波照間島は、石垣島からフェリーでアクセスする必要がありますが、これがちょっと大変。欠航が多かったり、船揺れが激しかったりして、せっかくの旅行の予定が狂ってしまうこともあるのです。
波照間島に行くときには、事前にフェリーの選び方や乗り方を勉強しておいた方がよさそうです!
今回は、失敗が少ない波照間島フェリーの利用方法を紹介します。
<もくじ>
1.なぜ波照間島行きのフェリーは欠航が多いの?
2.欠航が多い時期は?いつなら安心?
3.波照間島へのルートとおすすめの船は?
4.乗船予約してみよう!高速船とカーフェリーで注意が必要
5.船酔いには万全の対策を
6.まとめ
1.なぜ波照間島行きのフェリーは欠航が多いの?
石垣島から波照間島への航路は、西表島から先は外海になるため波が高いうえ、風雨の影響を受けやすいと言われています。実際に過去にはシートベルトをしっかり着用していなかったことと強い船揺れが重なって、乗客が骨折するなどの船内事故もあり、現在はどの船会社も、他の航路と比べて運航基準が一層厳しくなっているのです。
欠航率の高さはすさまじく、6割を超える月もあるのだとか。
往路ならばまだ諦めもつきますが、復路が長期間欠航してしまうと、帰りの航空機に間に合わない恐れもありますね。
波照間島に行くときには、事前に必ず天気予報を見て、乗船するか否かを決めましょう。
欠航が多い時期は?いつなら安心?
Photo by Flicker:フェリーはてるま/Nao Iizuka
波照間島行きの欠航率が低いシーズンはいつなのでしょうか。
1~2月は冬特有の北風(カーチバイ)が強く吹き、海上にも影響を与えるため、欠航率は高め。2016年の欠航率は1・2月ともに5割を超えています。
温かくなる3~4月は比較的運航率が高いです。特に4月の欠航率は最大で1割で、波照間島旅行のベストシーズンと言えるでしょう。
5~7月は梅雨の影響を受け、また欠航率は上昇します。特に7月は台風の影響も受けやすくなるため、欠航率が5割を超えたこともありました。
平均的な欠航率は3割程度と考えておきましょう。
8~10月は台風の影響を本格的に受ける時期になりますが、欠航率は1~4割と、台風次第で欠航率に幅が見られます。台風が近づいているときの、乗船は避けた方がいいでしょう。
11~12月は秋から冬特有のミーニシと呼ばれる北風が吹くようになり、欠航率がぐっと上がります。
3.波照間島へのルートとおすすめの船は?
波照間島行きの船は、安栄観光で申し込めます。船は高速船とカーフェリーがありますが、船の大きさから、料金、所要時間まで全く違うので、よく考えて選びましょう。
高速船 | カーフェリー | |
運航日・本数 | 3~4往復/日 | 火・木・土 |
所要時間 | 60~80分 ※大原港経由は80分 |
2時間 ※直行のみ |
料金 | 片道:4,530円 往復:8,750円 |
片道:2,270円 往復:4,390円 ※貨物がある場合別途運賃要 |
所要時間が少なく、1日に何本も出ている高速船の方が快適ですが、フェリーに比べると欠航率が高いのが欠点です。料金もカーフェリーの倍近くかかるので、特に冬季の旅行で確実性や料金を重視するのであればカーフェリーがおすすめです。
4.乗船予約してみよう!高速船とカーフェリーで注意が必要
波照間島への高速船の予約は、乗船日の2か月前から安栄観光の公式サイトでできます。
※予約ページ http://www.aneikankou.co.jp/water_routes/detail/hateruma
当日は予約確認書を持っていくだけで、乗船できますよ。万が一欠航になっても、払い戻してくれるので心配ありません。
ちょっと曲者なのがカーフェリーで、事前予約ができず、乗船したい場合は、乗船日当日に石垣港で直接購入するしかありません。
カーフェリーの乗船定員は50名ほどで、高速船休航時には満席で乗れないことも考えられます。
またチケット売り場と乗船場所の桟橋が異なるので、時間ぎりぎりに行くと間違えてしまう恐れがあり、要注意。
高速船の乗り場(離島ターミナル)とカーフェリー乗り場は徒歩4~5分ほどと、微妙に離れています。
確実にチケットをゲットするために、早めに港に行きましょう!
5.船酔いには万全の対策を
乗り物に酔いやすい人は、波照間島に行くときには、船酔い対策をしたほうがよさそうですね。
まず、乗船しても前方の席には座らず、なるべく後方の席を選ぶこと。あまりに船揺れがひどい場合、前方座席の着席自体が禁じられることもあります。
また、酔い止め薬はマストアイテム。石垣島にはドラッグストアが少ないので、事前に購入しておくようにしましょう。
船内にはトイレがありますが、船酔い客が列をつくっていることもあります。いつ戻してしまってもいいように、ビニール袋を用意しておくことをおすすめします。
加えて、体調は万全にしておきましょう。睡眠不足や疲れ、空腹やアルコールの飲みすぎの状態は船酔いになる可能性大です。船内では極力立ち上がらず、じっと座って外の景色を楽しみましょう。
まとめ
美しい景色が見られる波照間島ですが、そこにたどり着くまでのルートはなかなかハード。フェリーに乗る前は準備万端にしておきましょう。
波照間島の定番スポットである最南端の碑とニシ浜だけならば、日帰りでも十分行けちゃいますよ。