沖縄でそばといえば、小麦粉を使用した沖縄そばが一般的。
しかし沖縄県北部の大宜味村ではシークヮーサーに次ぐ特産品候補として数年前から和そばの生産が行われていて、植え付けから製粉までの全工程を村内で行っています。
今回はそんな大宜味村特産の和そばと、たっぷりの揚げたて天ぷらが食べられるお店「江洲の花」に訪問してきました。
＜目次＞
1. 大宜味村のそばが美味しいワケ
2. ボリュームに脱帽！ざるそば（大盛）を注文
3. おわりに-店舗情報-
1. 大宜味村のそばが美味しいワケ
大宜味村は元々、すすんで和そば栽培を始めたわけではありません。
農家さんが放棄してしまった耕作放棄地が荒れないようにするためにそばを植えたところ思いのほかそばが育ち、そして実ったそばの実を製粉したところ、これまた思いのほか美味しい和そばができたのです。
気付けば村の特産品にするべくそば生産組合を立ち上げ、本格的に栽培に乗り出していたのでした。
大宜味村の和そばは沖縄の高温多湿な気候を考慮した、通常よりも早く収穫する早詰みスタイルで、麺は粘りとコシの強さが特徴。香りはそこまで強くありませんが、素朴で食べごたえと噛みごたえはバッチリなんですよ。
2. ボリュームに脱帽！ざるそば（大盛）を注文
筆者が「江洲の花」に訪れたのは平日の午後2時頃。
お昼時は過ぎているにも関わらず、4人がけのテーブル席4つと6人がけの座敷席2つがある店内はほぼ満席でした。
「江洲の花」のメニューは、ざるそば 大盛り1,500円・並 1,000円、うどんセット 大盛り 800円・並 700円・小 500円、おまかせセット 1,500円の全6品で、全て天ぷらセットとなります。
筆者は今回、ざるそば 大盛りを注文。
「江洲の花」のおそばは挽きたて・打ちたて・湯でたての三拍子！
注文を受けてから打ちはじめるので、出てくるまでに少し時間が掛かります。その間、揚げたての天ぷらをいただきながら待つというスタイルです。
まずは前菜と揚げ出し豆腐。
天ぷらは揚げたてのものがランダムで提供。
順番も内容も日替わりで、塩か揚げだし豆腐の汁に付けていただきます。
この日はモズクとインゲンからはじまり、パパイヤ・島らっきょう・にんじん・ごぼう・もやし・じゃがいも・からし菜など次々に運ばれてきました。
嬉しいことに、これらは全て地元で採れた無農薬野菜。そのため時期に応じて出てくる天ぷらも異なります。
季節の沖縄野菜はもちろん、パイナップル・島バナナ・ローゼルなど、一見天ぷらとはほど遠い食材まで出てくることもあるんですよ。
でもこれがクセになるんです。じつは筆者、アセロラのように甘酸っぱいローゼルがお気に入りだったりします。塩との相性も意外に良いんですよね。
沖縄で天ぷらといえばぽってりとした衣が厚めのものがメジャーですが、ご夫婦が本土出身ということもあり、「江洲の花」の天ぷらはカラっとした衣薄め。外はサクサク、中はホックホクです！
ただ注意してください。並だろうが大盛りだろうが天ぷらは一律。なので出てくるそばから全て食べていると、メインが出てくる前にお腹いっぱいになってしまいます。そばを入れるお腹のスペースも空けておいてくださいね。
待つこと約15分、ようやく茹でたてのそばが運ばれてきました。
ご主人オススメの食べ方は、薬味のワサビをつけダレに入れつつ、ネギと生姜は麺の上に散らすこと。 こうすることで薬味の香りも存分に楽しみながら味わうことができますよ。
また各テーブルにある月桃茶も隠れた引き立て役。
お店の外に自生している月桃の葉を煮出して作った月桃茶は、天ぷらの油を洗い流してくれるようなサッパリとした味わい！
お代わり自由なので、こちらもぜひ飲んでみてくださいね。
3. おわりに-店舗情報-
【お客さんの『美味しい！』という声を聞いて、喜び舞い踊るおかみさん】
「江洲の花」のお蕎麦はとても素朴。
前菜と天ぷらも含め、一種のアトラクションのような感覚でそばを味わえるのが「江洲の花」の魅力と言えるでしょう。
ご覧頂いた通り相当な量の天ぷらが運ばれてくるのでお腹を空かせて行くことはもちろん、その日一日と次の日の朝までは食事をしないプランで行くことをオススメします。
ご家族でグループで、沖縄では珍しい和そばと地場野菜の天ぷらを味わいに、訪れてみてはいかがでしょうか？
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【店舗情報】 江洲の花（えすのはな） 住 所：江洲の花〒905-1315 沖縄県国頭郡大宜味村大保326-224 電話番号：0980-43-3040 営業時間：11:00～18:00（15:00以降は要連絡） 定 休 日：水曜日 駐 車 場：30台以上駐車可 |
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