沖縄の家庭料理”と聞いて、皆さんは何を思い浮かべますか?
ゴーヤチャンプルー?ラフテー?・・・そう!なんと言っても忘れちゃいけないのが「じゅーしぃ」ですよね!
ご存知の方も多いと思いますが、じゅーしぃとは沖縄風炊き込みご飯のこと。冬至には一年の無病息災を願ってじゅーしぃを食べたり、沖縄のスーパーなどでは毎月14日は”じゅーしぃの日”としているほど、沖縄では本当に良く食べられている料理です。
今回の食べ比べは、そんな沖縄の超ポピュラーな家庭料理じゅーしぃを手軽に作ることができる「じゅーしぃの素」計8種類を食べ比べしてみました♪
県内のスーパーはもちろん、お土産屋さんなどでも購入することができますよ。それでは、沖縄県民のソウルフードじゅーしぃの食べ比べスタートです!
<ラインアップ>
0.はじめに
1.オキハム|おふくろの味 じゅーしぃの素
2.沖縄ホーメル|じゅーしぃの素
3.サン食品|沖縄風炊き込みご飯 ジューシーの素
4.丸協食産|お肉屋さんのジューシーの素
5.ローソン セレクト|沖縄風炊きこみご飯 じゅーしぃの素
6.南都物産|イカ墨 じゅ~しぃの素
7.伊江漁業協同組合|伊江島おっかー自慢のイカ墨じゅーしぃ
8.マルちゃん|沖縄家庭の味 じゅーしぃ
9.まとめ
0.はじめに
今回の食べ比べは「具」「しょっぱさ」を、それぞれ★5段階で評価しています。
毎度のことではありますが、今回も筆者の独断と偏見によるレビューとなります。悪しからずご容赦くださいませ。
また、今回食べ比べをしたほとんどの商品が+αで「サラダ油」と「ネギ」などを加えることをオススメしていたため、サラダ油を追加したレビューも加えています。ご参考までに。
1.オキハム|おふくろの味 じゅーしぃの素
【評価】
具 :★★★★★
しょっぱさ:★★★☆☆
沖縄のじゅーしぃの素といえばコレオキハム(沖縄ハム)の「おふくろの味 じゅーしぃの素」です。
沖縄の食卓を支える超メジャー商品なだけあって、『これぞ、じゅーしぃ』といった感じの安定した味と品質です。
豚肉はもちろん、ヒジキやシイタケ・ニンジンなどなど具だくさんで、食感まで美味しい1品。全体のしょっぱさも絶妙で、日々の食事に出てきてもオカズを邪魔しません。
そのままでも充分においしいのですが、サラダ油を加えると一段と優しい味わいに変わります。冷めてもおいしいのでお弁当やおにぎりにも◎。
スタンダードな味のほか「フーチバー(よもぎ)じゅーしぃの素」や「地どり じゅーしぃの素」などのバリエーションがあります。
2.沖縄ホーメル|じゅーしぃの素
【評価】
具 :★★★☆☆
しょっぱさ:★★★☆☆
コチラも超メジャー商品沖縄ホーメルの「じゅーしぃの素」。オキハムと同じく沖縄の食卓を支えるブランドです。
具は少し控えめですが、本土で食べる炊込みご飯に近く、とても食べやすい美味しさです。
炊きたては少しラードの香りが強めですが、蒸らして時間をおくと気にならなくなります。
サラダ油を加えるとラードの香りがやわらぐので、炊きたてすぐを食べたい場合はオススメ。
ちなみに今回の食べ比べの中では、サラダ油を加えるとダントツで美味しくなりました。邪道ではありますが、個人的にはマヨネーズを少しかけて食べるのもイチオシ。
ほかにも「あぐー じゅーしぃの素」「ふーちばー じゅーしぃの素」「鶏 じゅーしぃの素」と沖縄の家庭料理を楽しめる商品が揃います♪
3.サン食品|沖縄風炊き込みご飯 ジューシーの素
【評価】
具 :★★☆☆☆
しょっぱさ:★★☆☆☆
コチラは、家庭用の沖縄そばでも有名なサン食品の「沖縄風炊き込みご飯 ジューシーの素」。
おこわに近いダシの風味が豊かなじゅーしぃです。
ほかの商品に比べるとラードの香りもやわらかで、じゅーしぃをあまり食べたことがない人も安心して食べられる味が特徴です。
具は決して少ないわけではないのですが、他の強豪と比べてしまうと少し寂しく感じます。
なじみの味に近かったためか、サラダ油を入れない方が美味しく感じました。
全体的にふんわりした味なので、しょっぱいオカズやお味噌汁と一緒に食べてもOK。これまた沖縄の家庭の味”油みそ”とも良く合います!
4.丸協食産|お肉屋さんのジューシーの素
【評価】
具 :★★★★☆
しょっぱさ:★★★★☆
コチラはなんと沖縄県外・長崎県からの参戦、丸協食産の「お肉屋さんのジューシーの素」。
県内だけでも数々の強豪が揃うためか、味・品質ともに気合いを感じる1品です。
お肉屋さんの~と商品名に書くだけあって、具のお肉は他商品と比べてもダントツの大きさ&ボリューム!
