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思いついたら世界遺産へ!勝連城跡で歴史ロマンに出会う旅

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公開日:2015/10/9

勝連城跡

史跡名所が数ある沖縄の中でも、1年を通して多くの人が訪れている勝連城跡(かつれんぐすくあと)。世界遺産に登録されているグスクとしては最古のものとなり、難攻不落の『鉄壁の城塞』としても知られています。

今回は『勝連城跡って何が魅力なの?』というアナタのために、歴史やみどころポイントなどを分かりやすくご紹介。 勝連城には沖縄のヒーローが住んでいた?!歴史ロマンたっぷりの勝連城跡の旅スタートです♪

1.鉄壁の防御!勝連城跡ってどんなトコロ?
2.反逆者?英雄?勝連城跡、最後の城主とは
3.勝連城跡のみどころはコレ!
4.勝連城跡・周辺の観光スポット
5.勝連城跡へのアクセス
6.思いついたら立ち寄れる世界遺産

1.鉄壁の防御!勝連城跡ってどんなトコロ?

勝連城跡©OCVB

沖縄には9つの世界遺産があります。そのうちの1つ「琉球王国のグスク及び関連遺産群」に首里城や今帰仁城跡などと並び登録されているのがココ勝連城跡です。

沖縄本島の中北部・中城湾(なかぐすく湾)と金武湾(きん湾)に挟まれた勝連半島。その海を見下ろす小高い丘の上に勝連城跡はあります。 堅固な城壁と、防御に徹底して設計された作りから『鉄壁の城塞』としても知られています。

近くで見ると、迫りくるような城壁になんとも言えない緊張感を覚える重厚なグスクです。 しかし、その鉄壁の城塞の向こう側に広がる景色は絶景! 実は勝連城跡はその景観の美しさからも人気のです。

標高は60mから一番高い場所でも98mほどですが、周囲に高地がないため360度のパノラマが見られます。 勝連城跡

そんな勝連城・最後の城主が「阿麻和利(あまわり)」。

『鉄壁の城塞』にふさわしく、阿麻和利は最期まで琉球王府に抵抗した人物であったと言われています。 なるほど。勝連城跡を見ると感じる“孤高”というイメージもあながち間違いではないかもしれません。

そう、景観もさることながら歴史好きにたまらないのがこの勝連城跡。訪れる上で、この阿麻和利のことを知っていると面白さも100倍?! ということで、まずは最後の城主・阿麻和利について少しご紹介したいと思います。

2.反逆者?英雄?勝連城、最後の城主とは

勝連城跡

沖縄の歴史において、「阿麻和利(あまわり)」は「護佐丸(ごさまる)」と並ぶ超有名人。当時、二人は按司(あじ)と呼ばれる実力者でした。 しかし、つい最近まで二人の評価はまるで正反対。護佐丸がヒーローとして愛されていた一方、阿麻和利は反逆者として伝えられていたのです。

ところが、歴史の研究が進むにつれて阿麻和利は人徳も財力もある『すごい人』だったということが分かったのです。 決定的だったのは、沖縄最古の歌謡集“おもろさうし”で「肝高の阿麻和利(きむたかのあまわり)」として賛美されていたことでした。

肝高=お心が高い・英雄として国王にも負けない実力者と称されていました。悪者どころか“時のリーダー”として信頼される人物だったのです! 現在、阿麻和利に対する歴史的評価は見直され、ちゃんと汚名は返上されました。

3.勝連城跡のみどころはコレ!

阿麻和利のことが少し分かったところで、さっそく勝連城跡のみどころをご紹介していきたいと思います♪

3-1.「四の曲輪」に待ち構える階段

勝連城跡

勝連城跡は「曲輪(くるわ)」と呼ばれる区画から出来ています。 「四の曲輪」→「三の曲輪」→「二の曲輪」→「一の曲輪」と進むにつれて、だんだんと標高が高くなっていきます。

まずお城の正面でひときわ存在感を放つのが「三の曲輪」に上がるためのこの階段。傾斜がきつく長い階段は、なんと標高差20メートル!しかも嫌がらせとしか思えないほど大きく旋回していて先が見えません・・・。

それもそのはず、この階段は『鉄壁の城塞・勝連城』第一の関門なんです。敵が攻めてきた時のため、わざと上りにくい階段を用意。城壁の上からも攻撃できるように設計されているという念の入れよう。

阿麻和利の最期、首里の王府軍が攻めてきた時もこの階段で激しい攻防があったとか。

3-2.城壁と「一の曲輪」を望む景色

勝連城跡

息を切らせながら階段を上った先にあるのが「三の曲輪」&「二の曲輪」です。

正面に建つ「一の曲輪」に向かって、カーブを描きながら伸びていく城壁はみどころの1つ。 また「三の曲輪」には阿麻和利をまつる肝高の御嶽(うたき)があります。この他にも城内では様々な場所で御嶽を見ることができます。

