行では、飛行機の本数や費用の違いは気になるポイントですよね。
まず旅費に関してですが、石垣島も宮古島も東京(羽田)や大阪(関空)などからの航空券は時期によって価格差があまりなく、ハイシーズンでなければ往復3〜5万円前後が目安です。そのため「旅費だけ」で見ると、両島に大きな差はありません。
しかしアクセスのしやすさという点では、やや石垣島に軍配が上がります。沖縄県外との航空便数が石垣空港の方が少し多い傾向にあります。
【2025年5月時の石垣・宮古と国内主要空港発着便数】
石垣空港 | 宮古空港(うち下地空港) | |
---|---|---|
羽田空港 | 4 | 4(1) |
成田空港 | 2 | |
関西国際空港 | 4 | 2 |
中部国際空港 | 1 | 1 |
福岡空港 | 1 | 1(1) |
那覇空港 | 16 | 16(2) |
たとえば、羽田→石垣の直行便は約3時間半、羽田→宮古の直行便は約3時間かかりますが、乗継となると待ち時間などの関係で大体1時間半~2時間ほど、他社便への乗り継ぎの場合はさらに余計に時間がかかります。「現地滞在時間を長くしたい」「移動をスムーズにしたい」という方には、直行便が充実している石垣島のほうが計画が立てやすいでしょう。とはいえ、ご自身の出発地・居住地によっても、アクセスのしやすさは異なるので注意が必要です。
自然・海の美しさで選ぶなら
海なら宮古島、石垣島は海も山も川も
石垣島も宮古島もどちらの島も美しい海が魅力ですが、「とにかく海の透明度や絶景で選びたい!」という方には、宮古島がおすすめです。サンゴ礁に囲まれた宮古島の海は、「宮古ブルー」とも呼ばれるほどの美しさ。与那覇前浜ビーチや砂山ビーチは、白砂とエメラルドグリーンの海が織りなす絶景で、写真映えも抜群です。ビーチエントリーでウミガメが見られるポイントもあり泳ぎが苦手な方やお子さま連れにも人気があります。
一方の石垣島は、海はもちろんのこと、山・川・滝といった自然のバリエーションが豊富。川平湾にバンナ岳、マングローブ林、さらに離島にまで足を延ばせば滝など、海以外にも豊かな自然が楽しめ、アウトドア全般を満喫したい方にはぴったりです。
海に癒されたいなら宮古島、海も山も自然の冒険を楽しみたいなら石垣島。目的に合わせて選ぶのがポイントです。
石垣島のおすすめビーチ
・フサキビーチはリゾートホテル併設の夕日がきれいな天然ビーチ
・石垣島の人気シュノーケリングスポット「米原海岸」透明度抜群の自然いっぱい天然ビーチ
宮古島のおすすめビーチ
・宮古島観光でハズせない!定番&ビーチ・観光・買い物スポット58選
・ウミガメにも会えるかも!「新城海岸」は宮古島のビーチシュノーケリングにおすすめビーチ
アクティビティ&観光スポットの充実度
種類の豊富さなら石垣島
アクティビティのバリエーションで言えば石垣島が豊富。石垣島単体でも観光スポットが多いですが、注目すべきは周辺離島のアクティビティ。フェリーで気軽に行ける竹富島、西表島、小浜島など個性豊かな島々が点在しており、「離島ホッピング」をしながら、水牛車や滝トレッキングなど大自然と島ごと異なる雰囲気を体感できます。
一方の宮古島は、のんびり過ごすビーチリゾートの雰囲気が魅力。伊良部大橋や池間大橋など、美しい海を望むドライブスポットが豊富で、車移動だけでも旅情を感じられます。観光はビーチが中心で、のんびりとした時間を過ごすのが宮古島らしい楽しみ方。シュノーケリングやSUPのほか、宮古島周辺は海の中の地形がユニークでダイビングの聖地としても有名です。
強いて言えば、島巡りや海・山・川・滝あちこち動き回って観光を楽しみたいなら石垣島、とことん海を楽しみたいなら宮古島、と言えるかもしれません。
石垣島(八重山諸島)おすすめのアクティビティ
・川平湾でグラスボートやシュノーケル、SUP・カヌー
・幻の島(石西礁湖)でシュノーケリング!
