天然記念物のイリオモテオオヤマネコなどが生息し、島の約9割が原生林に覆われたマングローブ生い茂る「西表島」。
訪れる人の多くは、その手つかずの自然を体験したいという思いで来ているのではないでしょうか。
しかし初めて西表島に行く人にとって、押さえておくべきスポットはどこなのか、またそもそもどんなツアーがあるのか、など分からない点も多いはず。
今回はそんな気になる疑問についてお答えします!
<目次>
1. 西表島の見どころ
1-1 仲間川(なかまがわ)
1-2 ピナイサーラの滝
1-3 マリユドゥの滝・カンビレーの滝
1-4 星砂の浜
2. ジャンル別に見るオススメツアー
2-1 周遊観光
2-2 カヤック・カヌーなどのアクティビティ
3. ツアーの相場
4. おわりに
1. 西表島の見どころ
沖縄本島についで、沖縄県で2番目の面積を誇る「西表島」。
島のほとんどは亜熱帯植物やマングローブに覆われ、まるで日本とは思えない鬱蒼としたジャングルが広がっています。
また島固有の動植物も数多く存在し、人間の手の加えられていないエリアも多いことから、いまなお研究が進められており、学術的にも貴重な島なのです。
まさに自然の宝庫ともいえる西表島の、見ておくべきいちおしスポットをお教えします。
1-1 仲間川(なかまがわ)
仲間川は、島の東部を流れる西表島で2番目に大きな川。現在日本に植生するマングローブの約1/4が、この仲間川流域に生息しています。
また上流には樹齢400年日本最大の「サキシマスオ」がそびえ立ち、その巨木からのびる根はまるで波のような独特の形状をしています。
1-2 ピナイサーラの滝
西表島の言葉でピナイは「白髭」、サーラは「下がったもの」という意味で、白髭が下がったかのような細長い滝の様子を表しています。
ピナイサーラの滝へ行くのには通常約1時間カヌーを漕ぎ、30分弱ほどジャングルの険しい道のりをトレッキングをする必要があります。
滝の落差は55mで沖縄県最大。滝壺では遊泳することもできるんですよ。マイナスイオンたっぷりの環境は、そこに来るまでの疲れを一気に癒してくれることでしょう。
1-3 マリユドゥの滝・カンビレーの滝
「日本の滝100選」にも選ばれているマリユドゥの滝。島の言葉でマリは「円い」、ユドゥ「淀み」という意味で円い滝壺にちなんでそう名付けられています。
マリユドゥの滝からさらに上流へ登ると現れるのがカンビレーの滝。カンビレーとは「神の座」という意味を持ち、パワースポットとしても注目されています。
大きな岩盤を一気に流れる水流は圧巻です。
1-4 星砂の浜
西表島の魅力はジャングルのみに尽きません。星砂の浜は西表島北部に位置するビーチ。県内のお土産屋さんなどで売られている「星の砂」は、じつは砂状の生き物の殻の部分。しかし、ここ星砂の浜では生きたままの状態で見ることができますよ。
また目の前の海は比較的穏やかで、魚も生息しているためシュノーケリングにもぴったり。家族でカップルで、のんびりとした島時間を楽しんでいただけます。
※星の砂は持って帰っても大丈夫ですが、環境保全のためほどほどにしておきましょう。
2. ジャンル別に見るオススメツアー
限られた時間で見どころを押さえて、効率的にツアーを周るなら観光周遊型のツアーがおすすめ。
現地をよく知るガイドさんの説明を聞きながら周るとおもしろみが増します。
ここからは観光周遊ツアーとあわせて西表島の自然を体感できるアクティビティツアーの2つにジャンル分け、おすすめのツアーをピックアップしてご紹介します。
2-1 観光周遊ツアー
体力に自信が無くのんびりまったり観光したい、でも主要な見どころは押さえておきたいという方にオススメなのが観光周遊ツアー。
目的地別にツアーの概要と、参考までに必要な体力の指標値を☆印で表しました。
(とはいえ体力には個人差があるので、あくまでもご参考までに)
①仲間川マングローブクルーズ・由布島と星砂の浜 体力★☆☆☆☆
様々な種類のマングローブが生い茂る仲間川を遊覧船で約70分程クルージングした後は、オリジナルグッズのショッピング。
その後は名物の水牛車に乗り、由布島の植物園へ移動します。
島の食材をふんだんに使ったランチを堪能した後は、星砂の浜を散策。そしてラストは白浜へ。
