みなさん泡盛は好きですか?
―――いえ、答えを聞かずとも知っています。
だって泡盛は、南国沖縄で育まれてきた美味しいお酒。はるか昔から受け継がれてきた技術と伝統の結晶。ウチナーの魂なんですから!
とはいえ、いざお土産で買おうとすると種類の多さに困ってしまうことありますよね。
そこで今回は、星の数ほどある泡盛の中から、4合ビン(720ml)を1,000円以下で買える泡盛をピックアップ。新酒と古酒にわけて勝手にBest3を決めてみました!
※はじめに
今回のランキングも筆者の独断と偏見で決定いたしました。
また購入場所・方法によって価格が異なります。「1,000円以下」の基準は、沖縄県内のリカーショップやスーパーでの購入価格です。
あわせて2015年8月に泡盛の古酒表示改正に伴い、「全量が100%3年以上の古酒」でなければ古酒と呼べなくなりました。
今回の古酒Best3の中には現在の基準で「古酒」と呼べないものもあります。ですが、『100%でなくても充分に古酒として楽しめる泡盛』としてランクインさせていただきました。どうぞ悪しからずご容赦くださいませ。
レビューは「飲みやすさ」「お土産度」をそれぞれ★5つで評価。お酒の好みは千差万別ですが、泡盛好きの皆様にはもちろん、あまり泡盛を飲んだことがない方にもお楽しみいただければ幸いです。
<もくじ>
1.泡盛の飲み方について
1-1.泡盛水割りの作り方
1-2.泡盛ロックの作り方
2.新酒部門Best3
2-1.【3位】夢航海
2-2.【2位】泡盛まさひろ
2-3.【1位】菊之露ブラウン
3.古酒部門Best3
3-1.【3位】琉球クラシック
3-2.【2位】琉球泡盛 琉球王朝
3-3.【1位】琉球泡盛 マイルド瑞穂
4.泡盛が大好きだ!
1.泡盛の飲み方について
ランキング発表の前に、今回の順位を決めるにあたって筆者が基準とした飲み方をカンタンにご紹介します!
泡盛は下記の方法以外でも様々な飲み方が楽しめるお酒です。同じ泡盛でも、飲み方を変えるだけでビックリするくらい味が違うので、色々と試してみるのがベストです♪
1-1.泡盛水割りの作り方
沖縄県民のあいだでは、1番スタンダードな飲み方。
飲み会の席では、鍋奉行ならぬ“泡盛奉行”がいて『相手の酔い具合によって水割りの濃さを変える』なんてワザを披露してくれる人もいます。
水割りにすると味や香りがのびて、クセの強い泡盛でもグンッと飲みやすくなるので、お酒に強くない人にもオススメの飲み方。
ちなみに濃さだけでなく、水を「軟水」にするか「硬水」にするかでも味が変わります!
たっぷりの氷で作るのがポイントです♪
1-2.泡盛ロックの作り方
泡盛本来の味や香りを堪能するならロックで。
沖縄では基本的に水割りが好まれますが、氷が溶けることによる味の変化を味わってみるのも楽しみ方の1つ。
水やさんぴん茶などのチェイサーがあると、より泡盛の奥深さを実感できるのでオススメ。
それではウンチクはここまでにして「1,000円以下で買える泡盛ランキング」の発表スタートです!
2.新酒部門Best3
泡盛をざっくり分類すると、「新酒」と「古酒」の2種類に分かれます。
まずは貯蔵期間が3年未満の「新酒」からBest3の発表です!
1位:菊之露ブラウン
2位:泡盛まさひろ
3位:夢航海
新酒は古酒に比べると全体的にお値段もリーズナブル。お財布を気にせず色々と試せるのが嬉しいポイントです!ただ、全体的にアルコールの刺激が強く『飲みづらい』と感じる人も多いかも。
ということで今回は“飲みやすさ”はもちろん、“コク・甘さ”でも古酒に引けをとらない3本を選んでみました!
2-1.【3位】夢航海
【評価】
飲みやすさ:★★★☆☆
お土産度 :★★☆☆☆
【基本情報】
■酒造:忠孝酒造
■度数:30度
■オススメの飲み方:ロック
1983年発売のロングセラー商品。
アルコールの香りが少し強いですが、クチに含むと甘みが際立ち後味にクセがありません。ロックでも食事と一緒に楽しめる、毎日の晩酌にオススメの“テーブル泡盛”です♪
お酒好きで自分用お土産を探している人は試す価値アリの1本。
2-2.【2位】泡盛まさひろ
【評価】
飲みやすさ:★★★☆☆
お土産度 :★★★☆☆
【基本情報】
■酒造:まさひろ酒造(旧比嘉酒造)
■度数:30度
■オススメの飲み方:水割り
コチラも50年以上愛され続けている泡盛。
穀物っぽい味わいでクセが少なく、香りも主張しすぎないバランスのとれた1本です。沖縄本島の泡盛で“いつもとは違うモノ”を探している人はお試しを。
お酒好きの人に、+1であげるお土産にしたら喜ばれるかも!
