すっかり定着した沖縄方言の1つ『美ら海』。
美しい海・清らかな海といった意味を表す言葉ですが、沖縄ではどこへ行ってもこの『美ら海』を見る事が出来ますよね。
中でもやっぱり離島の海の青さはカクベツ。『海ってホントはこういう色なんだ!』と感動したことがある人も多いのではないでしょうか。
とはいえ、離島への旅は時間も費用もかかってハードルが高い・・・。
―――なんて思っていませんか?そこで今回は、
“本島から車で行けて”
“ブルーに輝く海と、白い砂浜があって”
“ついでに離島の雰囲気をまったりと味わえる”
そんなワガママを叶えてくれる場所「伊計島(いけいじま)」をご紹介したいと思います!
今度の沖縄旅行は、もっと気軽に離島での島旅を楽しんでみませんか?
<もくじ>
1.伊計島ってどんなトコロ?
2.伊計島の美しいビーチへ行こう!
2-1.安心して遊べる|伊計ビーチ
2-2.高透明度の穴場ビーチ|大泊ビーチ
3.ちょっとディープに島ドライブ
3-1.イチの里 仲原遺跡
3-2.伊計グスク
3-3.伊計島の散策ポイント
4.伊計島へのアクセス
5.思い立ったら伊計島へ行けぇ!
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1.伊計島ってどんなトコロ?
©OCVB
「伊計島(いけいじま)」は沖縄本島中部の北東にうかぶ小さな島。
島へは勝連半島から、平安座島(へんざ島)→宮城島(みやぎ島)と、橋でつながった2つの離島を経由して車で行くことができます。
那覇空港からは車で約90分のドライブ。
勝連半島を抜けると、絶景スポットとしても人気の「海中道路」のほか、海沿いの開放的な道や離島ならではのどかな風景が続きます。
目的地の伊計島まで、退屈することなくドライブできるのも嬉しいポイントです♪
真っ赤な橋と、入口でお出迎えしてくれるシーサーが見えたら伊計島に到着!
ちなみに車があれば、島のハジからハジへ移動したとしても10分かかりません。
2.伊計島の美しいビーチへ行こう!
では早速、伊計島が誇る美しいビーチに行ってみましょう♪
2-1.安心して遊べる|伊計ビーチ
まずは、島に渡ってすぐの場所にある「伊計ビーチ」から。
青い海とキレイな砂浜、多彩なマリンアクティビティなどが楽しめ、地元の人も多く訪れる人気のビーチです。
シャワーや更衣室はもちろん、売店やレストランなどの設備も充実しているので、ファミリーからカップルまで、一日を通して移動ナシで安心して遊ぶことができます!
また夜になると満天の星空を観察できるほか、バーベキューもOKになります。
そんなトコロも、ビーチパーティー好きな沖縄県民から愛されている理由なのカモ。
管理された穏やかな海ですが、遠浅ではなく遊泳区域内でもガクンと水深が深くなる場所があります。
小さな子供や泳ぎが苦手な人は、充分に注意して遊んでくださいね!
【伊計ビーチ】
■TEL:098-977-8464
■住所:沖縄県うるま市与那城伊計405
■遊泳期間:4月~10月 9:00~18:00
■料金:遊泳料/大人400円・こども300円
見学料/5歳以上200円
■駐車場:あり(無料)
■トイレ:あり
■シャワー:あり(有料)
■ロッカー:あり(有料)
■ペット:不可
■その他:売店、レストラン、各種マリンアクティビティあり。詳細は下記HPを参照してください。
■HP:http://www.ikei-beach.com/
2-2.高透明度の穴場ビーチ|大泊ビーチ
伊計島でバツグンの透明度を誇るのが、伊計ビーチから車で10分ほど走った場所にある「大泊ビーチ(おおどまりビーチ)」。
もちろん伊計ビーチもキレイなのですが、ビーチの広さ(大泊ビーチの砂浜は600mあります!)・海の透明度ではコチラが圧勝です!
長いビーチ内は自由に遊べますが、クラゲネット&ブイがある中央以外(ビーチの左右)は遊泳禁止区域になっています。泳ぎたい場合は中央区域で泳ぎましょう。
また、遊泳区域内も水深が急に深くなる場所があります。小さな子供や泳ぎが苦手な人は特に注意が必要です。
管理されているビーチには珍しく、大泊ビーチはペット同伴OK♪ペットと一緒に旅行を楽しみたい人にとっては嬉しいポイントですよね。
ただし公共の場ですから、リードの着用は必須。トラブルやマナーの悪化が原因で、ペット同伴不可のビーチが増えています・・・。
飼い主さんが目を離さないこと&フンの処理など最低限のマナーはシッカリ守って楽しみましょう!