『鉄壁の城塞』という顔を強調してきましたが、城塞としてだけでなく神様を祀る神聖な場所として今でも大切にされていることが良くわかります。 沖縄の人たちが大切に守り続けてきた御嶽ですから、側を通る際にはしっかり敬意をはらいたいものです。

勝連城跡©OCVB

また「二の曲輪」には、当時の建築様式のなごりである礎石を見ることができます。 ここには今でいう役所のような役割を持った「殿舎(でんしゃ)」と呼ばれる建物が建っていたと考えられています。

3-3.最後の難関をこえ絶景へ

勝連城跡

残すところ「一の曲輪」のみ。と思ったらまた階段が・・・。最初に比べれば長さこそ短いものの、かなりの急勾配が続きます。 細い階段を抜けた先「一の曲輪」に1歩足を踏み入れればそこは360度の絶景です!

勝連城跡

北は自然豊かなうるま市、南は神の島「久高島」まで。 そして、よ~く見ればライバル・護佐丸のいた「中城城跡(なかぐすくじょうあと)」も見ることができますよ♪今の私たちと同じように、阿麻和利もこの美しい景色を眺めていたのでしょうか。

道向かいにある「あまわりパーク」の常設展では勝連城にまつわる歴史がよく分かりますので、ぜひ合わせて足を運んでみてください。

勝連城跡(あまわりパーク)
住所
沖縄県うるま市勝連南風原3807−2

TEL
098-978-2033

HP
https://www.katsuren-jo.jp/

営業時間
9:00~18:00

備考
料金 大人600円 小人400円※あまわりパークセットのみで、勝連城跡単体の料金設定はありません。

4.勝連城跡・周辺の観光スポット

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最後に勝連城跡周辺の観光スポットをご紹介します!

オススメはなんといっても勝連半島から平安座島(へんざじま)・浜比嘉島(はまひがじま)・宮城島(みやぎじま)・伊計島(いけいじま)へと繋がる「海中道路」。

海に向かってまっすぐに伸びる道路は言葉に出来ない爽快感! 海中道路の途中には「海の駅 あやはし館」があり、沖縄グルメを味わったり、お土産を買ったりすることができますよ♪目の前に海が広がるので、ちょっとしたビーチ気分を楽しむことも。

勝連城跡で散策した後は、ぜひ足を伸ばしてみてくださいね!

【海中道路へのアクセス】

勝連城跡から県道10号線経由で海中道路方面へ約10分。

【海の駅 あやはし館】

■営業時間:

夏季:09:00~18:00 土日・祝祭日は18:30まで

冬季:09:00~18:00

■TEL:098-978-8830

■住所:沖縄県うるま市与那城屋平4番地 (平安座島へ渡る海中道路 途中)

■URL:http://ayahashikan.co.jp/

5.勝連城跡へのアクセス

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【車でのアクセス】

那覇空港より沖縄自動車道経由、沖縄北ICまで。県道36号線うるま方面へ。 所要時間約60分。

※カーナビの設定は電話番号ではなく下記住所を入力のこと。

【バスでのアクセス】

■那覇バスターミナルから屋慶名線(やけな線)27番、「西原」バス停下車。 運賃1,240円。(バス所要時間:約120分)。バス停から徒歩10分。

■那覇バスターミナルから与勝線(よかつ線)52番、「勝連城跡前」バス停下車。 運賃1,210円。(バス所要時間:約120分)

※本数が少ないので出発前に要確認

<バスなび沖縄>

■URL:http://www.busnavi-okinawa.com/map/

<勝連城跡 詳細情報>

■観覧時間:特になし(※夜間の見学は暗いので足元注意)

■休園日:年中無休

■駐車場:あり(無料)

■観覧料:無料

■その他:駐車場横に、案内所・売店・トイレあり

■住所:沖縄県うるま市勝連南風原3908

■TEL:098-978-7373

■URL:http://www.katsuren-jo.jp/

6.思いついたら立ち寄れる世界遺産

勝連城跡は、24時間年中無休で開放されている世界遺産。 観光の行き帰りやドライブ途中に思いついたら気軽に立ち寄れるのが嬉しいポイント♪

サンライズやサンセット・夜景まで楽しめちゃう。 時間帯や季節によって表情が変わるのも、多くの人を魅了する理由なのかもしれません。 天候や夜道の足場には注意しながら、色々な勝連城跡を楽しんでくださいね!

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