3〜5月頃に開花時期を迎える南国の花「ヒスイカズラ」。翡翠(ひすい)のような青緑の美しい花房はとても神秘的で、一度見るとなかなか忘れられません。今回は、そんなヒスイカズラを見られる沖縄県内スポットをご紹介します。春休みやGWに沖縄を訪れる方は、ぜひ幻想的な「青い絶景」をお楽しみください!
1.ヒスイカズラの魅力
2.ヒスイカズラの花言葉
3.沖縄でヒスイカズラが見られる場所
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ヒスイカズラの魅力
ヒスイカズラは、まるで翡翠の宝石のような澄んだ色合いと、かぎ爪のようにくるりとカールした形が特徴の花。
原産地はフィリピン諸島。非耐寒性の熱帯植物で、絶滅危惧種に指定されています。
成長すると大きくなり温度管理も必要なので、一般家庭で栽培するのはなかなか難しいようですが、沖縄県内では見られるスポットが複数あります。
開花時期は3月から5月頃。沖縄でもっとも多くの花が咲き揃うのは4月中旬から下旬頃。開花して2〜3日ほどで花は落ちてしまいますが、多数のつぼみが次々と開くため、見頃は数か月にわたります。
鮮やかな色の花がいくつも連なり、大きいものは長さ1mほどにもなります。
咲いている花はもちろん、ぜひ足元にも目を向けてみてください。落下した花は少しだけ色素が薄くなるものの、かぎ爪のような独特の形はそのまま。その姿はまるで蝶の羽のようです。
ヒスイカズラの花言葉
ヒスイカズラの花言葉は「私を忘れないで」。
一度見たら忘れられない幻想的な花色と開花期間が短く数日で散ってしまう儚さから、この様な切ない意味の花言葉が生まれたのかもしれませんね。ちなみに名前の由来は、英名の「Jade Vine(Jade=翡翠、Vine=つる植物)」を和訳したものです。
沖縄でヒスイカズラが見られる場所
ここからは、沖縄でヒスイカズラが見られる場所を5つご紹介します。旅行の際にぜひ足を運んでみてくださいね!
東南植物楽園
沖縄市にある「東南植物楽園」は、約1300種類以上の南国植物と可愛い動物たちに触れあえる植物園です。
ヒスイカズラの開花場所は「見晴らしの丘」付近。トックリ橋を渡り右側を抜けて坂を登ると、頂上に全長約35mあるヒスイカズラの特大棚が現れます。
例年5月頃までは「南国イルミネーション」も開催しており、ライトアップされてより神秘的なヒスイカズラが楽しめますよ。
- 住所
- 沖縄県沖縄市知花2146
- 営業時間
- 9:30~22:00(時期によって異なる)
- 備考
- 料金(昼の部):18歳以上1,540円 13~17歳1,050円 4~12歳600円 ※夜の部および1日入園券の料金は異なります。
海洋博公園熱帯ドリームセンター
国頭郡本部町にある「海洋博公園熱帯ドリームセンター」は、亜熱帯の花や果樹を集めた緑豊かな植物園です。
ヒスイカズラは屋外と温室内の2か所で栽培されています。屋外の開花が終わっても、果樹室温内であればGW頃までヒスイカズラを鑑賞できるそうです。すぐ近くには美ら海水族館があるので、観光ついでに足をのばしてみてはいかがでしょうか。
- 住所
- 沖縄県国頭郡本部町石川424
- 営業時間
- 8:30~19:00(時期によって異なる)
- 備考
- 料金 760円 中学生以下無料
伊豆味ベゴニア園
約4万株の綺麗なベゴニアが咲き誇る「伊豆味ベゴニア園」。ここでも、ヒスイカズラが楽しめます。少し低めの棚で栽培されており、見上げるときとは違った目線から鑑賞できるのが特徴。
広大な敷地には、ベゴニアやヒスイカズラの他にも、テッポウユリやサボテンなど南国ならではの花があり、季節を通して飽きずに楽しめます。
- 住所
- 沖縄県国頭郡本部町伊豆味1666
- 営業時間
- 9:00~17:00 不定休(花見期間は無休)
- 備考
- 料金 400円
松田さんのお宅
なんと読谷村にある個人のお宅でもヒスイカズラが楽しめます。
植物園に匹敵するほどの立派なヒスイカズラを育てるのは、読谷村高志保の松田昌次さん。
約10年以上前から栽培を始め、今では多い日で130人もの見物客が訪れるほど。玄関先で機重にもゆらめく姿は、一見の価値ありです!ただし個人のお宅なので、そっと覗いて写真を撮るくらいにしてくださいね。
おきなわワールド
南城市にある「おきなわワールド」は、沖縄の歴史や自然、文化をコンセプトにした大規模なテーマパークです。全長約5Kmの鍾乳洞「があることで有名。
ヒスイカズラは、玉泉洞の入り口付近とハブ博物公園入り口横のガジュマルの木あたりで見ることができます。施設内でおこなわれている琉装レンタルを利用して、ヒスイカズラの前で写真を撮るのもおすすめです!
- 住所
- 沖縄県南城市玉城前川1336
- 営業時間
- 9:00~17:30(最終入場16:00)
- 備考
- 料金 15歳以上2,000円 4~14歳1,000円
おわりに
「私を忘れないで」という花言葉どおり、一度見るとなかなか忘れられない神秘的なヒスイカズラ。
屋外での栽培が可能なのは、日本国内だと沖縄だけという貴重な花です。旅行に訪れた際には、ぜひ日差しのなかで生き生きと咲くヒスイカズラを楽しんでみては?