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沖縄おでん!何が違うの?どう美味しい?~「東大」レポ~

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公開日:2015/7/21

沖縄のおでんは青菜たっぷり「沖縄でおでん」っていうと、沖縄県外の人にはピンとこないかもしれません。

暑いイメージの沖縄で、温かいおでん?
おでんって、寒いときに食べるものじゃないの?
沖縄ならではの特徴ってなにかあるの?

そんな疑問にここではお答えします!

2022年9月26日おでん東大は閉店いたしました。
以下は訪問時のレポートとなります。

~この記事のお品書き~
【1】おでん専門店もある沖縄
【1-1】ご家庭でも、スナックでも人気

【2】沖縄おでんの主役は”豚”
【2-1】出汁に、具に、豚さん大活躍
【2-2】葉野菜もたっぷりでヘルシー
【2-3】そのほかの具は他の県と共通
【2-4】コンビニおでんにも地域色が

【3】人気の沖縄おでん店「東大」に行ってきました
【3-1】地元客と観光客でごった返す人気店
【3-2】定番おでんメニュー
【3-3】番外編!おでんじゃないけど……必ず食べたい、焼きテビチ

【まとめ】味よし・沖縄らしさ十分・そして安い!

 

【1】おでん専門店もある沖縄

【1-1】ご家庭でも、スナックでも年中人気

居酒屋のおでんメニュー内地(沖縄県外)では、おでんといえば冬の定番メニュー。
コンビニでおでんが並ぶと、「あぁ、寒くなってきたもんなあ」と四季を感じますよね。

そんなおでん、温かい沖縄ではミスマッチなイメージを抱く人もいるかもしれません。
しかし実は、意外なくらい日常に溶け込んでいるのです。

その背景としては、

「年中温かい分、”寒いときに食べる”という感覚自体があまりない」
という声もあれば、
「風が強い分、沖縄の冬もそれなりに寒いんだよ」、はたまた
「とにかくお酒のアテにいいから。泡盛とも合う!」という声も。
諸説あります。

泡盛を楽しもうどれも一理あるのですが、「お酒に合う」というのは、明るくお酒を楽しむ沖縄の風土にとって、とても相性がいいポイントでしょう。一年通しておでんを出すスナックも多いです。コンビニおでんもあります。

家庭料理としても定番メニューの一つ。県外の人が”沖縄でおでんなんて意外”と思うこと自体が、ウチナーンチュ(沖縄人)にとっては意外なのことかもしれません。

 

 

【2】沖縄おでんの主役は”豚”

独自の食文化が根付いている沖縄。おでんにも、沖縄らしさがあります。

【2-1】出汁に、具に、豚さん大活躍

沖縄おでんのテビチ沖縄おでんの主役は「テビチ(=豚足)」。ぐつぐつ煮込み、コラーゲンたっぷり・ちょっとトロみのついた出汁が楽しめます。

もちろん、テビチは具としても地元の人気者。プルプル柔らかになった身をいただきます。
(慣れない人は、ガブっとかぶりつかないよう注意。柔らかそうに見えて、実際のところは骨付き肉なので、食べられる部分は意外と少ないです)

沖縄料理では、豚を頭から足の先まで無駄なく活かします。
おでんの具にも、テビチのほか、ソーセージが定番メニュー。また、「ソーキ(あばら肉、スペアリブ)」も好まれます。
中には、スパムを入れる家庭もあるそう。

【2-2】葉野菜もたっぷりでヘルシー

沖縄のおでんは青菜たっぷりもう一つ、沖縄おでんの定番は葉野菜。テビチやそのほかの具を煮込み、最後に鍋に入れて出来上がりです。

小松菜、レタス、ホウレンソウ、チンゲンサイ(青梗菜)、ヨウサイ(空心菜)などなど、季節に応じて登場。
盛り付けの定位置は、ど真ん中。青野菜もとれて、テビチからのコラーゲンもとれて、沖縄のおでんはなかなか健康的です。

