名護市にある嘉津宇岳(かつうだけ)。標高は452m、片道40分ほどで登れることもあり初心者でも楽しめる山とされています。
頂上は名護市の街並みとやんばるの海・自然を一望できる絶景スポット。
またユニークな写真を撮影できることから、最近ではフォトスポットとしての人気も高まっています。
ただ、2018年には嘉津宇岳で遭難事故も発生しているため、油断は禁物。
いったいどんな場所なのだろうか…
※ちなみに遭難された方は無事救助されています。
今回、嘉津宇岳に実際に登ってきましたので、レポートと頂上での写真撮影のポイント、安全に楽しむために気をつけてほしい点をお届けします!!
1.嘉津宇岳に登ってみた
1-1.まずは嘉津宇岳までのアクセス
1-2. 嘉津宇岳登山道入口
1-3.登山道は「非常に険しい地形です」
2.写真を撮ってみよう
3.嘉津宇岳を安全に楽しむための4つのポイント
3-1.服装
3-2.事前準備
3-3.天候
3-4.明るいうちに下山できるスケジュール
4.まとめ
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1.嘉津宇岳に登ってみた
それでは、ここからは嘉津宇岳の登山レポートをお届けします!!
1-1.まずは嘉津宇岳までのアクセス
国道58号線を北へ進み ①ガスト名護店がある交差点を左折、国道449号線に入ります。
国道449号線をしばらく進んだところで、②右手に「マル井建設」がある交差点を右に入り坂を昇っていきます。
途中に③「嘉津宇岳入口」という案内が右手に見えてきますので、そちらを右に入ります。
しばらく登っていくと嘉津宇岳のふもとに到着。駐車場は広く停めやすくなっています。
1-2. 嘉津宇岳登山道入口
嘉津宇岳駐車場には公衆トイレがありました。
登山道の入り口の案内板。冒頭、「非常に険しい地形です。」と。
看板のすぐ横に登山道の入り口。さっそく山頂を目指します。
1-3.登山道は「非常に険しい地形です」
案内板に「非常に険しい地形です」との説明があったので、身構えていたのですがどうやらきれいに整備されている様子。
「これなら案外楽に行けるのかも」と、甘い考えが頭によぎった矢先に姿を現したのはゴロゴロとした岩の道。
「たしかにこれは厳しそうだぞ」と、気を引き締めます。地面はごつごつしているだけでなく、岩にコケが生えていたり、土が湿ってすべりやすいので、足元に注意を配りながら進むことに。
ちなみに、道のりのいたるところに正しいルートの道しるべとして赤いリボンが木の枝にくくられていました。
想像していたよりもハードで「ハァハァ」と息が上がってきます。
場所によっては昼間なのに薄暗い。
途中、傾斜が緩やかな平たいエリアもあり、息を整えられたのが救いでした。
道のりが険しくなるほど、ふとしたときに「えっ?この道で当ってる?」と不安になってしまうので、木の枝にくくりつけられた赤いリボンをときどき確認しておくのがオススメです。
時には岩に大きな「正」の字。おそらくルートが正しいことを示しているのだと思います。この道で正解なのか。。。
そろそろ頂上かなという頃合い、最後の難関とばかりに傾斜が一気に険しくなります。
よじ登るように進み、遂に頂上に到着・・・!!
あいにく雲が多い天気でしたが、それでも絶景。名護市の街並みとやんばるの海、空、自然を一望できました。
3.写真を撮ってみよう
嘉津宇岳の頂上は絶景の写真スポット。名護市の街並みや、やんばるの自然を撮影するのも良しですが、奥にある岩でぶら下がりといったユニークな写真撮影もオススメ。
まるで、断崖絶壁にぶら下がっているようで、一見すると「えっ?下に落ちるんじゃない?怖くて無理無理…」と思うかもしれませんが、実は地面に足がつくようになっていて、「ぶらさがっている風」な写真が撮れちゃうんです。
ぶら下がりだけじゃなく、岩に座っての写真撮影も迫力があってオススメ。
ぶら下がるにしても、岩の上に座るにしても、写真撮影のポイントは出来るだけ岩の地面を写さないこと。
岩だけを写すようにすると、断崖絶壁のように見えますので、スリル感のある写真に仕上がります。
ただ、岩のまわりはすぐに斜面になっていて、一歩間違えれば転落してしまう可能性があります。
岩や頂上は地面がごつごつしており足元が不安定なため写真撮影に気を取られすぎず、細心の注意が必要です。
3.嘉津宇岳を安全に楽しむための4つのポイント
嘉津宇岳を実際に登ってみて、安全に楽しむためにここは気を付けほうがいいなと感じた点が4つあったのでご紹介します。
3-1.服装
ごつごつした岩が多いため、足元はぞうりやスリッパではなく靴は必須です。
あと、手袋・軍手、タオルがあればさらに登りやすいと思います。
また念のため着替えまであると完璧!
3-2.事前準備
嘉津宇岳の駐車場に自動販売機はなかったので、飲み物は事前に用意しておきましょう。
また公衆トイレに抵抗がある方は、お手洗いを済ませておくのがオススメです。
3-3.天候
ただでさえ地面が滑りやすかったので、雨の日には危険度が増しそうな印象でした。
頂上は帽子が飛んでいきそうなほど風が強かったことからも、天気が荒れているときの登山は安全面から見送った方が良さそうです。
3-4.明るいうちに下山できるスケジュール
最後に登山の基本、「明るいうちに下山」することが重要。夕方16時頃から登り始めた方が遭難した事例が過去にあります。
今回は嘉津宇岳往復と頂上の写真撮影も含めて2時間弱ほどかかりました。
遅くても13時頃までに登り始めて、15時には下山完了しましょう。
4.まとめ
ということで、この記事では嘉津宇岳についてご紹介しました。
頂上までの道のりは険しいですが、道中のやんばるの自然も見所です。
もし足を運ばれる方は、この記事を参考に準備を万全にして楽しんでください。
名 称:嘉津宇岳(かつうだけ)
住 所:名護市勝山889
駐車場:あり
料 金:無料