このツアーの嬉しいところは何と言っても、全て観光バスで移動ができること!体力に自信のないお子様やご高齢の方にもピッタリです。
②由布島とマリユドゥの滝・カンビレーの滝 体力★★★☆☆
沖縄県最長の浦内川を遊覧船でクルージングし、マリユドゥの滝トレッキングの出発地「軍艦岩」まで向かいます。
到着後はトレッキングスタート、大人の足でも30分強(もしくはそれ以上)かかる距離です。
さらに体力に自信のある方は、そこから歩いて15分程の場所に位置するカンビレーの滝を目指しましょう。
帰りの遊覧船に乗り、昼食を終えた後は、星砂の浜散策。その後は水牛車で由布島へ向かい、観光バスで解散場所まで向かいます。
このツアーにはトレッキングが含まれているので、体力に自信の無い方にはオススメできません。
しかし、自分の足で歩くことによって西表島の自然をより身近に感じて頂くことができるはずです。
③仲間川マングローブクルーズと由布島を巡る朝出発の半日コース 体力★★☆☆☆
仲間川を遊覧船で約70分程クルージングした後は、水牛車で由布島へ向かい由布島植物園を見学。
その後は観光バスで解散場所へ移動するという、所要時間4時間程のショートコース。
丸一日時間は取れないけれど、少しでも西表島を観光したい!という方には持ってこいです。
2-2 カヤック・カヌーなどのアクティビティ
西表島の自然を全身で満喫したいという方なら、断然アクティビティ系ツアーに参加するのが良いでしょう。
40以上もの川が流れる西表島で一番の定番であり、ポピュラーなのはカヤック・カヌーツアー。
遊覧船で周るよりも水面・マングローブとの距離もグッと近くなりより、臨場感を感じられること間違いありません。
①ピナイサーラの滝壺カヌー(カヤック)+体験ダイビングツアー(1日)コース 体力★★★★★
午前中はマングローブカヌーとジャングルトレッキングで憧れのピナイサーラの滝を目指します。所要時間は約1時間半弱。
天気が良ければ滝壺で泳ぐことも可能です。滝から帰ってきた後は、美味しい八重山そばのランチをいただきます。
そして乗船して40分程の体験ダイビングに繰り出すというコース。
西表島のジャングルのみならず、海も同時に満喫出来るという欲張りなツアー。ダイビングはちょっと・・・という方には、シュノーケリングのプランもあるのでご安心を。
②マリユドゥの滝とカヌー下り 体力★★★★☆
沖縄県最長の浦内川を遊覧船でクルージング。船着き場に着いたら、そこからマリユドゥの滝までのトレッキングです。
トレッキングを堪能した後は、お昼休憩。その後は、遊覧船で来た道のりをカヌーで川下りで船着き場まで戻ります。
ところどころにある小さな支流に入り込んだり、干潟に上陸して直接動植物に触れ合ったり、遊覧船では近付けないような場所にまで行けるのがツアーのポイント。
行きは遊覧船で行けることから★の数は、一つ少なくしました。
③星空観察ミステリーナイトツアー 体力★★☆☆☆
カヌーの上から西表島の星空を眺められる、大切な人とのデートにもピッタリのコース。
島には高い建物やネオンが無いため、真っ暗な夜空に落ちてくるかのような多くの星を見ることが出来ます。
天気が良ければ、天の川も見られるかもしれません。水の中には夜光虫が潜んでいて、パドルを漕ぐと水面がキラキラと輝きます。
またツアーの開始も夜からなので、朝が苦手な人にも嬉しいですね。
3. ツアーの相場
①周遊観光系
周遊観光系(半日)はおおよそ¥6000~¥8000程度、また当然ですが石垣島発より西表島の方がお安く、¥2000程の差があります。一方、一日ツアーだと¥10,000~¥13,000程度が一般的。
②アクティビティ系
これに関しては一概にいくらとは言えないほど、料金にバラつきがありました。
傾向としては、1日に複数のアクティビティが体験出来るようなツアーは比較的お値段が高めのようです。
ただ、お店によっては値段が前後致します。参加前にホームページや電話で必ず確認をしましょう。
4. おわりに
いかがでしたか?
ジャングルのみならず、美しい海にも恵まれた「西表島」。
沖縄と一言で言っても、その魅力は多岐に渡ることをご理解いただけたはず。
気になるアクティビティに挑戦して、島遊びを200%満喫頂けたら幸いです。
是非、今後の参考にしてみて下さい♪