2-3.【1位】菊之露ブラウン
【評価】
飲みやすさ:★★★☆☆
お土産度 :★★★★☆
【基本情報】
■酒造:菊之露酒造
■度数:30度
■オススメの飲み方:水割り・ロック
これぞ沖縄の庶民派泡盛!うちなーんちゅも大好きな定番泡盛です。
安価でありながら、離島の泡盛ならではの素朴な美味しさを味わえます。独特の甘さがあり泡盛好きには堪らない1本。
水割りにするとクセが抑えられ、泡盛をあまり飲まない人でも香りを楽しみながら飲むことができます♪
3.古酒部門Best3
新酒と比べると、コク・甘さ・香りが深い古酒。その分、お値段も高いものが多く、気軽に試せないのが悩みのタネ。
ということで続いては古酒部門Best3の発表です!
1位:琉球泡盛 マイルド瑞穂
2位:琉球泡盛 琉球王朝
3位:琉球クラシック
堂々とランクインしたのはこの3本。
本記事の「※はじめに」で前述したとおり、今回は「古酒ブレンド」の泡盛も含めています。
『1,000円以下で古酒の旨さを味わえる泡盛』という厳しい条件にも関わらず、大健闘してくれた3本に喝采を送りつつレビュー開始です!
3-1.【3位】琉球クラシック
【評価】
飲みやすさ:★★★★☆
お土産度 :★★★☆☆
【基本情報】
■酒造:新里酒造
■度数:25度
■オススメの飲み方:なんでも
泡盛好きならご存知、不動の人気を誇る泡盛。
本土でも比較的手に入りやすいメジャー商品ですが、特筆すべきは安価でありながら「100%3年古酒」である点。手軽に古酒を楽しむならコレ以外はないと言ってもイイほどです。
丸い甘さとやわらかい味わいで、どんな飲み方をしても美味しい。『泡盛は飲みにくい』というイメージを払拭してくれる1本です!
3-2.【2位】琉球泡盛 琉球王朝
【評価】
飲みやすさ:★★★☆☆
お土産度 :★★★★★
【基本情報】
■酒造:多良川
■度数:30度
■オススメの飲み方:ロック
今回どうしても離島の泡盛古酒をランクインさせたくて、筆者がムリヤリ入れた1本。
というのも「琉球王朝」を1,000円以下で買うのは、沖縄県内でも至難のワザ。おそらく安くても1,000円から少し足が出ると思います。
でも『そんなのズルイじゃないか!』という皆様のご批判を承知してでも、オススメできる美味しい泡盛です!
宮古島の酒造・多良川の「琉球王朝」は、古酒をベースにブレンドされた泡盛。
印象的な香り、舌の上に広がる甘さ、ガツンした喉越しと、しっかり残る後味。とっても力強い泡盛で、なんなら香りだけでも気持ちよく酔えます。(もちろん飲みたいですが)
強いお酒が好きな人、お酒を味わいながらちびちび飲みたい人は是非。
3-3.【1位】琉球泡盛 マイルド瑞穂
【評価】
飲みやすさ:★★★★★
お土産度 :★★★★☆
【基本情報】
■酒造:瑞穂酒造
■度数:25度
■オススメの飲み方:水割り・ロック
古酒Best3の1位は名実ともに文句なし、瑞穂酒造の泡盛です!
こちらも古酒ブレンドの泡盛で、今回のラインアップの中では群を抜いて淡麗な1本。
華やかな香りと軽やかな飲み口、クチに含んだときの甘さが素晴らしく、特に水割りにすると泡盛らしい甘さが際立って旨い・・・!
飲みやすさバツグンなのに味がしっかりしているので、泡盛初心者にも泡盛好きにも自信を持ってオススメできます。
沖縄旅行の思い出と一緒にお土産にしたい泡盛です。
4.泡盛が大好きだ!
沖縄の歴史とともに、長い長い時間をかけて育まれてきた美味しいお酒・泡盛。
一言で「泡盛」と括ってしまうには、あまりにも個性的で魅力あふれるものばかりです。
今回ご紹介できなかったのが悔しいくらい、美味しい泡盛はたくさんあります。
―――あぁ、やっぱり泡盛が大好きだ!
ぜひ色々な泡盛を飲み比べて、アナタの“大好きな1本”を見つけてくださいね!