透き通るような海と豊かな自然に恵まれた沖縄。ここでは、野生のウミガメと出会える貴重な体験があなたを待っています。
青く澄んだ海をゆったりと泳ぐウミガメの姿に心癒され、ときには一緒に泳げることも。なかでも産卵シーズンには、砂浜でウミガメを間近に観察できる貴重なチャンスがあります。
本記事では、沖縄で見られるウミガメの種類や出会いやすい時期、おすすめのツアー情報などを詳しくご紹介。自然とふれあいながら、心に残る特別な時間を過ごしてみませんか?
1.沖縄で見られるウミガメは3種類
2.ウミガメの活動時期・時間
3.ウミガメが見られる場所
4.ツアー参加でウミガメとの遭遇率UP
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1.沖縄で見られるウミガメは3種類
アオウミガメ
まず代表的なのがアオウミガメ。体長1メートルほどの大型種で、名前の通り甲羅が青みがかって見えるのが特徴です。草食性でサンゴ礁周辺の藻類や海草を好み、沖縄の浅瀬に生息しています。
アカウミガメ
次に、アカウミガメです。アオウミガメよりやや小さく、茶褐色の甲羅を持つのが特徴。顎が頑丈で、貝や甲殻類を砕いて食べることができます。産卵のために沖縄本島や離島の砂浜に上陸することも多く、特に夜間に姿を見せることが多い種です。
タイマイ
希少なタイマイも沖縄の海に生息しています。黒と黄色の鮮やかな模様を持ち、美しい見た目から密猟の対象となっていた過去もあります。サンゴ礁を好み、小さな海洋生物を食べて暮らしています。
2.ウミガメの活動時期・時間
沖縄では、ウミガメは1年を通して海中で観察できますが、最も出会える確率が高くなるのは5月〜10月の産卵シーズンです。特に5月〜8月は産卵のピークで、夜のビーチに上陸して産卵するウミガメの姿を観察できる可能性があります。
日中でも海中で泳ぐウミガメに出会うことはできますが、朝から昼前にかけてが比較的おすすめの時間帯。海が静かで透明度も高いため、観察しやすい環境が整っています。また、ウミガメは干潮時に活動が活発になることがあるため、潮の満ち引きにも注目しましょう。
3.ウミガメが見られる場所
沖縄県内で著名なウミガメスポットは、阿嘉島(ニシバマビーチ)、座間味島(古座間味ビーチ)、宮古島(与那覇前浜ビーチなど多数)。周辺ではウミガメ観察ツアーなどが盛んに開催されています。
阿嘉島、座間味島は那覇からのアクセスも至便なうえ、海の美しさも抜群でおすすめです。
<その他沖縄のウミガメスポット>
【沖縄本島】
・古宇利島(トケイ浜)
・瀬底島(瀬底ビーチ)
・辺戸岬周辺
・糸満市 大度浜海岸
・名護市 21世紀の森ビーチ
【沖縄本島周辺離島】
・渡嘉敷島(トカシクビーチなど)
・伊江島(伊江ビーチなど)
【八重山諸島】
・石垣島・川平湾周辺
・西表島(星砂の浜・月ヶ浜)
【観察施設】
・海洋博公園 ウミガメ館(沖縄本島・本部町)
・久米島ウミガメ館
幸運にもウミガメと遭遇出来たら、そっと見守ってあげてください。
むやみに近づいたり、触ったり、明るい光で照らすなどは厳禁です。
4.ツアー参加でウミガメとの遭遇率UP
沖縄でウミガメを見たいなら、ツアーに参加するのがおすすめです。ウミガメが好む海域やルートを熟知したガイド・インストラクターが同行するため、遭遇率が高く、安全に体験ができます。
また、沖縄の海には離岸流(リップカレント)と呼ばれる強い流れが発生することもあります。個人での遊泳は危険を伴い、特に初心者は無理をせず、信頼できるツアー会社を選んで参加するようにしましょう。
安全と自然保護を両立しながら、思い出に残るウミガメとの出会いを楽しんでくださいね。
参考リンク:沖縄・ウミガメツアー(旅プラスワン)

日本深掘りサイクリスト・フォトグラファー 土庄雄平
1993年生まれ、愛知県豊田市出身。同志社大学文学部文化史学科・英文学科卒。サラリーマンの傍、自転車旅&登山スタイルで、日本各地を駆け巡るトラベルライター。 四季折々の日本を五感で捉え、発信しています。