旅の楽しみで大きなシェアを占める「食」。
沖縄旅行ならステーキ、マンゴー、タコライス、サーターアンダギーなどなど、沖縄特有のグルメネタが豊富ですが、
なかでも「沖縄そば」は外せない1品ではないでしょうか。
もちもちした麺に、旨味が効いただし汁、それにソーキやテビチ、三枚肉の豚肉のトッピング。
小腹が空いたら軽く1杯、ジューシーとセットにすれば立派なディナー。
ツルっともガッツリとでも、どんな時でも柔軟に胃袋に寄り添ってくれるのが沖縄そばのいい所。
沖縄そば好きな筆者、今回は食べるだけにとどまらず作ってしまおうという事で、読谷村にあるむら咲むらで沖縄そば打ち体験をしてきました。
<もくじ>
1.沖縄そば打ち体験してきた
1-1.沖縄そば、麺の材料はたった2つだけ
1-2.息が合わないと大変、生地をどんどん伸ばそう
1-3.切って・叩きつけて・茹でる
1-4.実食!
2.みんなにすすめたい沖縄そば打ち体験
1.沖縄そば打ち体験してきた
那覇空港から車で約1時間、読谷村にある「体験王国むら咲むら(以下むら咲むら)」は、かつてNHKの大河ドラマが撮影された場所で、情緒のある園内とさまざまな「体験」ができるという点が特徴の観光施設。
今回は事前に沖縄そばづくり体験の予約をしていきました。
むら咲むらの入場口で入園料と沖縄そば打ち体験の清算をすると、受付表をもらえます。
園内マップで指定の店舗をチェック、お店にたどり着いたら受付表を渡しましょう。
1-1.沖縄そば、麺の材料はたった2つだけ
今回の沖縄そば打ち体験は、むら咲むらのほぼ中央にある「あじま屋」で。
むら咲むらのフードコート的お店で沖縄そばやかき氷など軽食を提供している他、沖縄そばやサーターアンダギー作り体験ができるのです。
お店の方に受付表を渡して、厨房の横にある体験スペースへ移動します。
かばんは体験スペースのはじにある棚に。エプロンはできれば持参。
エプロンをうっかり忘れた私はお借りしましたが、10枚も無いので週末やオンシーズンはアテにしない方がいいかもしれません。
今回は麺作りがメインで、だし汁とトッピングのソーキはお店で用意していただけます。
沖縄そば(麺)の材料は、強力粉と塩水の2つだけ。
人によってはカンスイ・たまご・重曹を入れたりするようです。
材料は事前にすべて計って準備されていたので実際の分量は謎ですが、
ネットで調べてみると強力粉200gならお水は100mlに小さじ1杯ほどのお塩を溶かして塩水に。
手順はとっても簡単で混ぜる・捏ねる・切る、そして茹でるです。
まず強力粉と塩水をボールに入れて、水分が満遍なく粉にいきわたるようかき混ぜます。
最初は手にべとべとと付きますが、そのうち全体が均一になったらきれいにまとめられるようになるので、ボール状に丸めていきます。
ある程度まとまってきたら、今度は作業板の上に打ち粉を拡げて、手のひらの親指の付け根のあたりをつかって生地を捏ねていきます。
生地を板に押し付けると打ち粉を吸収してパサパサになってしまうので、押し付けず両手の指と手のひらで揉むように。
押し付けていないかどうかは、作業板に生地がくっついていないか否か。
こうなの?これでいいの??
これがなかなかうまく出来ずだいぶ苦戦。
それでも捏ねていくうちに生地がどんどん柔らかくなって、さらには滑らかに。
15分ほど捏ね続けたころ、スタッフの方にチェックしていただきなんとか合格!
