沖縄が好きすぎて、とうとう移住を決心してしまった夫と一緒に移り住んだ地・沖縄。
右も左も分からないこの南国の島はまさに異国!
そんな沖縄移住1年目の移住妻がみた沖縄あるあるを、のんびりまったりご紹介したいと思います♪
旅行だけではわからない沖縄の真の姿がココにある?!
(※記事中の出来事は全て事実ですが、あくまでも移住妻の視点から感じたものですので、あしからずご容赦くださいませ)
<もくじ>
1.台風の日はDVD観ながら泡盛で乾杯!
2.店員さんが袋詰めしてくれるのは当たり前
3.雨が降っても気にしない!
4.お世話様です文化
5.同窓会の横断幕からみる沖縄のFacebook普及率
1.台風の日はDVD観ながら泡盛で乾杯!
沖縄出身者:『沖縄の台風はスゴイよ~本土とはレベルが違う』
不動産屋 :『普通に電気も水も止まるし、電柱も倒れますよ!』
と、引越し前に散々インプットされていたため、移住してから初の台風来襲に戦々恐々の妻。窓に叩きつける雨と風の音でテレビもろくに聞こえない状況に不安は高まる一方。
妻:『(これ関東だったらとっくに電車が止まるレベルだよね)』
妻:『(都会で甘やかされた生活を送っていた自分に、水も電気もないサバイバルなんてハードル高すぎる・・・)』
そんな軽くパニック状態の妻をよそに、警報発令のためお仕事を早退してきた夫の手にあったのは沖縄を代表するお酒「泡盛」の一升瓶。
非常食や懐中電灯ではなく、お酒。
妻:『いやいや、サバイバルに必要なのは酒ではないよ。』
夫:『いやいや、これは台風を乗り切るためのマストアイテムだよ。』
妻:『・・・(恐怖のあまり日本語が通じなくなったか?)』
夫:『台風の日は、家が揺れてるのか自分が揺れているのか分からなくなるまで酒飲んで過ごすんだって』
妻:『?!』
夫:『それと、ほらアレ見て』
と夫が指差した先は、我が家の窓から見える某大手レンタルショップの駐車場。そして雨で川みたいになっている国道で強風にあおられながらも列を作っている車、車、車。
妻:『なにあれ?』
夫:『DVD借りる人で渋滞が出来てるんだよ。混んでて駐車場に入れないみたい』
妻:『?!』
夫:『明日は仕事休みになるし、ウチらも何か借りに行く?』
妻:『あ~うん・・・そうだね・・・そうだね』
説明しよう。
沖縄では台風が来る日は家族や親戚・友人と一緒に「飲み会」を開くのが定番らしい。
そして、「台風」=「会社が休みになる」のがほぼ決定事項(警報発令中はとてもじゃないけど外には出られない)なため、ここぞとばかりに見逃した映画を求めレンタルDVDショップに人が集まるのだ。
もちろん、沖縄の台風はレベルが違うのは事実。台風が過ぎ去った次の日は、みんなせっせと飛んできた木や看板を片付ける姿を目にするコトが出来る。
きっと前日の夜はいいだけ酔っ払ったはずなのに、みんなで黙々と片づけをする。
避けることができない自然の脅威と上手に付き合っている沖縄県民のたくましさを見た気がした妻でした。
2.店員さんが袋詰めしてくれるのは当たり前
ある日、某大手スーパーでの買い物
妻:『レジ混んでるね~』
夫:『なかなか進まないね~』
妻:『沖縄はやっぱりレジものんびりなのかな~(笑)』
店員:『いらっしゃいませ!マイバックお持ちですか?』
妻:『は~い、持ってるので袋は大丈夫です』
店員:『ありがとうございます。・・・・・・(間)』
妻:『・・・?(間)』
店員:『・・・あの、マイバックよろしいですか?』
妻:『・・・?』
店員:『こちらでお買い上げ商品をお詰めしますね!』
妻:『?!』
夫:『?!』
説明しよう。
沖縄では、どこで買い物をしてもたいてい店員さんが袋詰めをしてくれる。そのため、混雑時は特にレジに行列ができることが多いのだ。
混雑緩和のために「お客様自身で袋詰め専用レジ」もあるのだが、店員さんが袋詰めしてくれるレジに並ぶ人の方が圧倒的に多い。
東京の下町で生まれ、ごくごく一般的な家庭で育ってきた妻にとって、食料品や日用品の買い物において店員さんが袋詰めをしてくれるというのはちょっと特別なコトである。
デパートや高級スーパーなどで買い物した時にだけ付いてくる「店員さんによる袋詰め」はあくまでもオプションで、「ちょっとしたセレブ気分を味わえる特別なコト」だと思っていた。
そんな”おもてなし精神”があふれる沖縄だが、「特別でセレブなコト」という認識が抜けない小市民な妻は、生活感あふれる日用品を買うのがなんだか恥ずかしくて今日も「お客様自身で袋詰めレジ」に並ぶのでした。
3.雨が降っても気にしない!