【大泊ビーチ詳細】
■TEL:098-977-8027
■住所:沖縄県うるま市与那城伊計1012
■料金:大人500円/小学生まで300円
※上記料金に施設駐車場代&シャワー料含む
■駐車場:あり
■トイレ:あり
■シャワー:あり
■ロッカー:なし
■ペット:可(※ペットの体を洗える水道あり)
■その他:売店、各種レンタルあり。詳細は下記HPを参照してください。
■HP :http://www.oodomari.com/index.html
※注意※
ご存知の方もいるかと思いますが、大泊ビーチでは以前から「駐車場トラブル」が問題になっています。大泊ビーチには駐車場が2ヶ所あり“どちらに停めるか”が地元の方だけでなく、観光客まで巻き込んだ問題に発展してしまったそうです。
カンタンに言ってしまえば業者間のトラブルともいえますが、それが原因で『ちょっと行きづらい・・・』という声もあるようです。
今回、筆者が利用したのは大泊ビーチ奥側の「大泊ビーチ(詳細上記)」です。(2016年4月現在)
筆者が訪れた際には何のトラブルもなく、安全でキレイな海を満喫することができました。スタッフの方々もとても親切でした。
せっかくの美しい海。なるべく早く問題が解決し、誰もが心置きなく楽しめる場所になってほしいと願ってやみません。
3.ちょっとディープに島ドライブ
1日ぼーっと海を眺めて過ごす時間は魅力的ですが、伊計島には“マニア心をくすぐる”ディープスポットが点在しています。
『人とは違う沖縄体験がしたい』という人はぜひ参考にしてみてください♪
3-1.イチの里 仲原遺跡
まずは、伊計ビーチから車で約3分、大泊ビーチからは車で約10分の場所にある「イチの里 仲原遺跡(なかばるいせき)」から。
コチラは沖縄県内でも最大級の、縄文時代後期ごろの村落跡が発見された場所。写真からも分かるように、教科書でお馴染の「竪穴式住居」が復元修復されていて、ちょっとした広場のようになっています。
この場所からは、復元されているモノ以外にも竪穴式住居跡が23棟発見されました。ほかにも土器や装飾品・石斧(せきふ)なんかも出土しているのだそう!
う~ん、歴史好きにはなんとも堪らないロマンに満ちた空間です。
復元された竪穴式住居は、近くで見ると意外と大きいことに驚きます!住居内に入ることが出来ないのが残念・・・。
お気づきかとは思いますが、観光客はほとんど来ないであろうマニアのための(地味な)穴場観光スポットです。
“ハブ注意”の看板がそこかしこにあるのもグッとくるポイント。
あふれ出る知的探究心を抑えきれない人には絶対オススメです!
(※真面目な話、ハブには注意。無闇に草地に入ってはダメ絶対)
【イチの里 仲原遺跡】
■アクセス:googleマップ・カーナビ等“仲原遺跡”で検索OK
■見学時間:特になし
■見学料 :無料
■駐車場 :なし
■その他 :駐車場はありません。迷惑にならないよう道の端に寄せて停めましょう。
また、周囲に外灯はないため明るいうちの見学が◎。
3-2.伊計グスク
お次は伊計島の入口近く、伊計ビーチ前の道路をはさんだの向かい側にある「伊計グスク」です。
沖縄の「グスク」とヒトコトで言っても様々なタイプがあります。
そもそも『グスクとは何か?』という疑問への答えは諸説あり、現在でも“コレだ”というハッキリとした説は固まっていないのだとか。
ただ、沖縄に数百あると言われるグスクの多くが「聖域」と考えられているそうです。
ココ「伊計グスク」は今帰仁城跡や勝連城跡と同じく、いわゆる“城タイプ”のグスク。規模は小さいですが、その昔は中国との貿易拠点だったと考えられています。
手スリなど整備されていますが、草木がうっそうと生茂っているため散策は困難です。
現在は砂州で陸と繋がっていますが、以前は陸からは独立した岩山だったこともあり、現在でも潮が満ちて渡れなくなる場合があります。
沖縄マニアなら多少の困難があっても散策をしたいトコロですが・・・。
「伊計グスク」は現在でも拝所が点在する神聖な場所。
かつては船で渡るしか方法がなく、海を隔てた陸から祈りを捧げていたそうです。
もしかすると、先人たちに倣い陸からそっと祈りを捧げる方が良いのかもしれません。
【伊計グスク】
■アクセス:伊計島ビーチ前の道路を挟んだ向かい側。海岸へ降りて右手前方。
■見学時間:特になし
■見学料 :無料
■駐車場 :なし(周辺の駐車場を利用のこと)
3-3.伊計島の散策ポイント
このほかにも、島内には各所に「ガー」と呼ばれる、湧き水が出る泉がいくつかあります。
海に囲まれた離島では水はとても貴重なもの。
その昔は、生活に欠かせない場所として、また島の人々の憩いの場所として機能していたそうです。
上下水道が整備され役目を終えた今でも、島の人々に大切にされています。
ご紹介したように、ココ伊計島には決して派手ではありませんが、島の歴史や文化を肌で感じることができるスポットが随所にあります。
繰り返しになりますが、車であればハジからハジまで10分程度の小さな島。
足の向くまま、気の向くまま散策してみれば、アナタの好奇心をくすぐる面白い発見がいっぱいあるかも!
4.伊計島へのアクセス
那覇空港から車で沖縄自動車道を経由して沖縄北ICまで。その後、県道36号線をうるま方面へ。
海中道路→平安座島→宮城島(すべて県道10号線)を経由して、所要時間:約90分。
※路線バスを乗り継いで行くことも可能ですが、本数がかなり限られます。
バスでの旅にこだわりがなければ、レンタカーやタクシーで行くのがオススメ。
5.思い立ったら伊計島へ行けぇ!
©OCVB
“何もしない”をするための時間。
“今とは違う時・文化”を生きる人々を感じる場所。
“初めてなのに懐かしい”そんな気持ち。
憧れだと思っていた沖縄の離島も、本島から車で行ける場所にあるのなら、何だかグッと気軽に楽しめそうじゃありませんか?
橋を1つ越えるたび、輝きを増すブルーの海を見つけに・・・今度の沖縄旅行はちょっとだけ足を伸ばして沖縄の島旅に出掛けちゃいましょう♪