沖縄には、県外の方が驚くような文化や習慣がたくさん存在します。沖縄旅行に訪れた際に、不思議な言い回しや方言に「え!?どうゆう意味?!」とびっくりしたことがある方も多いのではないでしょうか。そんな沖縄の独特な風習や言語に触れておくと、沖縄旅行がきっともっと楽しくなるはず。そこで今回は、県外の方が驚く「沖縄あるある」ネタを10つに激選してご紹介します。
1.現在も二千円札が流通している
2.先生も生徒も名前で呼ぶ
3.インチキ・ふとんまき・いみくじピーマンetc
4.食堂の定番メニュー!魚のバター焼き
5.保育園→幼稚園→小学校のパターンがある
6.台風の強さはヘクトパスカルで予想
7.卒業式が派手
8.服のまま海に入る人が多い
9.ハレの日はケンタッキーフライドチキン
10.くしゃみをしたら「くすけー」と言う
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1.現在も二千円札が流通している
2000年に発行され、2003年に廃止された二千円札。県外だと目にすることはほとんどなく「二千円札?!懐かしい」と感じる方も多いかと思います。そんな存在感の薄い二千円札ですが、沖縄ではごくごく普通に流通しています!!
ATMでお金を引き出す際に「二千円札優先ボタン」なんてものもあるほど。お店でも普通に利用でき、たまにおつりで二千円札が混じっていることもあります。沖縄旅行に来た際は、ぜひ二千円札が紛れていないかチェックしてみてくださいね!
2.先生も生徒も名前で呼ぶ
沖縄では、友達やクラスメイトを呼ぶ時に苗字ではなく下の名前で呼ぶのが一般的です。それも「ちゃん」や「さん」はつけず、呼び捨てが基本。「あーいー」「なーみー」「えりー」など、名前を伸ばして呼ぶのも面白いところ。
ちなみに先生を呼ぶ時も同じで”名前+先生”で呼び、先生も当たり前のように生徒を名前で呼びます。この名前呼びの文化は、同じ苗字の人がたくさんいるから生まれたんだそうです。ちなみに沖縄で多い苗字、比嘉さん、金城さん、大城さん!
3.インチキ・ふとんまき・いみくじピーマンetc
沖縄県民にとっては馴染みのある言葉でも、県外の方からすると「?」となる言葉も多く存在します。たとえば「インチキ」。いんちき=不正・ズルという意味で利用されるのが一般的ですが、沖縄では「いいなー」「羨ましい」という意味でも使われます。
あと、最近私が沖縄限定と知り驚いたのが「ふとんまき」と「いみくじピーマン」。ふとんまきとは、冬の乾燥する時期に唇がカサカサして荒れることを言います(正式名称は口唇炎)。いみくじピーマンは、意味が分からないという意味です。「なにこの説明書!いみくじピーマン」みたいな感じで使います。
4.食堂の定番メニュー!魚のバター焼き
沖縄のほとんどの食堂に「魚のバター焼き」というメニューがあります。「え?県外にもあるよ」と思ったら大間違い!沖縄の魚のバター焼きは、ジュージューと熱い鉄板や大きなお皿の上にバターと魚がまるまる1匹どーん!と乗っており、これでもかというほどニンニクがトッピングされたボリューミーな料理です。
メニュー名はそのまま「魚のバター焼き」で、我々食べる側の人間は魚の種類はあまり気にしません。美味しければなんでもOK!という感じです(笑)ご飯がもりもり進む絶品の一品なので、旅行の際にはぜひ食べてみてくださいね!
5.保育園→幼稚園→小学校のパターンがある
県外と沖縄では、幼稚園事情にも違いがあります。県外であれば「保育園→小学校」「幼稚園→小学校」というパターンが多いかと思いますが、沖縄ではさらに「保育園→幼稚園(1年または2年)→小学校」というパターンもあるのです。
さらに公立の幼稚園は小学校と同じ敷地内にあり、運動会も合同でおこなわれます。なぜ沖縄だけこのような形になったのかというと、アメリカ統治時代のなごりなんだそうです。今はこども園も増えて、幼稚園に行かない子も多いようですが、数十年前は小学校に通う前の1年だけ幼稚園に通うパターンが一般的でした。
6.台風の強さはヘクトパスカルで予想!
県外に比べると台風に直撃する回数が多い沖縄。台風慣れしている県民が多く、台風が来ると聞くと「明日仕事休みなるかな?」「学校も休み?」という予想で大盛り上がり。ニュースを逐一チェックして、台風のヘクトパスカル(気圧の単位)で強さを判断します。950ヘクトパスカルを下回ると「明日仕事休みになるかも!ユニオン(沖縄のスーパー)行ってラーメン買わないと!」となります(笑)
また台風が去った後は、車についた塩を洗い流そうと、洗車する人でガソリンスタンドがごった返します。それはそれは凄い混雑で、ガソリンスタンドに入る車で一車線が潰れてしまうことも・・。台風直後は思わぬ渋滞に注意です。
7.卒業式が派手
沖縄では、卒業式が終わった後に親や後輩などが卒業生にバルーンやお菓子のレイをプレゼントする風習があります。2月頃になると、スーパーや100均などにお菓子のレイがたくさん並ぶため、もう卒業シーズンか!とソワソワした気持ちになります。
また少しヤンチャな子のグループでは、卒業式のあとにメリケン粉(小麦粉)を投げ合う風習も。その由来は謎ですが、少なくとも40年以上前からあるようです。ただ、近年はメリケン粉投げを阻止するため、卒業式の時期に中学生に小麦粉の販売を自粛するスーパーも増えています。「悪しき伝統」とも呼ばれているため、メリケン粉投げの風習は徐々になくなっていくかもしれません。
8.服のまま海に入る人が多い
沖縄旅行で海にくると、Tシャツのままで泳いでいる方を見たことはありませんか?もし服のまま泳いでいる方がいたら、きっとそれは沖縄県民です!
なぜ服のまま泳ぐのか・・水着になるのが恥ずかしいからです(笑)「海=服のまま泳ぐ」という感覚のまま育ち、まわりもみんな服を着て泳ぐため、水着を着るのがソワソワしてしまうんですよね。また沖縄は日差しが強いので、日焼け防止という意味もあります。
ちなみに服の下はどうなっているかというと下着です。「よーし海に行くぞー!」と家を出て、そのままの格好ですぐに海に入れちゃいます。
9.ハレの日はケンタッキーフライドチキン
お正月になると、県外ではほとんどの方がおせち料理やお雑煮をいただくでしょう。しかし沖縄では、昔から「お正月などめでたい日にはケンタッキーのフライドチキンを食べる」という独自の風習があります。
クリスマスはもちろん、高校入学のお祝いなど親戚が多く集まる際にはケンタッキーのチキンが食卓に並びます。お祝い用として送れるよう、店舗によってはのし紙をつけてくれるところも。ただ、めでたい日の食卓にケンタッキーが並ぶようになったのか、真相は謎です。
10.くしゃみをしたら「くすけー」と言う
沖縄県民でも若い子は知らないかもしれませんが、沖縄にはくしゃみをした人に対して「くすけー!」という風習があります。
使い方はこんな感じ。
A:はっくしょん!
B:くすけー!
くすけーとは、日本語に訳すと「クソくらえ」という意味。ちょっとびっくりしちゃいますよね。これは諸説ありますが、沖縄の昔話に由来するもので、マジムン(魔物)を退治するためなんだとか。くしゃみをする時にマジムンが取り憑き、それを追い払うために唱える呪文が「くすけー」。くしゃみをした後に、自分でくすけーと言う方もいますよ(セルフくすけー・・)。