知る人ぞ知る、那覇空港職員さん御用達の「空港食堂」。
どこにあるのか、本当に安いのか、観光客は居づらくないのか、そもそも美味しいのか。
いろんな面で気になる存在です。
そこで、沖縄旅行のしめくくりにと、空港でのアルバイト経験者であるた知人に連れて行ってもらいました。
レポートしたいと思います。
【1】そもそも「空港食堂」とは
【1-1】毎日通える格安の食堂
【1-2】一般の観光客も実は多数
【1-3】沖縄メニューいっぱい
【1-4】営業時間・営業日
【まとめ】
【1】1分でわかる!そもそも「空港食堂」とは
「空港食堂」は書いて字のまま、那覇空港内にある食堂です。
空港で働く人の利用が多数利用していますが、社員食堂ということではなく、一般人も歓迎。
特徴としては、下記が挙げられます。
【1-1】毎日通える格安がうれしい
基本的に全品650円以下。600円あれば十分満腹になれます。
(松花堂弁当タイプの「沖縄ランチ」のみ860円)
空港内ではほとんどのメニューが最安値で、毎日通っても安心です。
【1-2】一般の観光客も実は多数
職員の方が主な利用者ですが、観光客もOK!安心して入れます。
【1-3】沖縄メニューいっぱい
定番の沖縄家庭料理が楽しめます。
沖縄そば、ソーキそば、てびちそば、ジューシー、ゴーヤチャンプルーなど。
★詳しくは【3】メニューにて!
【1-4】営業時間・営業日
年中無休、営業時間は9:00~20:00 (ラストオーダー19:30)。
なお、朝9時~11時はモーニングセット、カレーライス、日替り弁当のみとなります。
(11時以降、モーニングセットは注文できません)
【2】場所は国内線到着ロビー1階のはしっこ
那覇空港リピーターの方でも、「空港食堂?どこにあるの?STAFF ONLYって書かれているバックヤード??」と言う、この食堂。
実は、1階到着ロビーの端っこにあります。
【2-1】目印は到着口A側・琉球銀行
国内線1階到着ロビーには、(外に背を向けた状態で)左に到着口A・右にBがあります。
空港食堂は、この到着口Aがある左側です。
那覇空港についたばかりの場合、2階から1階の手荷物受取場へ降りてくることになります。
このとき、
JTA・JAL・RAC・Jetstarは到着口A側へ、
ANA・ソラシドエアは到着口B側に着きます。(スカイマークは便によってどちらもあります)
もしB側に出た場合、手荷物を受け取ってから反対側の奥(手荷物受取場の番号でいうと①側)へいきましょう。
到着口Aから一般の到着ロビーへ出たら、さらに建物の左奥へ。琉球銀行があり、さらにその奥の通路の先が、空港食堂です。
【2-2】外観
一般客がくることをあまり想定していないのか、ちょっと照明が暗め。
ですが、のぼりが出ているので、間違えることはないはず。
中に入ると、食券を買って待つことになります。
テーブルでメニューをゆっくり見る、ということはないので、ここで注文を決めておきましょう。
沖縄独自のメニューには、料理の説明文がつけられています。県外から来た人・観光客に配慮されていますね。
【3】メニュー
沖縄の素材をつかった、沖縄家庭料理の定番がずらりと並びます。
食堂というと、本州であれば「きつねうどん」とか「ナポリタンスパゲッティ」、「ハンバーグ定食」などが並ぶイメージ。
ところがこちらは、「ソーキそば」とか「てびちそば」、「ゴーヤチャンプルー」といった顔ぶれに。
観光気分にもばっちり応えてくれるラインナップです。
【3-1】そば料理
沖縄の場合、そばといっても本州でいう「うどん」に近い、やや太目の麺が特徴。
蕎麦粉は使わず、小麦粉でできています。
そして沖縄料理といえば、豚。ソーキ(=皮付き豚ばら肉)やテビチ(=豚足)入りのそばは、柔らかい肉の触感、しつこくない脂、どこか甘く優しい味付けが楽しめます。
沖縄そば | 540円 |
ソーキそば | 650円 |
野菜そば | 650円 |
ポーク玉子そば | 600円 |
てびちそば | 650円 |
