東京に歌舞伎町があるように―――。
大阪にキタ・ミナミがあるように―――。
そう、沖縄には「松山」がある!
沖縄最大の歓楽街としてしられる那覇市松山。多くの飲食店が軒をつらね“眠らない街”として知られています。そんな夜の街・松山には、ちょっと意外な“昼の顔”があるって知っていますか?
海外の観光客には超定番スポットとして知られている美しい「庭園」。そして激辛好き必見の「絶品沖縄そば」が食べられるお店。
昼の松山周辺を歩いてみたら、思いもよらない楽しい出会いが待っていました!今回は、あまり知られていない那覇・松山の魅力をご紹介します♪
<もくじ>
1.那覇・松山ってどんなトコロ?
2.実は超定番スポット「福州園」
3.激辛好きにはたまらない「壱蘭」の沖縄そば
4.思いもよらない出会いが待つ街
1.那覇・松山ってどんなトコロ?
那覇・松山は、国道58号線を挟んで国際通りの反対側、久茂地~前島の西側に広がるエリアです。
居酒屋やクラブからはじまり、お酒を提供する飲食店が数多くあり、沖縄最大の歓楽街と言われています。つまり昼間は開店していないお店がほとんど。
そのため昼間の松山周辺はビックリするくらい静かです。道を行き交う中高生や奥様方の姿は、なんとも日常的。
一見するとおおよそ観光地とは思えない雰囲気ですが、なぜか松山通りには次々と観光バスがやってきます。このバスは一体どこへ行くのか・・・。
まずは、この“謎の観光バス”を追ってみることにしました!
2.実は超定番スポット「福州園」
松山通りを行くバスが向かった先は、長い塀に囲まれた不思議な場所―――「福州園」。
日本のガイドブックではあまり紹介されていませんが、ここは中国風の庭園が楽しめる場所です。なんでも海外から来る観光客にとっては超メジャーな那覇の観光スポットなのだとか!
もちろん、海外の人にとっても那覇観光のメインは国際通りなど別の場所です。でも『とりあえず寄っとくか』となる、イイ感じのポジションにつけているのが「福州園」。
なるほど、たしかに庭園風景を楽しむ人たちに目を向ければ、アジア・アメリカ・ヨーロッパetcと国際色豊かです。
なぜ沖縄で中国風庭園なのか。
ご存知の方も多いと思いますが、沖縄と中国は歴史的にも深い関係があります。
那覇市と中国・福州市は姉妹都市で、那覇市の市制70周年&友好都市10周年を記念して建てられたのが、この「福州園」なのだそう。
那覇のど真ん中にあるとは思えない、緑豊かで静かな庭園は異空間。中国風の建物もあいまって、今自分がドコにいるのか忘れてしまいそうになります。
福州園の広さは大きすぎず小さすぎず。大きく分けて3つのエリアがあり、池をグルッと囲むように散策路が造られています。
各所に滝や不思議な建造物があり、景色がコロコロ変わるのが面白い!
ちょっと小高くなった場所もいくつかあり、那覇の街を一望・・・とはいきませんが、なかなか良い眺め。
パパッと散策するなら30分程度ですが、是非のんびり過ごしてもらいたい!ということで、オススメのまったり方法を1つご紹介。
それがコチラ。
鯉のエサやり。
筆者の記憶では、幼少のころ“池”と名のつく場所には大抵この「鯉のえさ」があった気がします。100円入れて、ガチャガチャ的なレバーをぐるんぐるん回して、「鯉のエサ」ゲット!
静かな水面にエサを投げると、鯉も亀も我先にとやって来ます。鯉たちの言葉は分からないけど、自分が投げたエサによって引き起こされた阿鼻叫喚の事態はよく分かります。
鯉のあまりにもアグレッシブな動きに、ちょっとヒキ気味の筆者でしたが・・・
集まった鯉の数に比例して、周囲で興味深げに見ていた外国人観光客皆様のテンションも上がる、上がる!
イカツイ雰囲気のお兄さんが『HA,HA~!Yeah!(的な感じ)』と喜んでくれたときは、その場に不思議な一体感が生まれました。
このように「鯉のえさ」1つで、結構楽しめます。
福州園の入園料が大人1人/200円なので、500円か1000円でお釣りをもらって是非「鯉のえさ」を買ってみてください!
たった100円でまったり時間も、鯉の王様気分も、異文化コミュニケーションも満喫できて一石三鳥です。
【福州円へのアクセス】
ゆいレール「県庁前駅」から国道58号線・久茂地交差点方面へ。所要時間:徒歩約10分
【福州園 詳細情報】
■住所 :沖縄県那覇市久米2-39
■TEL :098-869-5384(管理事務所)
■営業時間: 09:00~18:00
■休園日:水曜日
■入園料:大人1人/200円
小人1人/100円
■駐車場:なし(※近くに有料駐車場あり)
3.激辛好きにはたまらない「壱蘭」の沖縄そば
鯉たちの食欲旺盛な姿を見ていたら、なんだかオナカが空いてきました・・・。
ということで、福州園を出て昼間の松山をぶらぶらお散歩です。
地元民が『イチオシの名店!』と太鼓判を押すお店が多い松山周辺。夕方から営業するお店が多い中で、ひっそりとランチ営業している名店も実は結構あるんです。
今回やってきたのは、沖縄グルメの代表格・沖縄そばの名店「琉球そばダイニング壱蘭(いちらん)」。でもココで食べられるのは、ただの「沖縄そば」じゃありません・・・!
その名も「灼熱ティ~ダそば(税込/950円)」。
真っ赤なスープのインパクトどおり、激辛の沖縄そばなんです!
極太モチモチの生麺と、一度食べたらクセになる旨辛スープ。壱蘭を代表する人気メニューは、まさに『沖縄にいるのに何故食べないのか?』という絶品です。
辛さレベルは1辛~5辛まで選べます。ちなみに辛いモノ好きの筆者ですが、3辛でも毛穴全開で汗をかきながら食べるレベル。
「10辛・灼熱ティ~ダそば(税込/1,200円)」を7分で食べきったらタダ、というチャレンジメニューもあるので、激辛好きは挑戦してみては。(※筆者はムリです)
でも暑いときに食べる辛いモノって最高に美味しい。
もちろん壱蘭にはスタンダードな沖縄そばやジューシーもあります。
(写真は「本ソーキそば(税込/740円)+「ジューシー(税込/250円)」※ランチタイムはジューシー50円引き)
「灼熱ティ~ダそば」が人気なのは辛いからだけじゃない。ベースにある麺もスープも本当に美味しいからだと分かります。
“いつもと違う沖縄そば”が食べたい人には絶対オススメの名店です♪
【店舗詳細】
■住所:沖縄県那覇市松山2-10-6 WATERビル1F
■TEL:098-860-7223
■営業時間:ランチ/12:00~14:30
夜 /21:00~翌5:00
■定休日:水曜日
4.思いもよらない出会いが待つ街
意外な姿を見せられたとき、思わずドキドキしてしまうのは異性に対してだけじゃない。
夜の街・松山には、一度知ったら忘れられない素敵な“昼の顔”がありました。
ときには少し気分を変えて、昼間にぶらぶら街さんぽしてみませんか?