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石垣島でも本格エイサーが楽しめる!「明石エイサー祭り」

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公開日:2016/5/25

石垣島 エイサー

沖縄のお盆といえば「エイサー」ですが、石垣島のお盆といえば「アンガマ(八重山地方に伝わる伝統行事で、あの世からお面をつけた爺・婆が現世に来訪する行事)」が有名です。

そんな石垣島でも本格エイサーが楽しめる地域があるのです!それが石垣島北部にある明石地区です。

エイサーの太鼓の音を聞くとチムドンドン(心がワクワク)してきますよね!

そこで今回は、石垣島で唯一楽しめる本格エイサー「明石エイサー祭り」をご紹介します。

<目次>
1.「明石エイサー祭り」いつ、どこで見られる?
2.「明石エイサー祭り」のみどころ
3.石垣島ではあまり見られない「エイサー」
4.石垣島のお盆
5.明石までのアクセス
あとがき

1.「明石エイサー祭り」いつ、どこで見られる?

石垣島 エイサー

「明石エイサー祭り」は、毎年旧盆の中日(ナカヌヒー)に行われます。

旧暦の7月13日~15日が石垣島のお盆(旧盆)になりますので、毎年旧暦の7月14日に「明石エイサー祭り」が行われます。
(旧暦は年によって異なり、おおよそ新暦8月中旬~9月中旬。2016年は8月16日が旧盆中日にあたります。)

満月の月明かりの下、壮大なエイサーの演舞を見ながら飲むビールは、また格別においしいものです!

場所は、石垣島の北部「明石集落」で、明石公民館の隣の広場で行われます。明石集落までは、市街地から車で約40分ほどかかります。

(明石地区を空から見た風景)
石垣島の明石地区Photo by hubchin / 石垣空想旅行社

明石へ向かう道沿いに駐車場の案内が大きく出ていますので、道に迷うことはないでしょう。駐車場も広いので、駐車スペースにも困りません。

2.「明石エイサー祭り」のみどころ

明石エイサー祭りでは、子供エイサー 、大人エイサーがそれぞれ2回づつ踊られ、その合間に明石出身のミュージシャンらによるライブが行われます。

屋台もいくつか出店していますので、お祭り感覚を楽しみながら見られるイベントです。

エイサーの合間に行われるライブは、明石出身のミュージシャンや、明石にゆかりのある歌手が参加しています。

明石出身の歌手、宜保和也さんや田里友邦さんは、明石地区の「スター」で、毎年このお祭りに合わせて帰省しており、祭りを盛り上げています。

地域の人が一生懸命作り上げているお祭りで、地元の人みんなが応援しているのが伝わる面白く、そして温かいライブです!

石垣島 エイサー 舞踊

そしてエイサーの演舞は、お祭りの前半と後半に2回踊られます。前半1回目のエイサーは、明石集落の踊り手さんだけで踊る神聖な踊りになります。

後半、2回目のエイサーは見ている観客もみんなが参加できる参加型のエイサーです。

踊り手さんの動きをまねしながら、みんなで輪を作り踊ります。地元の人と一緒にエイサーを踊れる機会はめったにないので、とっても楽しいですよ!

石垣島 エイサー 舞踊2

明石エイサー祭り
開催日:旧暦7月14日 19:00~22:00頃
場所:明石公民館横広場

3.石垣島ではあまり見られない「エイサー」

沖縄本島の旧盆といえば「エイサー」が有名ですが、石垣島の旧盆行事はエイサーではなく「アンガマ」が旧盆名物になります。

アンガマにて、ファーマーの(花子)の踊り
アンガマPhoto by kmac / 石垣空想旅行社

石垣島ではエイサーを踊る習慣はあまりありませんが、石垣島の北部明石地区のみ、伝統的なエイサーが残っています。

それは、明石地区が沖縄本島からの開拓者によって作られた集落だからです。

昔は移民者のそれぞれの故郷で踊られていた形を混ぜた踊りでしたが、明石地区創立30周年の際に、踊りを統一しようと、

沖縄本島読谷村楚辺地区の指導者を呼んで、楚辺エイサーの型を引き継ぎ、それが現在の明石エイサーとなっています。

明石地区は沖縄本島読谷村からの移民が多く、明石地区の方々の名前を聞いても、読谷村に多い名字が多かったり。

エイサー演舞曲も八重山民謡ではなく沖縄本島の民謡曲だったりと、石垣島にいながら、沖縄本島を味わえる楽しいお祭りの一つでもあります。

4. 石垣島のお盆

石垣島 お盆

本土の人には馴染みが薄いかもしれませんが、沖縄は旧暦の行事が多く残っていて、お盆行事も旧暦で行います。

旧暦の7月13日~15日が沖縄のお盆になり、1日目は、「ウンケー」といってご先祖様を迎える日です。

2日目は「ナカヌヒー」といい、お盆の中日で、3日目は「ウークイ」といって、ご先祖様があの世(グソー)に帰る日です。

沖縄のお盆行事も、各地域によって異なりますが、石垣島では、「アンガマ」や「獅子舞」が各地域で行われます。

アンガマは、あの世からやってきた爺さん(ウシュマイ)・婆さん(ウミー)が孫(ファーマー)を引き連れ、集落を練り歩き、各家々をまわります。

爺さん(ウシュマイ)・婆さん(ウミー)と観客との珍問答があったり、孫(ファーマー)たちが踊りを披露したり、賑やかな行事です。

アンガマ以外にも、白保地区の獅子舞や、波照間島のムシャーマなども有名です。

各地域でそれぞれのお盆行事がありますので、各地域をはしごして伝統行事を楽しむのもこの時期の楽しみです。

本土にはない変わったお盆文化を楽しみに石垣島を訪れてみてはいかがですか?

5. 明石地区までのアクセス

石垣島 ハイビスカス

明石地区までは、石垣島市街地から車で約40分、新石垣空港から車で約25分です。国道390号線を北上すると明石地区に入ります。

エイサー会場となる明石公民館は、国道から少し中に入りますが、国道沿いに大きく案内が出ていますので、お祭り当日は迷わず辿りつけます。

お祭りが終わるのは遅い時間になりますので、バスではなくレンタカーを利用するのが良いでしょう。

石垣島の最北部にほど近い明石地区ですが、ここでしか味わえない地元密着型のお祭りですので、ぜひ明石まで足を延ばし、石垣島で本格エイサーを楽しみましょう。

あとがき

石垣島では「アンガマ」を行う地域が多いので、石垣島で「エイサー」を踊り続けている地域はとっても貴重です。

旧盆時期に石垣島に訪れる際は、ぜひ明石エイサーも旅の予定に組み込んでみてはいかがですか?

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