子連れ旅行は思わぬ落とし穴が多いもの。
機嫌が悪くて予定通り動けなかったり、必要なものを持ってきていなかったり、移動が長くてグズったり・・・。
現在5歳の長男とと1歳の次男ふたりの息子たちと一緒に行った沖縄旅行はもう10数回になり、今ではだいぶトラブル回避ができるようになった我が家。
でも、はじめの頃は私も毎回失敗ばかり。
今回はそんな “今では笑える失敗談(移動編)” を “今後の教訓” 付きでお送りします。
次回の旅行の反面教師にしてくださいね。
<もくじ>
1.ウソでしょ! 親子でびしょ濡れ in飛行機
2.機内で抱っこ紐禁止!? Jetstarの落とし穴
3.秋冬にやりがちな「コートでスーツケースパンパン」事件
4.私orベビーカー・スーツケース、置いていかれるのは?
5.おわりに
1.ウソでしょ! 親子でびしょ濡れ in飛行機
まずはじめにご紹介する“やっちまった”は、「息子、オムツ一丁で沖縄入り」事件です。
それは長男が1歳の頃。
おやつや飲み物、絵本やおもちゃなど準備万端で飛行機に乗り込んだ私と長男。
グズリ対策の甲斐もあり、膝の上の息子も楽しそうに過ごしていました。
シートベルトサインも消え、機内ではドリンクサービスがはじまりました。
紙コップには蓋、ストローをさしてもらってジュースを飲んでいたのですが、ほんの一瞬視線をそらした瞬間
「わあ!」
ほとんどの方の予想通りちょっと目を離したスキに盛大にひっくり返してしまったのです。
長男の洋服はもちろんビショビショ。
それだけならまだしも、私の膝の上に座って飲んでいたので、私もビショビショです。
グズリ対策グッズは山ほど持ってきていたのに着替えは無い!
「やっちまった!」
仕方なく長男はオムツ一丁に、私はジュースでベタベタのまま残りのフライト時間を過ごしました。
今後の教訓は「機内にはおむつポーチだけでなく、着替えも必須」。
さらに0歳児の着替えは2着あるとさらに安心です!
2.機内で抱っこ紐禁止!? Jetstarの落とし穴
ANA、JAL、ピーチ、バニラなど、沖縄旅行では各社の飛行機に子どもと乗ってきて、だいぶ乗り慣れているつもりでいました。
が、Jetstarに0歳7か月の次男とふたりで搭乗した時に、まさかの「抱っこ紐は機内では使えません」事件が発生したのです!
子どもが0~2歳くらいの時は、昼寝時間を調整して、なるべく機内では寝ているように準備をしていました。
この時も、搭乗直前の授乳で次男を寝かせることに成功し、抱っこ紐で抱いたまま飛行機に乗り込みました。
ところが
機内に乗り込み席に着くと、添乗員さんから「抱っこ紐は機内でお使いいただけないので、外してくださいね」との声かけ。
安全の確保などの理由でJetstarでは飛行機機内で抱っこ紐が使えない規約になっているそう。
他社便に搭乗した際は抱っこ紐を使っていたのでまさかの事態。
「せっかく寝たのに~」と思いつつ交渉しましたが、やっぱりNG。
この眠れる獅子を起こさずこの事態を乗り切れるのか?!
細心の注意を払って抱っこ紐をはずし添乗員さんに預け、そーっと抱っこ。
そして私の座席のシートベルトに赤ちゃん用のシートベルトを通して、息子に装着、、、
「(!)」
このシートベルトをしめる作業でガチャガチャしている時に眠れる獅子が覚醒、否、我が息子がお目覚め!