コシを出すために生地を10分ほど寝かせます。
1-2.息が合わないと大変、生地をどんどん伸ばそう
生地を寝かせている間、むら咲むら園内をふらっと観光。大河ドラマのロケ地だっただけあって、まるで小さな村のよう。
ちょうど琉球ランタンフェスティバルが開催されていて、色とりどりの提灯でとても賑やかでした。
10分後に戻り、今度は生地を伸ばしていきます。
打ち粉をひろげた上に生地を置き、手のひらで押しつぶしていきます。
厚さが1センチ位までになったら今度は麵棒を使ってさらに薄く。
生地を伸ばす作業は2人1組で。
最初は、ひとりが生地の片端を押さえ、もうひとりが麺棒を手前に引きながら押し伸ばしていきます。
作業板を90°回転させて同じ作業を続けます。
3㎜ほどになったら、今度はひとりは麵棒を持って全身全霊で生地に圧を掛けていく係。
もうひとりは生地の端を押さえながら、麵棒を押して動かす係。
これがなかなかうまく出来ず大苦戦(笑)
作業を順番に行うのですが、なぜかやる事が分かるなくなるのです。
どうにかちょっと厚目のクレープ生地位にまで伸ばして、完成です。
1-3.切って・叩きつけて・茹でる
薄くなった生地を麵棒に巻き付けて畳み、麵棒を引き抜くと、生地がだし巻き卵のような形状になります。
作業板に残った打ち粉を粗方片付けていよいよ切る作業。
約1㎝幅、包丁を前後に動かすのではなく、上から体重をかけて押し切ります。
なんか沖縄そばっていうよりきしめん?!
理由を聞くと細く切ると切断面が増え、断面から粉を吸ってパサパサになってしまうとの事。
切り終わったら軽くほぐし、今度は麺を1本ずつ作業板に打ち付け、粉を落としていきます。
麺を打ち付けては、板から粉を手で拭いはじに避けるの繰り返し。
さっきまではきしめんの様な形状ですが、打ち付けた事でくにゃくにゃになり沖縄そばらしくなりました。
お次はグラグラに沸いたたっぷりのお湯の中に麺をドサッと投入。
1分ほどで麺が浮いてくるので、ざるとボールで絡めあげます。
もたもたしていると麺同士がくっついてしまうので、必要以上にゆすらず、そっと水を切って素早くどんぶりへ。
麺が入ったどんぶりをスタッフの方が厨房に運び、最後の仕上げをしてくださいます。
1-4.実食!
出来上がった沖縄そばは、材料が強力粉と塩水だけなので真っ白。
だし汁からはカツオのいいにおい、豚肉はソーキです。
箸で麺を持ち上げひと口。
!
こんなもちもちな麺を自分で作ったとは思えない!
いつも食べているものよりあっさりしていて、だし汁のうまさも相まってどんどん食べられます。
一般的な沖縄そばの麺は、保存のために昔から油が使われていたそう。
だけど作ってすぐ食べるんだから油は不要。しかも乾麺の独特のにおいも無いし、生麺って最高うまい!この違いはかなりすごいです。
トッピングのソーキも柔らかく、つるっとどんぶり一杯食べきってしまいました。
沖縄そば打ちから食べ終わるまで約90分、思い起こせばずっと笑ってたのでなんだかぐったりしてお店を後にしました(笑)
2.みんなにすすめたい沖縄そば打ち体験
今回はじめて沖縄そば打ち体験をしてみましたが、すっごくおもしろい&美味しくてかなりおすすめ。
特に女子旅やカップルなど少人数グループだとなおさら楽しめるでしょう。生地を伸ばす時の息の合わなさは大分笑えますよ!
周辺には残波岬や真栄田岬(青の洞窟)もあるので、観光とランチを兼ねて、むら咲むらの沖縄そば打ち体験に挑戦してみてはいかがでしょうか。
体験王国むら咲むら
住所:沖縄県中頭郡読谷村高志保1020−1
電話:098-958-1111
営業時間:9:00~18:00(入場締切17:30 特別営業を除く)
HP:http://murasakimura.com/
むら咲むら入場料金 小学生¥400 中高生¥500 大学生以上¥600
☆むら咲むらHPで割引クーポン購入可能♪
沖縄そば打ち体験 所要時間約90分
3人以下グループ 一人当たり¥2,160
4人以上グループ 一人当たり¥1,950
※保護者同伴に限り小学生以上から体験可能。
※エプロンは各自ご持参ください。