焼きソバ(みそ汁付き) | 600円 |
ポーク玉子そばも沖縄ならではのメニュー。ポークと玉子焼きがそばに乗っかっています。
【3-2】チャンプルー料理
チャンプルー=「混ぜこぜ」。野菜などいろんな素材をあわせて炒めた料理が並びます。
すべてご飯・みそ汁・漬け物付きで600円♪安さと満腹感がそろっています。
ゴーヤーチャンプルー | 600円 |
トーフチャンプルー | 600円 |
フーチャンプルー | 600円 |
野菜炒め | 600円 |
「トーフチャンプルー」の「トーフ」は、あの豆腐。
沖縄では、そばにドーンと豆腐がはいっているなど、豆腐が料理のメイン素材になることがあります。
ここでは、トーフが他の野菜、ニンジンやモヤシなどと一緒に「チャンプルー=まぜこぜ」されています。
「フーチャンブルー」の「フー」は、麩。
本州だと、お味噌汁に浮かんでいたりするあの”麩”も、沖縄では主役をはっています。
【3-3】丼もの、ランチセットなど
定番のチャーハン、カレー、オムライスなどもあります!
(同行者に沖縄料理が苦手な人がいても安心)
同時に、タコライスやポーク玉子、沖縄ランチといったご当地メニューもしっかりそろっています。
【3-3-1】モーニング/ランチ/日替わり
モーニング、ランチセット
モーニングセット | 430円 |
沖縄ランチ | 860円 |
モーニングセットは9~11時限定。トーストと目玉焼き、サラダという定番組み合わせ。
沖縄ランチは、値段でいうとこの食堂の最高級料理。
松花堂弁当タイプ(大き目の四角い弁当箱に十字の仕切りがあるもの)で、ごはん・サラダのほか主菜、副菜がそなわっています。
日替わり定食
月によってメニューはかわります。2015年9月はこんなメニューでした。すべて650円!
月 | 豚肉ピーマン炒め/てびち煮付け定食 |
火 | イナムドゥチ定食/チキン揚げ煮定食 |
水 | サバごま味噌定食/からし菜炒め |
木 | 中身汁定食/白身魚フライ |
金 | すき焼き定食/なす味噌炒め |
土 | 白身魚バジルソース/エビフライ定食 |
日 | サンマの蒲焼丼/コンビーフハッシュともやし炒め |
【3-3-2】丼・ライスほか
カレーやカツ丼など、本州にもよくある定番が並びます。
が、タコライスやジューシー(沖縄の炊き込みご飯)もしっかりラインナップ。
タコライス(コーラorみそ汁付) | 650円 |
カツ丼(みそ汁・漬け物付) | 600円 |
親子丼(みそ汁・漬け物付) | 600円 |
カレーライス | 540円 |
カツカレー | 650円 |
チャーハン(みそ汁・サラダ・漬け物付) | 540円 |
オムライス(サラダ・漬け物付) | 540円 |
ちゃんぽん(みそ汁・漬け物付) | 650円 |
ポーク玉子(ご飯・みそ汁・漬け物付) | 600円 |
ジューシー | 160円 |
★タコライスをご存じない方のために
こちら、けっしてタコが入っている料理ではございません。
メキシコ料理の「タコス」の変化形で、タコスの具がごはんの上に乗っかっています。
★沖縄版のちゃんぽんとは
「長崎ちゃんぽん」は具の下が麺類ですが、ここでいう「ちゃんぽん」はご飯。
卵でとじた野菜炒めがオンされています。
【3-4】おつまみ
お酒も楽しめちゃうこちらの食堂。おつまみはこちらです。
「アーサボール」は、アーサー(沖縄でよく食べられる緑色海藻、アオサ)の天ぷらです。
【3-5】ドリンクメニュー(お酒もあり)
泡盛1合 | 540円 |
泡盛ボトル各種 | 2,160円 |
サザンスター(ビール・ジョッキ) | 430円 |
オリオンビール (中瓶) | 490円 |
コーラ | 270円 |
ホワイトウォーター | 270円 |
オレンジ | 270円 |
アイスコーヒー | 270円 |
アイスティー | 270円 |
ホットコーヒー | 270円 |
【3-6】人気メニューはどれか
食堂入口のディスプレイによると、人気トップ3はこちら!
