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沖縄旅行の楽しみはたくさんあるけれど、人とは違うディープな沖縄を満喫したい“ツウ”なアナタには「組踊」が断然オススメです!
今回は、組踊のウンチクや劇場チケットの取り方まで、組踊初体験の人でも楽しめる方法を徹底伝授します。
『組踊ってなに?』『本当におもしろいの?』そんな疑問もズバッと解決。組踊を観なきゃ沖縄は語れない?!
<目次>
1.敷居は高くない!沖縄伝統芸能・組踊の魅力
1-1.そもそも組踊とは?
1-2.泣ける・笑える“極上エンターテイメント”
2.チケット片手に劇場へ行こう
2-1.国立劇場おきなわで組踊鑑賞
2-2.チケット購入方法
3.イベントで組踊を楽しむ方法
3-1.組踊の世界を体験
3-2.沖縄県外在住のアナタはチャンス!おトクな鑑賞方法
4.まずは舞台へ足を運ぶべし
1.敷居は高くない!沖縄伝統芸能・組踊の魅力
写真提供元:一般社団法人 伝統組踊保存会
「組踊は沖縄が誇る伝統芸能なんだよ」
と聞くとおそらく多くの人が『なんだか難しそう』という印象を持つかと思います。
でもそれは、トンデモナイ勘違い!はるか昔、琉球の人々が想像力をフルに使って生み出した“とっておきのエンターテイメント”。それが「組踊」なのです。
1-1.そもそも組踊とは?
写真提供元:一般社団法人 伝統組踊保存会
今から遡ること約300年前、沖縄がまだ「琉球王朝」と呼ばれていた時代に組踊は誕生しました。
中国からの大切なお客様・冊封使(さっぽうし)が滞在する間、“おもてなし”と“王朝のアピール”をするため『何かおもしろいモノ作って!』と頼まれたのが、時の敏腕舞台プロデューサー玉城朝薫(たまぐすくちょうくん)。
彼の手によりセリフ・音楽・踊りを合わせた「歌舞劇」が作られました。これが組踊の始まりとなったのです。
写真提供元:一般社団法人 伝統組踊保存会
玉城朝薫が作った5つの作品は「朝薫の五番」と呼ばれ、今でも繰り返し上演されています。
そうして長い間、沖縄の地で愛されてきた組踊は1972年に国の重要無形文化財に、2010年にはユネスコの無形文化遺産に認定されました。
1-2.泣ける・笑える“極上エンターテイメント”
写真提供元:一般社団法人 伝統組踊保存会
歴史の長い組踊ですが、エンターテイメントを楽しむ気持ちは今も昔も同じ。
組踊では地謡(じうてー)と呼ばれる人たちの生演奏に合わせて、舞台上で様々な人間ドラマが繰り広げられます。
人生をかけた大恋愛や宿敵との戦い、そして友情、家族愛。
『難しそう』という印象とはウラハラに、思わず笑ってしまうコミカルなセリフや動きが多いのも大きな魅力です。
写真提供元:一般社団法人 伝統組踊保存会
組踊の舞台には派手な演出や舞台装置はありません。
またセリフも独特の方言・リズムがあるため最初は戸惑う人も多いはず。
でもその分、立方(役者)の所作1つ1つが「想像力」を刺激し、目が離せなくなります。
最近は現代語訳の字幕が流れる舞台も多く、初見でもより組踊を満喫できるようになりました。
どの演目を観るか迷ったらまずは「朝薫の五番」から。
ファンが多い朝薫の五番の中でも「執心鐘入(しゅうしんかねいり)」・「二童敵討(にどうてきうち)」は人気の演目です。
ハラハラ・ドキドキしたい人は「執心鐘入」、勧善懲悪モノでスカッとしたい人は「二童敵討」をどうぞ。
映画やドラマを観るように、『別世界にトリップ』させてくれる組踊。
喜怒哀楽が詰まった舞台は、沖縄の地で大切に守られてきた“極上のエンターテイメント”であるといえます!
2.チケット片手に劇場へ行こう
初めて組踊を鑑賞するなら「国立劇場おきなわ」へ行くのがオススメ。
歌舞伎なら歌舞伎座、能なら能楽堂、そして組踊なら国立劇場おきなわです!