【2-3】そのほかの具は他の県と共通

おでんの具テビチや青菜をご紹介しましたが、県外の人が思い浮かべる、いわゆる「おでんの具」は沖縄でも定番です。
厚揚げ・卵・大根など、お好みでどうぞ。

【2-4】コンビニおでんにも地域色が

今や、一番手軽におでんを食べられる場所といえば、コンビニかもしれません。
沖縄でも「コンビニおでん」は健在。ご当地メニューもあります。

★ローソンの沖縄限定メニュー

  • 島こんにゃく
  • 三角はんぺん
  • 沖縄厚揚
  • 沖縄テビチ
  • 沖縄ソーキ

(ローソン・おでん紹介ページより)

★ファミリーマート沖縄 沖縄限定メニュー

  • ボタン焼きちくわ
  • こだわり味付け玉子
  • 三角厚揚
  • 味付け三角こんにゃく
  • チーズ入り肉団子
  • 沖縄厚焼玉子 ネギ入

(ファミリーマート沖縄2014年「つゆだくおでん70円セール」より)

 

【3】人気の沖縄おでん店「東大」に行ってきました

東大・店内の様子おでん専門店がいくつもある沖縄。その人気店の一つ、「東大(とうだい)」へ行ってみました。

【3-1】地元客と観光客でごった返す人気店

こちらのお店、営業時間は夜21時半から。2軒目・3軒目として利用する人が多いです。

場所は安里。ゆいレール「安里駅」から徒歩3~4分と、那覇市内泊の観光客・出張サラリーマンにも行きやすい距離ではあります。

ただ……駅から一歩はいると、地元の空気感たっぷり。スナックの看板が並び、陽気な笑い声が漏れ響き、一見さんは少し勇気がいるかも。

外観はこちら。
東大の看板
一見、営業しているんだかしていないんだか分からない位、暗い外観。ドアも濃紺で、近づくと内側で灯りがついているのが分かる、という程度。
東大の外観2中の様子がうかがえません。

開店30分前には開店待ちの行列ができるというこのお店。開店時間は21:30です。この時間帯でも並ぼうというのですから、相当な人気です。

私たちが行ったときは、土曜の22:30ごろ。当然ながら満席です。
キビキビとしたお姉さんに声をかけると、席が空いたら電話をくれるとのこと。
電話番号を伝えて、ディープな香りの安里界隈を散歩してみました。
栄町のアーケードどこも興味深い……
栄町・おばあラッパーのいる店栄町・シーサーがたくさん栄町・貝専門酒場

ぶらぶらすること約30分。お電話が入ったのでお店へ再急行!
奥の座敷席に上がりました。
東大・座敷席
まずはオリオンビールで、はいカンパーイ!
最初のビール
お供は「ミミガー(豚耳)とマメ(腎臓)の刺身」。
ミミガー(豚耳)とマメ(腎臓)の刺身

耳と腎臓、と聞くとちょっと引いてしまう人もいるかもしれませんが、現物を見るとそうでもない。刺身といってもナマではなく、お湯を通してあります。歯ごたえがいい感じ!
お値段は200~500円、人数に応じて出してくれます。

【3-2】おでんたち登場

おでん専門店である「東大」。
ただ、実は一番人気は「焼きテビチ」というメニューだったりします。
この「焼きテビチ」については後でリポートしますが、じっくりじっくり焼くため、注文してから1時間ほどはかかる!