・船で周辺離島周遊ホッピング
・星空保護区・八重山の夜空
・石垣島ツアー
・石表島・周辺離島ツアー
宮古島のおすすめビーチ
・八重干瀬でシュノーケリング・ダイビング
・海からしか行けないパワースポット・パンプキン鍾乳洞
・ウミガメを見に行こう
・サンセットクルーズ
・宮古島ツアー
グルメ・繁華街の規模
どちらも繁華街は一カ所。大差は無い
旅の醍醐味のひとつといえば、やはり「食」。宮古島と石垣島、どちらも個性的なグルメがそろいます。
グルメの代表格は、宮古そばと八重山そば。一般的に宮古そばはストレート平麺、八重山そばはストレート丸麺。宮古そばは具材を麺の下にするといった特徴があります(最近はお店によって麺、スープ、具材が多様化しているので、必ずというわけではありません)。一方で、石垣島は八重山そばと同様に石垣牛が名物。高級和牛として知られる石垣牛は、焼肉やステーキとして楽しめるほか、ハンバーガーなどカジュアルな形でも提供されています。
石垣島の特産品・・・パイナップル、牛肉、マグロ
宮古島の特産品・・・マンゴー、メロン、カツオ
お店がどれくらいあるのか、栄えているのかも気になるポイント。
どちらも繁華街は1か所にまとまっており、宮古島なら市役所などがある平良(ひらら)エリア、石垣島なら離島ターミナル近くの美崎町(みさきちょう)エリアが中心。繁華街から少し離れた場所に大きなスーパーマーケットを中心に商業施設が集まっている場所(宮古島・松原地区、石垣島・真栄里地区)もあります。
ひとつの指標として、各島内のコンビニエンスストアの数は石垣島が20軒、宮古島が19軒。「食べログ」の掲載店舗数も石垣島の方がやや多いです(2025年5月時点)。
中心地から離れるほどコンビニも飲食店もガソリンスタンドも少なくなりますので、ドライブに出掛ける際は注意しましょう。
ホテルや宿泊の選びやすさ&価格帯をチェック
島内の客室数は石垣島が多い、宮古島は新規開業目覚ましい
旅行の満足度を大きく左右するのが「どんな宿に泊まるか」。宮古島と石垣島は、どちらもリゾート地として宿泊施設が充実していますが、選べるタイプや価格帯にはそれぞれ特徴があります。
宮古島は、ラグジュアリー志向の方に特に人気です。近年では、高級ヴィラやプライベート感のあるコンドミニアムタイプの宿も増えており、ハネムーンや大切な記念日を過ごすのにぴったり。オーシャンビューの露天風呂付き客室や、1日数組限定の宿など、非日常感を楽しめる贅沢な宿泊体験ができるのが魅力です。価格帯は全体的にやや高めですが、その分、静かでゆったりとした島時間を味わえるのが大きなポイントと言えます。
一方、石垣島は宿泊のバリエーションが豊富。中心地の美崎町周辺には、リーズナブルなビジネスホテルや民宿が集まっており、1泊数千円で宿泊可能な施設も多数あります。また、リゾートホテルやプール付きの大型ホテルも揃っているため、バックパッカーからファミリー、カップルまで、幅広いニーズに対応できるのが石垣島の強み。
まとめ~石垣島と宮古島どっちがいい?
予算や旅のスタイルに合わせて選ぶなら、ゆったりと贅沢に過ごしたい方は宮古島、コスパ重視や多様な選択肢を求めるなら石垣島が向いていると言えそうです。それぞれの島の宿泊事情を把握しておくことで、よりご自身に合った旅の計画が立てられますよ。
子連れ・カップル・一人旅|目的別おすすめの島
宮古島と石垣島、どちらも南国リゾートの魅力たっぷりですが、旅の目的や同行者によっておすすめの島が変わってきます。「子連れ」「カップル」「一人旅」それぞれのスタイルに合った島選びと過ごし方をご紹介します。
子連れ旅行なら…石垣島がおすすめ!
小さなお子さま連れなら、石垣島が便利で安心です。まず、空港から市街地までのアクセスが良く、移動の負担が少ないのが魅力。宿泊施設も幅広く、ファミリー向けの大型リゾートホテルでは、キッズプールや託児サービスを備えているところもあります。島内には「石垣やいま村」や「バンナ公園」など、子どもが自然とふれあいながら遊べるスポットが豊富。さらに、石垣島は離島へのアクセス拠点にもなっているので、竹富島や西表島などへの日帰りツアーも気軽に楽しめ、家族の思い出作りにぴったりです。
カップル旅行なら…宮古島がおすすめ!
特別な時間を過ごしたいカップルには、宮古島がおすすめ。青く澄んだ海と白い砂浜、そして島全体に漂うゆったりとした雰囲気は、ふたりだけの時間を演出してくれます。なかでも「与那覇前浜ビーチ」や「砂山ビーチ」は、息をのむような絶景スポット。夕暮れ時には海に沈む美しい夕日を眺めながら、手をつないで散歩するのもロマンチックです。ラグジュアリーなヴィラやリゾートホテルも充実しており、プライベートプール付きのお部屋や、オーシャンビューのスイートルームで贅沢なひとときを過ごすこともできます。アクティブに楽しみたいカップルは、シュノーケリングやSUPツアーに参加して、宮古ブルーの海を満喫するのもおすすめです。
一人旅なら…どちらもあり!目的で選ぼう
一人旅の場合は、旅のスタイルによって選び方が変わります。
リフレッシュやリゾート気分を重視するなら宮古島へ。観光地化が進みすぎていない静かなビーチや、手つかずの自然も残っているため、自分のペースでのんびり過ごしたい方にはぴったりです。静かなカフェ巡りや、島内をレンタカーでドライブしながら絶景ポイントを気ままに巡るスタイルもおすすめ。
一方、交流を楽しみたいアクティブ派には石垣島が向いています。宿泊施設や飲食店が集中しているため、旅先での出会いも多く、夜はバーやカフェで地元の人や旅人同士の交流を楽しめることも。日帰りで他の島を訪れるなど、アクティブな一人旅にも最適な環境が整っています。
石垣島と宮古島、それぞれに異なる魅力が詰まっているからこそ、旅の目的や同行者に合わせた選び方が大切です。短期間でたくさん動きたいならアクセス良好な石垣島、のんびりリゾート気分を満喫したいなら海が美しい宮古島がおすすめ。どちらを選んでも、きっと忘れられない南国の思い出が待っています。自分らしい旅をイメージして、最高の沖縄離島旅行を計画してくださいね。