味も少し濃い目につけられていて食べ応えもバッチリです。
コチラはサラダ油でなく「ラード」の追加をオススメしていましたが、お肉がたっぷり入っているのでラードを加えると少し重たく感じるかもしれません。
ためしにサラダ油も加えてみましたが、コレも加える必要はなさそう。そのままでも充分美味しいです。
5.ローソン セレクト|沖縄風炊きこみご飯 じゅーしぃの素
【評価】
具 :★★★★☆
しょっぱさ:★★☆☆☆
ローソンセレクトの沖縄限定商品「沖縄風炊きこみご飯 じゅーしぃの素」。県内のローソン&一部スーパーで購入できます。
ヒジキなどがたっぷり入って具だくさんです。味にデジャヴを感じてよくよく表示を読んでみると、コチラの商品はオキハムが作っていました!なるほど、それは美味しいわけだと納得。
同じオキハムの商品ですが、こちらの方がクチに入れると”甘い”と感じるくらいにダシの味を強く感じました。炊き上がりのラードの香りも少なかったように思います。
コチラの商品はサラダ油を加えると、味がぼやけてしまうので入れない方がオススメ。
購入しやすい商品なので、お土産にもどうぞ♪
6.南都物産|イカ墨 じゅ~しぃの素
【評価】
具 :★★☆☆☆
しょっぱさ:★★☆☆☆
少し趣向を変えて、コチラは南都物産の「イカ墨 じゅ~しぃの素」。ちなみに沖縄ではイカ墨じゅーしぃのことを「クリ(=イカ墨)じゅーしぃ」と言い、通常のじゅーしぃと同じくポピュラーな家庭料理として愛されています。(最近ではイカ墨=クリと言う人も少なくなったようですが・・・)
目立つ具といえばイカだけなのですが、このイカが柔らかくてウマイ!全体の味はしょっぱさ控えめなので、濃い味付けのイカが良く合います。
ご飯に入ったイカをオカズにご飯が食べられる何ともおトクな1品。
しかもサラダ油を加えると甘くなり、味の変化が楽しめます。オカズがあるときはサラダ油をかけるのが◎。
ただ1つ注意が必要なのは、家中がイカの匂いになるということ。
イイ匂いなので問題ないと言えばそうですが、空気を入れ替えても翌日までイカが家の中にいます。
7.伊江漁業協同組合|伊江島おっかー自慢のイカ墨じゅーしぃ
【評価】
具 :★★★☆☆
しょっぱさ:★★★★☆
お次もイカ墨、伊江漁業協同組合の「伊江島おっかー自慢のイカ墨じゅーしぃ」です。実はコチラの商品もオキハムが作っています。スゴイぞオキハム!
封を開けた瞬間から、食欲をそそるイカのイイ香りがします。だからと言って、魚介臭いワケではなく、旨みがぎゅ~っと凝縮された海の香りです。
コチラも大きく目立つ具はイカですが、おもしろいくらいゴロゴロ入っているので何の問題もありません。
サラダ油なしだと、少ししょっぱめに感じるかも。オカズと一緒に食べるのなら断然サラダ油ありがオススメです。
ニンニクが入っているためか、とっても後引く味で、ご飯のメインというよりお酒(特にビール!)と一緒に食べたくなる美味しさです。お酒の後の〆にもどうぞ。
8.マルちゃん|沖縄家庭の味 じゅーしぃ
【評価】
具 :★☆☆☆☆
しょっぱさ:★★★★★
最後はちょっと番外編、マルちゃん(東洋水産)の「沖縄家庭の味 じゅーしぃ」です。
コチラはレンジでチンして食べられるレトルトタイプのじゅーしぃ。
味はかなりしょっぱめで、油も多めのためお茶碗1杯でも満足感があります。お肉の味がしっかりしているのでガッツリいきたいときにはイイかも。
全体的には、どうしてもレトルトご飯独特の香りとペッタリ感があります。沖縄で味わうじゅーしぃを求めると、少しガッカリしてしまうかも・・・。
しかしながら『じゅーしぃ食べたい病』にかかったとき、レンジで2分で食べられる手軽さは魅力です。いつでもじゅーしぃを食べたい人は試してみる価値あり!
9.まとめ
じゅーしぃの炊き上がりを待つ間、お家の中いっぱいにじゅーしぃのイイ香りが広がって、容赦なく食欲を刺激します。待って・待って・炊き上がりをひたすら待って、いよいよ歓喜の瞬間、フタを開けると同時に立上る湯気、そして思わずもれるため息・・・。
そんなドラマチックな食卓を演出してくれるじゅーしぃ。(大袈裟ではありません!)
毎日の食卓がつまらない?それならば、じゅーしぃの素を買ってアナタのお家でもじゅーしぃを炊いてみませんか?