日々、洗濯物と戦う主婦にとって「突然の雨」は大敵である。
とくに外出時に降りだした雨には、ベランダに干したままの洗濯物を思い絶望感に打ちひしがれる。
ある日の外出時。
夫:『あっ、雨だ』
妻:『ウソ?!今日、洗濯物干してきちゃったよ・・・最悪だぁ・・・』
夫:『洗いなおさなきゃいけないね~』
妻:『・・・(絶望感で無言になる)』
夫:『でもほら、あの家も干しっぱなしだよ。お互いツイてなかったね~』
妻:『・・・』
夫:『ほら、あの家も。あそこも、あっちも・・・あれ向こうの家もだね?』
妻:『みんな干しっぱなしだね。雨気付いてないのかな?』
夫:『てか、見て。そもそも道行く人も傘さしてないよ』
妻:『・・・なんだと?!』
夫:『ちょっとくらいの雨なんて気にしないのかな(笑)』
説明しよう。
これはあくまでも妻の実感でしかないのだが、おそらく沖縄県民は雨をあまり気にしない。
ちょっとくらい洗濯物が雨に濡れても、そのまま干しておけば直ぐに乾くので気にしない。
たしかに、関東と違って、雨に降られても洗濯物が臭くなったりベタベタになったりしないのだ。それだけ雨がキレイというコトか・・・。
ちなみにお家を出るとき雨が降っていなければ、たとえ降水確率が80%でも傘を持たない人が多い。(だから雨が降るとズブヌレになっている人を良く見かける)
沖縄県民のおおらかさに、アクセクしている自分を反省する妻なのでした。
4.お世話様です文化
レジでお釣りを受け取った時、宅配便の荷物を受け取った時、「ありがとう」とか「お世話様です」と言う人は多いはず。
かく言う移住夫&妻も「お世話様です派」なのだが、沖縄では「お世話様です」というセリフはあまり使わないのでは?と思ったエピソードを紹介。
ある日のコンビニ。
店員:『○○○円のお釣りです!ありがとうございます!』
夫:『お世話様です』
店員:『・・・?あっお疲れ様です!』
夫:『・・・お、お疲れ様です(?)』
ある日のスーパー。
店員:『○○○円のお釣りです。ありがとうございます。』
妻:『お世話様です』
店員:『お疲れ様です!』
妻:『・・・お、お疲れ様です(?)』
ある日の宅配便。
宅配員:『こちらお届け物です!』
妻:『お世話様です』
店員:『ど~も!お疲れ様です!』
妻:『お、お疲れ様です!』
説明しよう。
はじめに断っておくと、夫&妻の滑舌が悪いという可能性も否定できない。
だが、沖縄で店員さんなどに「お世話様です」というと、結構な高確率で「お疲れ様です」と返ってくるのだ!
そのおかげで、最近では近所のスーパーやコンビニに行くと「いらっしゃいませ」の代わりに「お疲れ様です」と言ってもらえるようになった。
毎日たいして頑張っていないのにもかかわらず、「お疲れ様です」と労ってもらえるのはとっても嬉しい妻なのでした。
店員さん、配達員さん、いつもありがとうございます。
5.同窓会の横断幕からみる沖縄のFacebook普及率
沖縄の市街地や、大き目の交差点を通るとよく目にするのが同窓会の開催告知が書かれた横断幕。
ハリウッド映画や有名テレビ番組をもじった趣向を凝らしたモノから、いたって簡潔に開催日時を記したモノまでバライティ豊かな横断幕を目にするコトができる。
妻:『あっ!また同窓会開催の横断幕だ!良く見かけるよね~』
夫:『仕事や結婚で県外に出たり引っ越したりする人が多くて連絡先がしょっちゅう変わるから、こうやって人がいっぱい通る交差点に横断幕出すんだって。』
妻:『へ~面白いね。でも、「参加します!」ってどうやって連絡するの?』
夫:『ほら、良く見ると幹事の人の携帯番号が書いてあるよ。』
妻:『?!(個人の電話番号!こんな公衆の場で個人情報がなんてオープン!)』
夫:『同窓会の前日に横断幕見て参加する人もいるらしいから、幹事の人は毎回大変みたいだよ』
妻:『?!(なんて自由!)』
夫:『まぁ最近はFacebookのおかげで、幹事の人もだいぶラクになったみたいだけど。普段の連絡もFacebook使う人が多いのはそういう理由もあるみたい。』
妻:『?!(テキトーなのかシッカリしているのか分からない!)』
説明しよう。
就職や結婚で連絡不通になってしまうコトが多いため、同窓会の開催告知を「横断幕」で
するのが沖縄の定番なのである。
そのため多くの人や車が行きかう交差点に、堂々と個人情報が記載された横断幕が張られるのだ。
沖縄県民の間で、出身地や出身校でともだち検索ができるFacebookが普及している理由の1つもココにあるらしい。
仲間と集まることが大好きで、絆を大切にする沖縄県民の仲間に入りたいと思う妻なのでした。
6.まだまだあるある沖縄あるある
沖縄に移り住んで1年目。住んでみてはじめて分かる習慣や文化の違いに、毎日笑ったり驚いたり!
それでも思うことは『やっぱり沖縄の人たちはあったかい』ということ。
沖縄に移住を考えている人も、沖縄好きの人も、そしてあまり沖縄を知らないという人にも『沖縄ってこんなトコロなんだ!』と少しでも身近に感じていただけたら幸いです。
もちろん、沖縄にはまだまだ”沖縄あるある”がたくさんあります!日々新しい発見に出会いながら移住夫&妻の毎日は続いていくのです・・・。
筆者:mochiking