「やっちまった!」
寝てから20分も経っていないので当然ご機嫌はすこぶるナナメ、グズって大暴れする次男。
こうなれば最後の切り札はおっぱいしかありません。
機内で授乳ケープをつかってなんとかこのピンチを乗り越えました。
今回の教訓は、「Jetstarは機内での抱っこ紐の使用が禁止なので、赤ちゃん期は利用しないのがベター。」です。
シートベルトサイン点灯中以外は通路で抱っこもできますが、抱っこ紐は常時禁止なので、揺れたりするとママも両手がふさがっていて危ないなと感じました。
3.秋冬にやりがちな「コートでスーツケースパンパン」事件
南国沖縄は真冬でも1日の平均気温が17度ほどもあり、厚手のコートなんて不要です。
そんな時期に「コートがかさばってスーツケースがパンパン」事件が発生しました。
以前11月頃に沖縄旅行をした時、寒い日が続いていたり出発が朝早かった事もあって、家族全員つい着こんで家を出てしまいました。
空港に着いたその足で、スーツケースやベビーカーを手荷物預かり所で預けて、ほっとひと息。
そしたら急に暑くなってきて、気づきました。
「あっ、もう外に出ない(沖縄も暖かいし)からアウターも預けちゃえばよかった! 」
もう一度手荷物として預けようとも思いましたが、混雑していたのでそのまま搭乗口へ。
ただでさえ子どものグズり対策グッズや貴重品などで大荷物なのに、家族全員分のアウターやストールまでありさらに膨らむ荷物。
次男を抱っこ、大荷物を抱えて、長男は走りまわり、行きの空港からもう汗だく・・・。
機内でもアウターが邪魔になったのは言うまでもありませんが、それは沖縄滞在中も続きます。
喜ばしいことに沖縄では好天に恵まれ、気持ちのいい気候。
当然アウターの出番は一切なく、スーツケースにしまいこみます。
スーツケースの中は次男のオムツや子どもの着替え・遊び道具などですでにパンパンなのに、着る事もないアウターで旅のしょっぱなからすでにパンパン。
帰りにお土産を入れる隙間さえありませんでした。
「あ~ぁ、やっちまった」
今回の教訓は、「秋冬の沖縄旅行は、かさばらないアウターやストールを活用する。空港までのルートは重ね着などで調整する。」です。
秋~冬にかけては、出発地(自分が住んでいるエリア)と沖縄との寒暖差をよく考えてから服装を選ぶのが基本です。
どうしても必要な場合は、出発地の空港でコインロッカーに預けてしまうのも手ですよ。
4.私orベビーカー・スーツケース、置いていかれるのは?
沖縄旅行にベビーカーを持っていくかどうかは、子どもの年齢やどこに行くかによって決めたいところ。
よく考えずにひとまずいつものベビーカーを持っていった私を待っていたのは、「レンタカーにてんで載せられない」事件に見舞われたのでした。
この時はコンパクトカーを予約していたのですが、持って来た荷物がてんで載せられないのです。
小さな子どもが2人おり、チャイルドシートを2つ設置したことも相まって、車内には余裕のよの字もない始末。
レンタカー会社のスタッフさんとどう頑張っても、スーツケースを入れればベビーカー、ベビーカーを入れればスーツケース、ベビーカーとスーツケース両方載せれば私の席が無くなる。
「(こりゃやっちまったぞ・・・)」
最終的にチャイルドシートの設置場所を変更し、助手席を思いっきり前方にずらし、後部座席のチャイルドシートと助手席の間にできた隙間にベビーカーをねじ込みなんとかなったのですが、正直旅行の始まりから冷や汗ものでした。
今回の教訓は、「ベビーカーを持参する場合はレンタカーの大きさに要注意、B型ベビーカーにするか荷物の事前配送も要検討」です。
車移動が多い沖縄では、ベビーカーはなくてもあまり困りません。
スーツケースなどの荷物はあらかじめホテルに配送することもできます。
移動中のなるべく荷物を減らせるといいですね。
5.おわりに
子連れ旅行はどれだけ準備していても想定外のハプニングが起こるもの。
普段の子どもの行動からシュミレーションしてみたり、同じ年齢の友達に体験談を聞いたりして準備しておくと、いざという時にも落ち着いて対応ができます。
悲惨なハプニングだって、後になれば笑える思い出。
ハプニングも笑いとばせるくらいの余裕があると、子連れ旅をもっと楽しめますよ。
アサミ
沖縄愛が止まらない東京在住ライター。2人の怪獣男児と沖縄を旅しながら、子連れにやさしいお店や宿、旅行テクニックを蓄積中。
著書「子連れで沖縄 旅のアドレス&テクニック117 」