那覇から約30分の飛行機でアクセスできる沖縄県「久米島」。その隣には橋で繋がる「奥武島(おうじま)」があります。島内の主要道路は一周3㎞にも満たない小さな島ながら、久米島ウミガメ館や奥武島キャンプ場、新奥武島、畳石の絶景、そしてちょっぴりディープな海の中の電柱など、独自の魅力が満載です。
・ウミガメの出現率が高い!?絶景スポット「新奥部橋」
・自然の造形美とソーダブルーの海に見惚れる「畳石」
・ウミガメを間近で観察できる「久米島ウミガメ館」
・久米島の表情豊かな自然を楽しむ「奥武島キャンプ場」
・どこかノスタルジックな情緒を醸し出す「海の中の電柱」
もくじをすべて表示
ウミガメの出現率が高い!?絶景スポット「新奥部橋」
奥武島へのアクセスには、新奥武橋を渡る必要があります。この橋の周辺では、干潮時に久米島のハテの浜を思わせるような美しい光景が広がります。白い砂浜と透明度の高い海が織りなす景色は、思わず息をのむほどの絶景。一方、潮が満ちてくると、橋の上からウミガメが泳ぐ姿を見ることができるかもしれません。地元の方によると、その遭遇率はなんと70%ぐらい。新奥武橋には歩道も整備されていますので、絶景・ウミガメ探しに歩いてみるのもいいですよ。
自然の造形美とソーダブルーの海に見惚れる「畳石」
新奥武橋を渡るとたどり着く奥武島の名勝「畳石」は、約600万年前の火山活動が生み出した自然の芸術作品です。その姿は、亀の甲羅を彷彿とさせる見事な造形。五角形や六角形の岩がびっしりと敷き詰められ、幾何学的で神秘的な模様を描き出しています。
透明度抜群の海水が岩に押し寄せる景色とのコントラストはまさに絶景。見ているだけで大自然の壮大さを感じることができます。この特異な地形は、溶岩が冷え固まる際にできた割れ目に、波の侵食が長い年月をかけて加わることで形成されたもの。太古のロマンを感じさせるスポットです。
ウミガメを間近で観察できる「久米島ウミガメ館」
畳石近くにある「久米島ウミガメ館」は、ウミガメの生態や保護活動を楽しく学べる施設です。館内の大きな水槽では、アカウミガメやアオウミガメ、タイマイなどを巨大水槽から間近で観察でき、悠々自適に泳ぐ姿に癒されます。また、展示エリアでは、環境問題がウミガメに与える影響を分かりやすく解説。ウミガメの魅力を存分に感じられるだけでなく、命の尊さにも気づかされるスポットです。
- 住所
- 沖縄県島尻郡久米島町字奥武170
- TEL
- 098-985-7513
- 営業時間
- 9:00~17:00(最終入館16:00まで) 火曜日定休※火曜日が祝祭日の場合は開館します
久米島の表情豊かな自然を楽しむ「奥武島キャンプ場」
久米島ウミガメ館のそばにある奥武島キャンプ場は、静かな自然に囲まれたアウトドアスポットです。島内で人気の「畳石」や透明度の高い海のすぐそばにあり、美しい景色を楽しみながらキャンプができます。施設内には炊事場やトイレが完備され、レンタル品も充実しており、初心者でも安心して利用可能。特に夕暮れ時には海に沈むサンセットが絶景で、写真映えも抜群です。また、朝の散歩にサトウキビ畑を訪れ、朝焼けを楽しむのもおすすめです。
- 住所
- 沖縄県島尻郡久米島町奥武170-1
- TEL
- イン/アウト
- 10:00~16:30/12:00
- 営業時間
- 管理棟9:30-16:30 デイキャンプ10:00-21:00
- 備考
- 利用には予約が必要です。利用料金はHPにてご確認ください
どこかノスタルジックな情緒を醸し出す「海の中の電柱」
奥武島の最奥部に位置する「海の中の電柱」は、物語の世界に迷い込んだようなノスタルジックな雰囲気を醸し出すスポットです。海の中に佇む電柱は、オーハ島に電気を供給するために建てられた電柱だと言われています。大潮の干潮のときには奥武島からオーハ島まで歩いて10分程で渡ることができるのだそう。舗装された道だけでなく、畳石から奥武島を反時計回りに歩いても訪れることができますよ。
▲朝焼けの空をなでるサトウキビの葉っぱ▲
いかがでしたでしょうか?今回ご紹介した範囲であれば1時間もあれば見て周れます。朝・夕のお散歩やジョギングなどにもおすすめ。ぜひ久米島滞在中にゆったりと奥武島を訪れてみてください。

日本深掘りサイクリスト・フォトグラファー 土庄雄平
1993年生まれ、愛知県豊田市出身。同志社大学文学部文化史学科・英文学科卒。サラリーマンの傍、自転車旅&登山スタイルで、日本各地を駆け巡るトラベルライター。 四季折々の日本を五感で捉え、発信しています。