那覇の観光と言えば、ゆいレールでもアクセス至便な国際通り周辺と首里城の2拠点が関の山。
那覇の見どころって2つだけ?!いえいえ、もちろんそんなわけありません。
琉球王朝から続くながーい歴史がいまも那覇には息づいているのです。
今回は、那覇の”穴場的”観光スポットを巡る乗合い観光タクシーをご紹介します。
運転もガイドもドライバーさんにおまかせ!
沖縄のさらなる深みを知る3時間の旅の始まりです。
<もくじ>
1.乗合観光タクシーの概要
1-1.9時出発 琉球ロマン・歴史探訪コース
1-2.13時出発 伝統菓子・泡盛堪能コース
2.おわりに
1.乗合観光タクシーの概要
今回ご紹介する乗合観光タクシーは、「琉球の歴史・ロマンと、隠れた名所を巡る」をテーマに、2017年12月~2018年1月の金・土限定。
午前出発は「琉球ロマン・歴史探訪コース」。
午後出発は「伝統菓子・泡盛堪能コース」とまったく趣旨の異なるコース設定になっています。
出発はいずれも国際通りのてんぶす那覇前。ゆいレール牧志駅からは歩いて3分ほど。
料金はおひとり様¥3,500です。
※車両は人数によってセダンタイプになる場合もあります。
1-1.9時出発 琉球ロマン・歴史探訪コース
琉球ロマン・歴史探訪コースは、琉球王朝からの続く沖縄の風土やおもてなし文化を感じられる内容。
はじめは識名園へ
識名園は琉球王朝の別邸でもあり、お客様をおもてなしする場所でもありました。江戸幕府と中国政府の貿易の中継地点として栄えた琉球王朝ならでは、日本庭園の要所要所に中国的な趣向がほどこされた沖縄ならではのお庭。
入園料込み、さらにはドライバーさんのガイドもありますので、沖縄の歴史に俄然興味がわいてきます。
首里観音堂
京都・奈良ならまだしも、沖縄観光で寺社仏閣って予想外!
2つめの立ち寄りスポットは首里観音堂は、地元の人が旅の安全祈願で訪れる観音堂。
その昔、息子の王子を人質に獲られた王様が、息子が無事帰ってきたら観音堂を建立しようと願掛けしたそう。
その後無事王子が帰ってきたため首里観音堂が立てられ、琉球の国王が国の安全を祈願・参拝する場所になったそうです。
眼下には那覇市街地が一望。
運が良ければ、合掌犬の「コナン」に出会えるかも♪
首里琉染
お次はおもてなしの場を彩る布。沖縄の染め物と言えば独特な色使いが特徴です。
首里琉染は沖縄らしいパターンが魅力の紅型や、オリジナルのサンゴ染めを見学できます。
作品の由来や製造過程を見られるのはこのコースならでは。
山城まんじゅう
旅の締めくくりは、穴場の中の穴場。
観光客はほとんど行かない超地元密着型のお店「山城まんじゅう」。
首里三大まんじゅう※のひとつで、170年の歴史があります。
※山城まんじゅう、ぎぼまんじゅう、天妃前まんじゅうの3つ。どれも100年を超える歴史あり!
月桃の葉の上で蒸し上げたできたてのおまんじゅうは、薄皮の中にぎっしりと詰まったあんこがつまっています。
山城まんじゅうではお土産にひとついただけますので、ぜひその場でほおばってみてください。
1-2.13時出発 伝統菓子・泡盛堪能コース
午後スタートのコーステーマはお菓子とお酒。
出発は13時、これまたてんぶす那覇から出発です。
謝花きっぱん/新垣ちんすこう
最初の目的地は曜日によって異なり、金曜日は謝花きっぱん、土曜日は新垣ちんすこうに立ち寄ります。
謝花きっぱん
謝花きっぱんでは「橘餅(きっぱん)」と「冬瓜漬」をお楽しみいただけます。
「きっぱん」「冬瓜漬」は琉球時代から続くお菓子で、おもてなしコース料理のデザートでも食べられていた沖縄の高級菓子。
地元では有名な銘菓で主にお茶菓子として買われる方が多いのです。
作るのに手間がかかるので、現在製造しているのは謝花きっぱんさんだけなんですよ!
新垣ちんすこう
土曜日の立ち寄りスポットになる新垣ちんすこうはちんすこうの老舗。
ちんすこうと言えば、素朴なのになんとなくコクがある独特の風味。よくよく考えるととっても個性派なお菓子、ちんすこう!
新垣ちんすこうさんでは、試食ができる他、お店の歴史やこだわりを説明していただけます。
泡盛酒造
スイーツに続いてはお酒!沖縄のお酒といえば泡盛ですね。
那覇市内にも酒蔵があるのですよ。
乗合観光タクシーでは、瑞穂酒造もしくは瑞泉酒造いずれかに立ち寄ります。
工場の中に入ると泡盛の香りがふわっと。
泡盛は寝かせるほどに芳醇な香りと味わいが増し、3年以上寝かせた泡盛は古酒(くーす)と呼ばれます。
樽の中で育つ泡盛、どんな味なのか。。。
という事で酒造内を案内してもらった後は、お待ちかねの試飲!
寝かせ方によっても味が全然違って面白い。ついつい飲み過ぎてしまいます。
瑞泉酒造に立ち寄られた際は、お土産に「福ませ梅」はいかがでしょうか。
「沖縄黒糖使用梅酒」の製造後に残る梅をした商品で、まろやかな甘みと酸味が特徴。後から泡盛の香りがほんのり楽しめますよ。(※商品には若干のアルコールが含まれています)
夏には冷凍してシャーベットがおすすめ!
運転する必要が無いからみんなで飲めるというのも、タクシーのいい所です♪
首里城
やっぱり外せない世界遺産の首里城へも立ち寄ります。
首里城の本殿に至までには沢山の門があるのですが、それぞれに意味があります。
いくつもの門をくぐり抜け、見逃しがちなチェックポイントもしっかりチェック。
運が良ければ1日3回ある琉球舞踊が見られる事もあります。
首里城では約1時間ほど時間がありますので、本殿(有料/各自負担)や西のアザナ(無料エリア)で景色を楽しんでみてください。
デザートラボショコラ
首里城を歩いて疲れた後にはコーヒーブレイク。最後は首里のマダムに人気のデザートラボショコラへ。
デザートラボショコラではお店自慢のコーヒーとクッキーをサービスいただき、束の間のコーヒー休憩。
クリスマス期間は焼き菓子詰め合わせ(ドリンク無)をもらえますよ!
2.おわりに
最後はてんぶす前に戻って解散。ドライバーの方や一緒に乗ったメンバーと別れるのが何だか少し寂しくなってしまいます。
ザっと内容をご紹介させていただきましたが、自分では思いもつかないようなコースだったのではないでしょうか。
乗合いタクシーだから、ひとりでも参加できる&料金は¥3500均一。
「袖振り合うも多生の縁」といいますが、この乗合いタクシーを一緒に巡る人との出会いも楽しめたらいいですね。
首里・乗合観光タクシー概要 運行期間:平成29年12月~平成30年1月の金・土(12/29・30除外) 予約:098-857-4150(沖一ハイヤー) 前日の16時までにご予約ください。 料金:おひとり様¥3,500 ※お申込み人数に合わせて車両を変更します。 詳細:http://ogb.go.jp/okiunyu/info/291127.pdf |