日本最西端の与那国島は、黒潮の海に囲まれ、「ハンマーヘッドシャークの群れ」を、高確率で見ることができる国内で最高レベルのダイビングエリアです!
欧米やアジアのダイバーも潜りに来るほど世界的に有名な場所なんですよ。
ダイビングシーズンには、運が良ければ、100尾以上の通称※ハンマーリバーに出会えます。
今回は与那国島初上陸の筆者が、ハンマーヘッドシャーク狙いダイビングに挑戦してきました。
実際に潜って感じたことや魅力・潜り方・注意点などをご紹介します。
<目次>
1. ダイビングポイント
2. ダイビングシーズン
3. おすすめダイビングサービス
4. 潜り方
5. スケジュール
6. おわりに
1. ダイビングポイント
島の最西端の岬「西崎(いりざき)」周辺では、ハンマーヘッドシャークたちと高確率で会うことができます。
潮当たりの良く、海況が良い時には、ハンマーの群れが川のようになって泳ぎ、流れる「ハンマーリバー」が目の前を通り過ぎることも。
こんな光景を見ることができる場所は、世界でもなかなかない!?
西崎(いりざき)
ボートの移動時間:久部良港より約5分。
最大水深:30~40m
レベル:中級ダイバー以上
(目安:経験本数50本以上、ブランク半年以内)
ポイントの説明:ハンマーヘッドシャーク群れが期待できる、与那国島代表のビックポイント!
「南の根」や「ハンマーヘッドロック」などの隠れ根や、「赤土」の連続する棚、ダイナミックな地形と潮流、魚影を楽しめます。
海底が70mもある沖合からエントリーし、中層(18m位)を流してサメを探す潜り方や、隠れ根や棚に着底する潜り方など、潮流の向きや速さによってコースはさまざま。
ガイドは、ハンマーがいたらタンクを叩いて知らせてくれます。
その時ハンマーに向かってダッシュしますが、群れにある程度近づいたら一旦止まり、群れと並行して泳ぐようにすればハンマーの群れは近づいてきますよ。
群れの中に突っ込んでいくような泳ぎ方をすると、ハンマーは深場に逃げたり・スピードアップして泳ぎ去ってしまうので、くれぐれも注意しましょう!
2. ダイビングシーズン
ハンマーヘッドシャークのシーズンは、12~4月頃になります。
水温は24度前後なので、5mmまたは6.5mmウエット+フードベストやドライスーツがあれば快適に潜れます。
ハンマーのポイントは島の南西にある為、冬場(北寄り風の時)コンディションが良く、南寄りの風になってしまうと行きにくいです。
また有名な「海底遺跡」も島の南側にあるので、冬場がシーズンですよ。
一度の旅行で、ハンマーと遺跡の両方を楽しめることもありますよ!
3. おすすめダイビングサービス
今回お世話になったダイビングサービスです。
民宿よしまる荘併設・目の前の港から出港!
ハンマーポイントまで5分、遺跡ポイントまでは15分の好立地です。
必ず1グループにガイドとアシスタントが付き、安全管理もしっかりしていて、安心して、快適に潜る事ができました。
冬のダイビングにはうれしい大浴場完備!
※タンクはアルミ・スチール選択可能。
【与那国ダイビングサービス】 住所:沖縄県八重山郡与那国町与那国3948-3 電話番号:0980-87-2658 公式HP:http://www.yonaguniyds.com/ |
4. 潜り方(与那国ダイビングサービスの場合)
平均水深が深く、潮の流れのある与那国島でのダイビングは、すべてボートダイビング。アンカーリングリングしないドリフトスタイルです。
ダイビング専用ボート2隻を使って、レベル別・リクエスト別にチームが分かれます。
潜降・浮上時にロープは使わないので、しっかりと浮力調整して、潜降・浮上してください。
また、1ダイビングごとに港に戻ります。
船を停泊させている久部良港は、与那国ダイビングサービス・民宿よしまる荘の目の前なので、ダイビング後ウエットスーツを脱いだら、楽な格好で休憩できます。
実際に潜ってきたスケジュールと基本的な潜り方、注意点などをまとめてみました。
●エントリー方法
船尾からジャイアントストライドエントリー、またはラダー(階段)を降りてエントリー。
エントリー後は速やかに船から離れて潜降。待っている2列目以降のダイバーは前方を確認して、間を空けずにエントリーしましょう。
水中カメラやビデオをお持ちの方は、ラダーを降りて腰まで浸かり、ゆっくりカメラやビデオを水中に入れ、前方に泳いでください。船から十分に離れた後、潜降します。
●集合場所
水中集合になります。ガイドの位置を確認して、水深約10mの中層に集合しましょう。
●潜水中はガイドの指示に従う
常にガイドを視野に入れ、グループから離れないようにしてください。
水中でトラブル(カメラ水没など)が起きたら、ガイドまたはアシスタントへ教えてください。
単独での浮上禁止です。
ハンマーヘッドシャーク等の回遊魚を絶対に追いかけないでください。
残圧の報告は、70と50でガイドまたはアシスタントに知らせましょう。
●安全停止
水深5mで3分程度の安全停止を行ないます。ガイドと同じ水深キープをお願いします。
緊急時はガイドの指示に従うようお願いします。
●浮上のサインが出たら速やかに水面に顔を出す
浮上が遅れると、安全にエキジットできない場合があります。
浮上後は、ガイドの周囲に小さく集まり、指示があるまで船には近づかないでください。
●エキジット
ラダーをしっかりつかみ、はしごのように上がってください。
(※ラダー最下段は掴まないでください。波で上下に揺れることがあり危険です。)
フィンを履いたままエキジット。カメラ、ビデオ等は船上のスタッフに必ずお渡しください。
風や流れが強いときは船上よりロープを投げます。ロープにつかまって、順番にエキジットしてください。
5. スケジュール(アイランドホテル宿泊の場合)
08:00 宿へお迎え
⇒申込書・健康チェック表を記入・器材の準備。
08:45 船に集合
09:00 1本目のダイビング・出航
10:00 帰港
⇒シャワーまたはお風呂・休憩
11:15 船に集合
11:30 2本目のダイビング・出航
12:30 帰港
⇒シャワーまたはお風呂・休憩
13:00 昼食(民宿よしまる荘食堂またはテラスにて、温かい手作りランチ♪)
⇒民宿よしまる荘の、リビング・和室・ロビー・テラスなどで、のんびり休んでください。
15:15 船に集合
15:30 3本目のダイビング 出航
16:30 帰港
⇒器材片付け・シャワーまたはお風呂・ログ付け
17:30 宿へお送り
※貴重品や濡れて困る荷物は船に持ち込まず、ダイビングサービスのロッカーに保管しましょう。
6. おわりに
今回の旅は「ハンマーヘッドの群れ」を見ることが目的でしたが、ダイビングに臨む準備の重要性を改めて感じました。
ぜひ、ダイビング経験を積んで与那国「ハンマーリバー」を目指してください!
シーズン中は日本・世界中からダイバーがやってきて混み合いますので、早めの旅行計画を。