- ソーキそば
- 沖縄そば
- ゴーヤチャンプルー
沖縄の定番がきました。王道はやはり人気者ということですね。
【4】本当に安いの?空港内レストラン比較
沖縄の飲食店は全国的にみてやや格安傾向。
ただ、観光客向けのお店はそうとも限らず、空港内のレストランもその例に漏れません。
そんな中、空港食堂は本当に安いのか。
定番メニュー・ソーキそばで比べてみました。
空港食堂 | 650円 |
郷土料理の店 天龍 | 780円 |
そば処 琉風 | 843円 |
琉球村 | 860円 |
どんぶりの店 志貴 | 880円 |
『そば処 琉風』の場合、「軟骨ソーキそば」。
そのほかの店も、こだわりの素材だとか、実は煮込む時間が普通の10倍とか、いろいろ違いがあるのかもしれません。
ただ、やはり最安値はというと、『空港食堂』という結論になりそうです。
【5】おすすめ度
個人的には、満足度◎!
ソーキそばを頼みましたが、美味しかったし、注文してからの待ち時間は短め。
そしてこの安さ。正直、旅の終わりにお土産をいろいろ買ってしまった身としては、ありがたかったです。
私が思う、空港食堂をおすすめしたい人・そうでない人はこんなタイプです。
【5-1】こんな人、こんなときにおすすめ
沖縄料理が食べたい人
定番は一通りそろっています!
味も十分楽しめるクオリティ。
お箸も赤と黄色に塗り分けられた、沖縄の箸「うめーし」!気分がでますよ。
節約したい人
【4】でも書いたように、ソーキそばは空港内の他店なら800円前後のところ、650円。
他のメニューも基本的に650円以下で、十分に満腹になれます。
空港をすみずみまで楽しみたい人
空港職員の方が多く利用するこの店。
どの時間帯にも、なんらかの制服を着た人が。
空港の内側をちょっと垣間見た気分になれました。(実際には内側でなく、外の人に開放されている場所ですが)
あんまりゆっくり食べる時間がないとき
昼どきなどは、多くの人が休憩時間にくる食堂。
食券制で、どんどん料理を出していってくれます。
【5-2】こんなときは要検討
「ものすごく美味しい!」と絶賛されるグルメをお求めの方
十分美味しいのですが、あくまで社員食堂的な、大衆のお店です。
スタンダードな味わいをいただく場所、とお考えください。
しばらく時間をつぶしたい方
アルコールメニューもあるし、マンガも置いてあるし、長居NGな店ということはありません。
ただ、どこか社員食堂的というか、せわしない雰囲気がありました。
静かなレストランが好きな方
テレビが流れていたり、お客さんが入れ代わり立ち代わりしたり。
夕方に行っても、けっこうにぎやかでした。
あくまで大衆向け食堂なので、雰囲気重視・思い出作りとお考えなら、4階レストランフロアがお勧めです。
【まとめ】
冒頭にも書いた通り、那覇空港リピーターでも知らない人が多いお店。
ちょっと通になった気分を味わえます。
ソーキそばなど、沖縄料理が好きな私としては、安さもあいまってお気に入りの店となりました。
店内はある程度広いものの、テーブルが多く通路はやや狭め。
出発前に利用するなら、大きな手荷物は先に預けておくのをお勧めします。