なので、オススメはまず、ドリンクとすぐに出るおつまみ的なメニュー、そして焼きテビチを注文しておくこと。
「ミミガー(豚耳)とマメ(腎臓)の刺身」をつまみながら、おでんを頼んでいきます。

盛り合わせ(1,200円)もありますが、一品100円~300円のメニューも豊富。

<<100円メニュー>>

  • だいこん
  • ちくわ
  • こんにゃく
  • ウインナー
  • 砂肝
  • ごぼう天
  • 昆布
  • しいたけ
  • ちきあげ(魚のすり身と野菜)
  • 巾着(糸こんにゃく)
  • じゃがいも
  • 中味串
  • ハツ串

<<200円メニュー>>

  • 手羽先
  • 豆腐(揚げ)
  • 巾着(もち)
  • 巾着(ひじき)
  • セセリ(鶏肉の首肉)

<<300円メニュー>>

  • てびち
  • 牛すじ

<<600円>>

  • おでん一人前

<<1,200円>>

  • おでん盛り合わせ

自分好みで選んでもいいのですが、県外から来た人なら、盛り合わせがお勧め。
自分では選ばない、馴染みがない沖縄おでんにちゃんと出会えます。

沖縄のおでんは青菜たっぷり青野菜がたっぷり盛られた、沖縄らしいおでん!
野菜と肉のバランスの良さが、沖縄の長寿の秘訣なのかも。

味付けはさっぱり系。ただ、テビチの出汁がしみており、どこかまったりした感触です。

そして、テビチ。(写真左)
東大のおでん盛り合わせ
県外からきた人は、見慣れない外観に「どこから手をつけたらいいんだ……?」となるかも。

皿の上でなかなかの幅をとっており、存在感抜群。
ただし、中身の半分くらいは骨だったりします。
ガブっといくと、歯を痛めてしまうかも。
最初はしゃぶりつくようにして、肉の厚さをたしかめましょう。

口触りは、ぷるっぷる。豚肉の脂身の部分のようですが、でも油っぽい、重たい感じでもない。コラーゲンの塊みたいな感覚です。最初は直接・優しくかぶりつき、最後は箸ですみずみまで肉をすくっていきましょう。

【3-3】番外編!おでんじゃないけど……必ず食べたい、焼きテビチ

ぷるぷるのおでんを楽しんで、お酒をおかわりしていると、ようやく名物「焼きテビチ」の登場です。
焼きてびちまたもや、「なんだこれ!?」という外観。
何本もの豚足が、びっしり丸く敷き詰められています。

外はカリッカリで香ばしさ満点。食感が気持ちいいです!
焼きてびちの断面
その中は、熱々のプリップリ・醤油風味。初めての食感です。臭みはぜんぜんありません。いやはや、お酒がすすむ!

そうして新鮮な味覚を楽しんでいると、口の中の異変に気づきます。
それは、とにかく歯にくっつくこと!
一口食べるたび、前歯から始まって奥歯まで、プリップリがくっついていきます。
熱い・くっつく・でも美味しい!猫舌の人は要注意ですが、夢中になっているうちに一本・二本と進む。これを目当てに人が並ぶのも納得です。

 

【まとめ】

味よし・沖縄らしさ十分・そして安い!

東大でお食事

沖縄おでんも、おつまみも、焼きテビチも、一つひとつの味付けはけっこうアッサリ。軽く塩で味を調えていたり、さらっとしょうゆ風味に味付ていたりです。
見た目からは意外なほど食べやすい!

いっぽうで、テビチから出るとろみのある出汁、食感は、さりげなくお腹にたまっていきます。
注文するときは、欲張らないのが吉でしょう。

最後にもう一つ、沖縄おでんの魅力を。それは安さ!

今回ご紹介した「東大」は、写真のようにいろいろ頼み、ドリンクもおかわりして、計3,000円ほどでした。
このほかにも、人気店の「おふくろ」は、おでん食べ放題・泡盛飲み放題(ビールも3杯までOK)で、なんと2,000円!

味は初めてでも食べやすい。でも、沖縄らしさがテビチでしっかり味わえる。その上、コスパ最高。
沖縄で「2軒目、どっかいこう!」となったら、ぜひ沖縄のおでんを選択肢に入れてください。

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