2-1.国立劇場おきなわで組踊鑑賞
浦添市にある国立劇場おきなわは、組踊をはじめとする沖縄・伝統芸能の聖地。毎月土日を中心に、様々な演目を鑑賞することができます。
特に大劇場で上演される組踊は必見!「どの座席からも見やすい」、「現代語訳の字幕が付く演目が多く用意されている」など初見の人でも安心して鑑賞できるポイントがたくさんあります。
2-2.チケット購入方法
©OCVB
国立劇場おきなわの鑑賞チケットは、公演予定月の前月1日から購入することができます。
国立劇場おきなわホームページや、全国の沖縄料理店などで配布されている「箆柄暦(ぴらつかこよみ)」で観たい演目を決めたら、インターネットor電話でチケットの予約をしましょう。
【各詳細はこちら】
<国立劇場おきなわ>
■TEL:098-871-3350(チケットカウンター)
■住所:沖縄県浦添市勢理客4-14-1
■URL:http://www.nt-okinawa.or.jp/
<国立劇場おきなわ インターネットチケット販売>
■URL:https://shop.yamatofinancial.jp/yj/17270700/login/
<箆柄暦(ぴらつかこよみ)>
■URL:http://event.uruma.jp/list.php
3.イベントで組踊を楽しむ方法
上記のほかにも組踊を楽しむ方法はまだまだあります♪
沖縄県内外では『もっと気軽に組踊を!』ということで、様々な「組踊イベント」が開催されています。今回はその1つ「浦添市 組踊まつり」をご紹介。
また、沖縄“県外”在住の人がとってもおトクに伝統芸能を楽しむ方法も紹介しますので、そちらもお見逃しなく!
3-1.組踊の世界を体験「浦添市 組踊まつり」
より身近に組踊を感じることができるイベントといえば「浦添市 組踊まつり」。
解説付きの組踊や童話をアレンジした現代版の組踊が上演されるなど、子どもから大人まで楽しめるイベントです。
2015年は9月5・6日&9月21・22日の4日間開催。開催期間中は「ワークショップ」も開かれ、組踊の歴史や所作を“絶賛活躍中”の演者さんから教えてもらうことができます。
「なりきり組踊ワークショップ」では実際の演技指導をしてもらい、最後には成果発表として“国立劇場おきなわの舞台に立つ”という貴重な経験まで。
これほど濃密に演者さんたちと交流できるイベントはなかなかありません。舞台の裏側を知れば、より組踊が好きになること間違いなし。(※イケメンにもたくさん会えます)
舞台鑑賞・ワークショップへの参加などは、なんと『無料』。これなら気軽に組踊デビューできますよね。
組踊初めの1歩して、もちろん沖縄旅行の思い出にもオススメのイベントです。
【詳細情報はこちら】
<浦添市 組踊まつり>
■うらそえナビ:http://www.urasoenavi.jp/event/2015081800010/
3-2.沖縄県外在住のアナタはチャンス!おトクな鑑賞方法
画像提供:公益財団法人 沖縄県文化振興会
毎月1回、国立劇場おきなわの小劇場では、若手の実演家たちが活躍する「かりゆし芸能公演」が行われています。
この「かりゆし芸能公演」、通常はチケットを購入する必要があるのですが・・・。実は公益財団法人 沖縄県文化振興会では毎公演ごとに、沖縄県外から訪れる人を対象とした「無料のチケットプレゼント」をしています。
公演日の1週間前までに電話で問い合わせをする必要がありますが、無料で沖縄の伝統芸能を楽しむチャンス!
組踊・沖縄芝居・音楽等、本場の芸能に触れたい方はぜひ。チケットには限りがあるので予定が決まったらお早めに。
演目の詳細は沖縄県文化振興会ホームページor全国のアンテナショップ等に配布されている「かりゆし芸能公演リーフレット」や「箆柄暦(ぴらつかこよみ)」をご確認ください。
【詳細情報はこちら】
<公益財団法人 沖縄県文化振興会>
■電話受付窓口:098-987-0926
■URL:http://okicul-pr.jp/kariyushi/
4.まずは舞台へ足を運ぶべし
写真提供元:一般社団法人 伝統組踊保存会
他の伝統芸能と同じように、組踊にも「決まりごと」や「作法」がいっぱいあります。
でも難しいお話は後回しで大丈夫。
だって生で観る組踊の楽しさに勝るものなどないのですから!
沖縄好きのアナタに観てほしい、沖縄が誇る最高のエンターテイメント組踊。沖縄に来た際は、ぜひ劇場やイベントへ足を運んでみてくださいね♪