”バンタ”とは沖縄の言葉で”崖”を意味していて、沖縄本島だと最北端の辺戸岬付近にある”茅打ちバンタ”や、うるま市の海中道路を越えた先にある宮城島の”果報バンタ”などが有名です。
今回ご紹介するギーザ―バンタ(慶座絶壁)は、沖縄本島の南部にあり、海へと流れる無数の滝は自然豊かな沖縄でも滅多に見ることのできない景色となっています。
海へと繋がる滝の正体は、ダムの余剰水。近くにある慶座ダムの余剰水を放水することで滝ができているんです。
自然の地形とダムの水という組み合わせもおもしろいですよね。
それではギーザバンタの見どころやアクセス、注意点を紹介していきます。
1.ギーザバンタの見どころ
2.ギーザバンタ(崖上・滝)アクセス
3.ギーザバンタ注意点
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1.ギーザバンタの見どころ
ギーザバンタは、大きく分けて2つの見どころがあります。
ひとつは崖上、もう一つは崖下から見える滝です。
崖上からの景色
ギーザバンタの崖上からは、くっきりと海中の様子まで見る事ができます。
観光用に整備されていないため柵などもなく注意は必要ですが、ありのままの自然を満喫できる穴場スポット。
美しく荒々しい沖縄の海に圧倒されます。
滝の景色
崖上からの景色も素晴らしいですが、ギーザバンタ最大の魅力はやはり海へと繋がる無数の滝。
キレイな海、キレイな滝はたくさんありますが、滝と海を同時に見れる場所は滅多にありません。
干潮時であれば海辺まで降りることができ、滝全体を見渡すことができるので、潮見表を見て干潮時に行くのが個人的にオススメ。
2.ギーザバンタ(崖上・滝)アクセス
ギーザバンタが位置しているのは島尻郡八重瀬町。
平和記念公園から車で約5分ほどの場所で、ザ・サザンリンクスゴルフクラブのすぐ裏手に位置しています。
駐車スペースもありますがしっかり整備されているものでは無く、また未舗装の道路を通る必要があるので運転には注意が必要です。
これから崖上と滝下それぞれのビューポイントへのアクセス方法をご紹介してきます。
崖上のポイント
念頭において欲しいのが、崖上から見る範囲と滝があるスポットは別だという事。
まずは難易度の低い崖上スポットから。
駐車スペースの奥に滝下へと向かう階段があるのですが、崖上はその階段とは反対側の海沿いを進みます。
草むらの中にうっすら道があり、そこから数メートル先にいくと崖上のビュースポット。
滝のポイント
ギーザバンタの一番人気は、なんといっても海へと流れ込む無数の滝でしょう。
駐車場の奥まった場所に階段があり、少し降りると途中からは勾配が急な坂道になります。
滝を下から見るには、坂道から先の崖を下っていく必要があります。
「無事故」を第一に。本番はここからです。
道は整備されておらず、足元は滑り岩はゴツゴツしているため、要注意。
全身が濡れるという事はありませんが、足元はマリンシューズや濡れても良い靴で行きましょう
3.ギーザバンタ注意点
魅力が詰まったギーザバンタですが、観光地化されていないことから、道のりなどは整備されていません。
特に、滝下へ降りる道はゴツゴツした危険な崖となっているため、安全面には十分に注意してください。
また、ギーザバンタは米兵にスーサイドクリフ(自殺の断崖)と名付けられたほど、戦争の際に多くの人が自害した悲しい場所でもあります。
足を運ぶ際は、そういった歴史的背景も踏まえて、モラルを守りましょう。
過去にマナーの悪さや安全性から立ち入り禁止になってきた素敵な場所はいくつもあるので、そうならないよう節度を持って楽しんでください!