AIEN BAKERY(アイエンベーカリー)は、北中城村の高台に広がる閑静な住宅街にあるパン屋さん。
住宅街の中でも奥に位置するため、知る人ぞ知る隠れ家的な店舗です。
元外国人住宅をフルリノベーションし、モルタルで仕上げたスタイリッシュかつ洗練された店内。
一般的にイメージするパン屋さんとはかけ離れた、唯一無二な雰囲気が感じられます。
この記事では、そんなAIEN BAKERYの店内、テラスエリア、オススメパン、基本情報についてお届けします!
1.AIEN BAKERYはこんなお店
2. AIEN BAKERYのこだわりのパン
2-1. AIEN BAKERYといえばクロックムッシュ
3. AIEN BAKERY基本情報
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1.AIEN BAKERYはこんなお店
グレーのカラーリングで統一された建物とヤシの木の組み合わせはパン屋さんらしからぬ“かっこいい”店構え。
店内も同じく床から天井までグレー一色。
なんでも店内はモルタルで仕上げられており、この珍しい造りはお客様のみならず県内・県外の建築関係の方が視察に訪れるほど注目されているんだそう。
パンが並ぶエリアの裏手には、イートインのスペースが設けられています。ベーカリーでは珍しい、購入したパンを落ち着いていただけるエリアがあるのは嬉しいポイント。
また、店舗に向かって左手にはテラスが開放されています。木々に囲まれたテラスは住宅街の中にいることを忘れてしまう開放的な雰囲気。こちらも食事OKなエリアです。
「公園みたいなイメージで使ってほしくてイートインスペースとテラスを設けたんです。」と語るのは店長の北方さん。
「AIEN BAKERYがあるのは国道沿いでも無いんで、目指してもらわないと来てもらえないんです。
だから、せっかく来ていただけるお客様には、出来れば公園みたいにゆっくりしてほしいんですよね。」との想いが。
▲店長の北方さん▲
そんな、想いが込められた店内のイートインスペース、テラスどちらも魅力的で「どこでパンを食べようか」と、ついつい迷ってしまいます。
2. AIEN BAKERYのこだわりのパン
AIEN BAKERYでは焼きあがった約30種類のパン達が店頭に並んでいきます。大きな窓から差し込む太陽の光に照らされたパンは、まるで輝いているようで見ているだけでもワクワク。
この店頭に並ぶパンの数々、じつはAIEN BAKERYでは店舗だけでなくパン作りにもこだわりが。
この地でオープンする前は、恩納村にあるOISTこと「沖縄科学技術大学院大学」の学食カフェとして2020年4月にスタートしたのが始まり。
OISTでは多国籍な先生・学生が集まるため、多様な食文化に対応する必要があり、学食カフェとして営業する条件にヴィーガン対応のメニューが求められたと言います。
その際、「一部のパンをヴィーガン対応にする」のではなく「ほとんどのパンをヴィーガン対応にしよう!」と、牛乳やバターといった乳製品や卵を使わず”オイル”をベースにしてパン生地作りを行うことに。
結果として、軽い仕上がりのパン生地に辿り着きます。材料や作り方にこだわるスタイルは2023年7月の移転オープン後も変わっていません。
現在は、アレルギー持ちのお子様がいるご家族に喜ばれているんだそうで、「お客様に乳製品や卵が入っていないパンはありますか?と聞かれるんですけど、僕らのパンは入っているパンの方が少ないんで、逆に入っているパンをお伝えして、それ以外からお選びくださいと伝えています」と、店長の北方さんが嬉しそうに語っていました。
2-1. AIEN BAKERYといえばクロックムッシュ
AIEN BAKERYの中でも特に人気なのが見た目から食欲をそそられる「クロックムッシュ(330円)」です。
ベーコン・チーズ・自家製ソースが味わえて食べ応え抜群。予想に反してしつこさが無く、まるっとひとつ食べきれてしまいました。
甘いもの好きな方にオススメなのが「はちみつチーズベーグル(352円)」です。焼き上げられたチーズにはちみつ、それにベーグルの相性が文句なし。甘じょっぱさが絶品であっという間にペロリ。この甘さとしょっぱさの絶妙なバランスがクセになる味わい。
パンのお供にコーヒーもオススメ。店内ではパンだけでなく、コーヒーをはじめとするドリンクも提供しています。オーダーした「ブラウンシュガーラテ(560円)」は、一口いただけば黒糖の甘さが口の中に広がる一杯。パンとの相性は言わずもがな、一緒にいただけばもう・・・最高!
テイクアウトももちろん良しですが、素敵なイートインスペース、開放的なテラスでいただくパン・ドリンクはより格別。ぜひ時間をつくって現地でいただくのがオススメですよ。
3. AIEN BAKERY基本情報
AIEN BAKERYは、沖縄の中部エリア「北中城村」に店を構えます。
那覇空港からは車で約1時間の距離。
沖縄県民でも迷ってしまうような、住宅街の奥にあるためGoogleMAPで確認するのがオススメ(店長さんいわく、車のナビなどでは場所が表示されないためGoogleMAPで確認をお願いしますとのこと)。
店舗前に駐車場が用意されているので、車でお越しの方はこちらに停めましょう。主要の幹線道路から住宅街に入っていくと、道が細くなっていくので運転にはお気を付けください。
- 住所
- 沖縄県北中城村仲順263
- 営業時間
- 8:00~16:00 月・火定休
おわりに
唯一無二な世界観が広がる店舗、こだわりの製法で作ったパンもさることながら、AIEN BAKERYの隠れた魅力が店名に込められた「想い」にあります。
店名にあるAIENとは四文字熟語の「合縁奇縁」から来ていて、店名に込められた想いを体現するかのように、取材時にもお客様を歓迎する場面を多く目にしました。
駐車場に車を停める際は、店内から出向き駐車場の誘導を行ってくれるのに始まり、お客様が店内に来たときには「おはようございます」、「こんにちは」、店を後にするときは「いってらっしゃい」との暖かい声が響き渡ります。
その光景はスタイリッシュで洗練された店構えとは相反し、お客様との縁を大切にする優しい雰囲気に溢れ、「このギャップもAIEN BAKERYの魅力かな」なんてふと思いました。
心まで温かくなるAIEN BAKERYにぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。